翼を広げた黒い鷹   作:フォード2

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第13話 オーガスタ研究所(6人目)

私はオーガスタ研究所の警備をしていた。私は研究所を守る任務をグリプス戦役が終わるまで続けていた。パイロットとして活躍したことはほとんどなかったが。

 

「私はオーガスタ研究所の警備をしていたパイロットです。私はティターンズに編入された時期がありました。ちょうど、オーガスタ研究所がティターンズに協力して部隊を派遣した時です」

 

「私はアクト・ザクに乗っていました。ザクでもなく、ハイザックでもない、両者とは異なるモビルスーツでした。見た目はザクでも中身は全くの別物と言えますね」

 

「アクト・ザクは1年戦争の時にジオンが開発したモビルスーツです。グリプス戦役時はコックピットを360度映像を見れるモニターに交換し、ハイザックのビームライフルを使っていました」

 

「グリプス戦役では金色のモビルスーツと白いガンダムと戦いました。私が戦った相手が『赤い彗星』ということを知ったのはもっと後のことです。シャア・アズナブルと戦ってよく生き残れたなと思いましたよ。3機の仲間がエゥーゴに撃墜されましたが、私は運が良かっただけと思います」

 

「私はロザミア隊長の指揮の元で戦いました。若い上にきれいな美人さんでしたよ。当初、ロザミア隊はブラン少佐率いる部隊に合流する予定でした。しかし、移動中にエゥーゴのガルダ級輸送機を見つけたので攻撃をかけたという流れです」

 

「ロザミア隊長はギャプランに搭乗していました。隊長は機動力を生かしてガルダ級輸送機にも一撃を食らわせています。さすがに強化人間は違うなと仲間達と感心したものです。モビルスーツ戦もガンダムを相手にしながら引けを取らなかった。むしろ圧倒していました」

 

 

・オーガスタ研究所とはどのような場所でしたか?

 

「残念ながら詳細は詳しくは申し上げれません。オーガスタはニュータイプを研究する施設でした。施設には戦争で親を亡くした子供がいましたよ。行き場をなくした子供が大勢集められたと聞いています」

 

「私はオーガスタでガンダムを見たことがあります。ニュータイプ用に開発したガンダムのようですが、詳しいことは知らないです。強化人間がテスト用に使っていると上司から聞きました」

 

・強化人間について聞いてもいいですか?

 

「強化人間は戦うために作られた存在です。肉体をGに耐えられるように改造したと言われています。オーガスタ研究所ではニュータイプを人工的に作り出そうと研究が行われていました。身寄りのない子供を孤児院から引き取ったと聞いています」

 

・ニュータイプとは何ですか?

 

「一言で言うと勘の良い人です。パイロットとしても優れた能力を発揮したと言われています。シャア・アズナブルとアムロ・レイが有名ですね。ニュータイプには空間を見渡せる認識能力があり、敵の行動や位置を予測できたらしいです。軍関係者はニュータイプをエスパーと呼んでいましたね」

 

(6人目のインタビュー終わり)

 


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