翼を広げた黒い鷹   作:フォード2

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第15話 栄光と挫折の日々(2)

自分はティターンズの正義を信じてコロニーレーザー戦まで戦い続けた。

 

・30バンチ事件についてご存知ですか?

 

「自分はその事件を知っています。バスク大佐の部隊が30バンチコロニーに毒ガスを使った事件ですね。反地球連邦運動の取り締まりを目的にG3ガスで住民を全滅させたという」

 

「自分は30バンチ事件の噂は聞いていました。自分は、事件の噂がジオン残党とそのシンパが流すテロリストのデマだと信じていましたし、エゥーゴはそれを利用しているだけだと思っていました」

 

「事件の真相はグリプス戦役が終わってから知りました。なぜかというと、当時は厳しい報道管制があったために事件を知ることはありませんでした。新聞やテレビといったマスコミも事件を報道する事はなかったのです」

 

「自分が事件に関与していたと知った時は罪の意識に捕らわれました。あの事件は小隊のトラウマになっています。自分達が護衛していた輸送艦の荷物が毒ガスとは思いもよりませんでした。バスク大佐が行う作戦の内容も自分達には知らされてなかったのです」

 

・あなたが遂行した作戦内容を教えて下さい?

 

「任務は輸送艦を月の周回軌道からサイド1まで無事に送り届ける事でした。小隊は、輸送艦の護衛とバスク大佐の後方支援を行いました。毒ガス作戦には直接参加していません」

 

・輸送艦の荷物については説明がなかったという事ですね?

 

「上官からも輸送艦の積み荷に関しては一切説明がありませんでした。小隊の仲間も何も知らなかったです。まさか、自分達が護衛していた輸送艦が猛毒のG-3を積んでいたなんて思いもよらなかった」

 

・グリプス戦役後にあなたは何をしていましたか?

 

「自分は、グリプス戦役後に軍事法廷で4つの罪に問われていました。勝ち目のない裁判だと思っていましたし、自分は銃殺刑になるのだろうと考えていました」

 

「自分はコロニーレーザー戦で敵前逃亡をしています。敵前逃亡は軍では死刑に値する行為です。自分は母艦の艦長と小隊長からある任務を任せられたのです。そのためには戦線から離脱する必要がありました」

 

「しかし、自分は法務官さんと小隊の仲間に助けられました。自分は法務官さんの熱意と仲間の証言によって命を救われたのです。仲間の証言がなければこの場所には居なかったでしょう。この場を借りて法務官と小隊の仲間に感謝します」

 

「今、自分は士官学校で教官をしています。自分には軍に復帰したいという気持ちがありましたから。法務官さんには軍に復隊する時に尽力して頂きました」

 

 

(7人目のインタビューを終わります)

 

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