翼を広げた黒い鷹   作:フォード2

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第9話 30バンチ

オレはバスク・オム大佐が指揮する部隊にいた。オレはサイド1にある30バンチである作戦を実行した。

 

・30バンチについて話せることを教えてくれませんか?

 

「当時、30バンチでは大規模な反政府運動が行われていた。オレ達は連邦政府から依頼されて運動の鎮圧に乗り出したんだ。ティターンズの独断で鎮圧したわけではないことを知ってほしい」

 

「たとえ、ガスボンベの中身が毒ガスだと知っていても軍人は命令に従うしかない。軍人は命令には逆らえないんだ。オレは住民が苦しむ姿をこの目で見た。今でも夢でうなされる。俗に言うPTSDというやつだ」

 

「オレが所属していた小隊は周辺の警戒に当たっていた。30バンチ周辺にはザクとリック・ドム、母艦のサンバジルが居やがった。ジオン残党は30バンチから脱出したシャトルを守っていたな。小隊にはシャトルの撃墜命令が下った」

 

「オレ達は命令に従って民間シャトルを撃墜しにいった。小隊のジム改がシャトルにマシンガンを撃ったんだ。だが、後方支援していたテスト・チームにシャトルを撃墜する所に見られてな。作戦は成功したが、後味が悪い結果に終わったよ」

 

「小隊にいた同僚は命令に従ってシャトルを撃ち落した。そいつは軍事法廷で2つの罪状を追及されて、極刑判決が下ったらしい。事件への関与と民間シャトルを撃墜した件を厳しく問われたようだが」

 

オレは軍事法廷で30バンチ事件の記録映像を見せられた事を思い出した。ハイザックとジムクゥエルがガスボンベを設置する瞬間が写っていたな。ティターンズの犯行を示す決定的な証拠だった。

 

「オレは優秀な法務官のおかけで懲役3年の実刑判決で済んだ。ティターンズ隊員の多くは軍事法廷で実刑判決になったらしいな。オレも軍を退役してからも軍情報部の監視がついている。今じゃ、オレ達は危険分子扱いだ」

 

・なぜ、ティターンズは毒ガスを使用したのですか?

 

「バスク大佐は人の命をなんとも思っていなかった。やつは地球至上主義に捕らわれていたからな。やつは300万人が犠牲になった事実を気にしなかった。それどころか、反連邦政府運動の広がりを警戒していたんだ」

 

・バスク・オム大佐はどんな人物でしたか?

 

「やつはティターンズの暗部を象徴する軍人だった。いつも態度がえらそうで連邦の軍人を見下していたな。オレはやつが部下を殴った瞬間を見た事がある」

 

・ティターンズ上層部に言いたい事はありますか?

 

「オレは上層部が許せないんだ。残酷な作戦を考えた上官が処罰されないのはおかしい。作戦を実行した末端の兵士が銃殺刑になっている。未来ある若者が罪を問われることがつらいな」

 

(3人目のインタビュー 終わり)

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