ゴブリンスレイヤーとMTGを混ぜ混ぜしたら(主にこっちの)火力おかしくなるよねっ! 作:suzumi
「ん〜やっぱりヤバかったか★」
「永劫ちゃんやっぱりあの子壊れちゃいそう?」
「んー…ちょっぴし?
いやー無色って基本的に『純粋な力』だから本人の深層意識が深く出ちゃうんだけど〜あの子の場合白黒だから〜矛盾してるんだよね〜。
ほら、あの子達って矛盾している事を解き明かして発展してきたから矛盾を許容出来ない種族じゃない?やっぱり対抗色は精神が弱りやすいみたい。」
「ウチの子は純粋に知恵と力を求めて最後は破滅するタイプだからそんなにーな感じだね。」
「私の信者は白青ですから普通に知を役立てて秩序を保つ、という感じですかね。カラーパイ的に考えるのなら。」
「そ〜なんだけどやっぱり無色の『虚無の永劫』の概念を知っちゃったからどうしても精神にキちゃうのは仕方ないんだけど…これ下手すると人間全部管理する系のラスボス系主人公みたくなっちゃうんじゃない?案件なんだけど!」
「まぁそうなったらそうなったらでボーラスみたいなキャンペーンボスにすれば良いんじゃない?アレも元はPCだったのが流れでラスボス化しただけだし。」
「…あ!」
「どしたの叡智?」
「真理からの伝言忘れてた!」
「もー、そういうの早く言ってよー。で、中身は?」
「『プレインズウォーカー無双も面白くないだろうからこっちからもプレインズウォーカーっぽいの送るよ』
…だって!」
「なんて大事な事を…!」
「これはあの子達に教えないとね…。面白くなってきたね!」
そんなこんなで1年が過ぎた。
最初は全くもって意味がわからなかった異世界生活も現在は順調に生活基盤を整え、地主的なサムシングになった。
もうね、お金持ちですよお金持ち。年収金貨4000枚、フッツーに大金持ちですとも!
公共投資で結構消えるけど!信頼されないから!実益があるって認識されないとみんな石投げてくるから!お友達料だから!
いやーしんどかった。
最初の方は何をしても狂信者としか見られなかったし石を投げつけられるどころか正面切って殺しに来られた事も30回では効かなかった。
それでも地方の農村の廃屋を間借りさせてもらうところから始めたのは英断だったと思う。
最初の方はやはり環境が激変した事やもう家族と会えない事、ハードディスクや18禁のブツの処理をし忘れていた事実を思い出して何回かリアルSANチェックをする羽目になったがそれはそれ、年月と叡智による記憶消去セラピーにより事なきを得た。
俺もうなんの同人誌買ったかとか覚えてないからねー!ダメージゼロだよへっへーん!
…涙出てきた…。
というか1番恐ろしいのは叡智や滅亡の名前、果ては自分の名前すらガン忘れしている現状では無いだろうか。
いやホントマジで怖い。でも永劫で通じるからもうそれでいっかー感ある。
わがあいでんてんててーほうかいのよかん(知能低下)
まぁいいや!忘れた事は忘れてしまっているからね!
とりあえず叡智と滅亡とで頻繁に連絡は取っているけれどそれはそれで辛いものがある。
やはりわてくし達がコッチに飛ばされてきた理由であるゴブリンの絶滅は医療、軍事、治安維持の三本の柱がないと厳しんだけど、医療関係は昔から神殿の仕事、軍事と治安維持は勿論お国の仕事なのでその辺を触るのは非常によろしくない。
我々が如何にゴブリンに襲われるおにゃのこを助けたいから!やゴブリン被害を減らすため!という理由で、例え善意からの行為であったとしても
勝手に魔法を使って記憶を消して心の傷を癒したり時間を巻き戻してなかったことにしたり。
都市を城塞化したり、農民に訓練をつけたり、モンスターが出ない安全な街道を整備しようとしても。
前者は神殿が自らの権威を落とすまいと全力で異教徒認定からの弾圧をしてくる事は目に見えているし。
後者は国から反乱を起こされたらどうするんだ!みたいな思考の元踏み潰される気配しかしない。
というか異教徒認定はもうされたからね。
腹立たしいから町会議場作って住民の承諾を得て自警団作ったけど。
ではどうするのか。
大概こういうファンタジー世界では政教分離なぞ為されていないのがフツーである。
実際に奇跡なんて起こせなかったキリスト教が16世紀位まで頭おかしい権威を持っていたのだ。
魔法や奇跡が実在するこの世界では影響力は絶大の極み感ある。
ならその上の方にいる連中を取り込めば良いのではないか?案が出た。フッツーに国を全部ぶち壊して統一国を建てるか?という話も出たが除け者が世界滅ぼすのは如何なことかという結論が出たので無しになった。
つまり具体的に言うと王国の権限がある人間と教会の上層部にいる協力者が欲しい。
…そーんな人いるかー!ってなるよねー!?
