翼を広げた黒い鷹   作:フォード2

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第17話 空を飛ぶ円盤

ぼくにはティターンズという部隊にいた過去がある。ティターンズを脱走する時は命懸けだった。撃墜されるかもしれないという恐怖におびえていた。

 

・あなたがエゥーゴに入った理由は?

 

「30バンチ事件を偶然にも知ったからですね。ぼくは事件を記録した映像を見てしまったのです。ぼくはティターンズという組織が嫌になりました。ティターンズの正義を信じられなくなったのです」

 

「ぼくはティターンズからハイザックに乗って脱走しました。それはもう文字通りに命がけの行動でしたね。それからは迎えに来たエゥーゴの船を目指して一直線でした。途中で追撃を受けましたが、無事に逃げきりましたよ」

 

・グリプス戦役時はどこにいましたか?

 

「ぼくは地球にいました。地球でカラバの一員になりました。ぼくの心の奥には地球を守りたいという気持ちがあったのです。ティターンズで教えられた地球至上主義に捕われていたかもしれませんね」

 

「それにしても、カラバは数多くのモビルスーツを使っていました。主力はジム2とネモですが、ジムキャノン2やハイザックもニューギニア攻略戦で使われていましたね。メカニックは整備が大変だったと思いますよ」

 

「ニューギニア基地では、ハイザックとマラサイ、アッシマーと戦いました。特にあのマタ・ビリというモビルフォートレスには手を焼きましたね。カラバは『パンケーキ』と呼んでいましたが、ぼくは空飛ぶ円盤にしか見えなかったです。最後はサンバジル級『ケラウノス』が己の身を犠牲にして倒しました」

 

 

・キリマンジャロではどうでしたか?

 

「キリマンジャロでは酷い目にあいましたよ。サイコカンダムの圧倒的な火力におじけつきました。サイコガンダムは最高にやばいガンダムでしたね。2日目は、サイコガンダムが撃破されたお陰で有利な状況へと変わりましたが」

 

「そういえば、キリマンジャロではエゥーゴからZガンダムと百式が応援に来てくれていましたね。とても心強かったです。カラバもアムロ・レイ大尉が率いる部隊が奮戦していました。さすが、ホワイトベースのエースパイロットと思いましたよ。アムロ大尉は見た目がゲルググのようなディジェに乗っていましたね」

 

 

・ティターンズに言いたいことはありますか?

 

「ティターンズは、自身の行いが正義だと信じて疑わなかった。だから平気でスペースコロニーの住民を抹殺できた。理由をつけて残虐な行為を正当化していたんたと思います」

 

(8人目はこれでおしまい)

 


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