じゃあどうしよっかー!!
洗脳しようか。
というわけでこれからスニーキングからのお話(脳クチュを含む)してくるねー!
…あ、はいエムラ様如何しました?
…え?プレインズウォーカーっぽいのが来る?最近被害が出ているモンスター被害とかないか?
…あ、そういや最近ゴブリンの襲撃が多いな…30匹単位の…
叡智!滅亡!作戦会議!!
「ねえオルクボルグ!ちょっと良い話を聞いたのよ!なんだと思う?」
「さぁな。」
「あー!そんなこと言うんだ!せっかくゴブリン退治の協力者と拠点が手に入るかもしれない話なのに!」
「ああ、ルドラージか。」
「なんで知ってんのよー!?私が初めて聞いたと思ったのにー!」
「なんじゃ金床。何を騒いどるんじゃ。」
「今更ルドラージの事を意気揚々と伝えに来ただけだ。騒ぐことでもない。」
「ルドラージは地主が変わってから偉い金回りが良くなった土地じゃろ?地主が魔導師だとかなんだとかで、その辺は神官の方が詳しいじゃろ?」
「え、ええまぁ…。知ってはいますが経緯がちょっと…。」
「…何か嫌な事情でもあるの?」
「ええと…そのルドラージの地主さんとアゾリウス、ディミーアの地主さんはその…私達の教会が異端認定してまして…。」
「ああ…世間の評価と噛み合わんのがどうなってるのかって教会が言われてるんじゃな…。」
「その件については肩身が狭いと言いますか…。私としては彼らが地母神様の加護を届けなければいけないのですが…。」
「…アイツはそこまで気にしてはいないと言っていた。
魔導師と名乗ったのだから迫害される事くらいは考えておくべきだったと。」
「「「「…え?」」」」
「オ、オルクボルグ!アンタ会ったことあんの!?金階級に相当するかもしれない魔導師に!?」
「彼らはどちらかと言えば召喚士だ、使える魔法がケタ違いなのは事実だが。
それに都市の方針としてゴブリンの駆逐を掲げているなら俺が教鞭を執る事もやぶさかではない。
知識が生死を分けるのなら有用な知識は広めるに限る。」
「なんで私も連れてってくれないのよー!!
彼らは大地を操ってその大地からエーテルを引き出すほどの大魔術師なのよ!?
その秘術の一端でも教えてもらえたらこの世界の常識が変わるかも知んないのよ!?
というかアンタ一体どこで会ったのよ!?」
「ゴブリン狩りの途中でだ。彼も同じ様に依頼で人探しをしていた。
その時に話をした。」
「喧しいが…騒ぐのも納得の内容じゃ。
して…スクロールかなんか貰ってきてたりせんかの?」
「知識の対価として何枚かは。」
「あ〜…見せては〜…貰えんかの〜?」
「…良いだろう。」
「ふーん…スクロールって言うよりカード?」
「…どこの文字かは分かりませぬが意味が分かる…。まっこと奇怪な…。」
「…こりゃたまげた…。」
「何が凄いのよ?言っちゃなんだけどただの紙切れじゃない?」
「お主の目は節穴じゃな。」
「まずはスクロールを思い出してくれんか。アレは紐解けば封じられた術式が勝手に動いて魔法を放つ。
だがこのカードにはそんな長々と書かれた術式はない。
ただ書かれておるのは稲妻という術式名?と対象…?を取って3点?のダメージを与えるとある。
あー…かみきり丸、この3点のダメージっていったいどれくらいじゃ?」
「ゴブリンが根城にした石造りの城塞に向けて撃ったら城壁を容易く砕けて砦自体が半壊した威力だ。」
「…とまぁ破格の破壊力を誰でも使える様にした魔術じゃ。スクロールよりも手軽なものがあるとは知らなんだが…。
そもそもカード自体が意味わからん術式で作られとる。
…こんなもん作れるとかその魔導師達神かなんかの従神かなんかじゃないんか?」
「それはない…と言いたいがあり得るかもな…。だがそれも関係ない。こちらはゴブリンに関する知識を、向こうはカードを提供するだけだ。」
「とにかく!丁度ここに依頼があります。ルドラージでの依頼でオルクボルグをご指名よ。ゴブリン退治なのは気に食わないけど…それでも報酬が望む分だけ破格中の破格な感じね。依頼主は…テイサ・カルロフ?」
「ふむ、行くぞ。」
「やはり即決ですか。して…そのカルロフ殿とはいつお知り合いに?」
「ルドラージの自警団長、話題になっていた永劫の副官の様なものだ。」
コメントでの指摘があった通り正確に考えていくと核兵器でゴキブリ退治みたいな事してる感が異常