戦姫絶唱シンフォギア~RIDER TIME BUILD~(仮)   作:暁士道

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どうも、皆さん。長くお待たせしました。シンフォギアXDUのチャレンジカップとかをやっていて投稿するのが遅くなりましてすみませんでした。

後、今回の話は修学旅行前日になります。予想外に長く書いてしまったので当初の予定から変更して修学旅行編は前・中・後編にします。


修学旅行編 前編 妹の愛に俺が泣いた!

バルベルデのミッションから早2ヶ月が経ち、この小説の主人公こと雪音ライトは今現在荷物と睨めっこしている。

 

クリス「おにぃ、明日の準備出来た?」

 

ライト「現在進行形でやっている最中」

 

クリス「まだ終わらないの?手伝おうか?」

 

ライト「大丈夫。あともう少しで終わるから、キッチンで昼食の準備をしておいて」

 

クリス「うん、わかった」

 

そう言ってクリスは俺の部屋を出て1階へ降りて行った。俺はそれを確認してから手に持ったしおりをもう一度見る。

 

ライト「アメリカか……偶然なのか?それとも必然なのか?それよりも修学旅行で外国とかどんだけ金あるんだよウチの学校」

 

そう、俺が通う中学校では明日から3泊4日の修学旅行があり、その行き先がアメリカなのだ。

 

ライト「まぁ、それについては今は考えないでおこう。えーと、あれとこれとそれを入れて…よし、荷造り終わりっと」

 

旅行鞄とキャリーケースのチャックを閉めてから1階へ降りるとキッチンから美味しそうな匂いが漂ってきたのでそっちへ向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライト「凄え美味そう!」

 

クリス「うわぁ!?……も〜う、びっくりさせないでよ!!おにぃ!」

 

急に自分の背後に現れた俺にびっくりしたのか、クリスは持っていた菜箸を落としそうになるが上手くキャッチすると、後ろにいる俺の方へ振り返りながら怒る。

 

ライト「ごめんなさい」

 

クリス「全く…今度からは気をつけてよね!絶対に!」

 

ライト「…はい」

 

ライト・クリス「「………。」」

 

クリス「…パスタ出来たから食べようか」

 

ライト「そうだな…」

 

ライト・クリス「「(気まずい)」」

 

そんな事があった後、俺たちはクリスが作った昼食を食べながら他愛のない会話をして気を紛らわす。

 

クリス「そういえば、おにぃ」

 

ライト「なんだ?」

 

クリス「修学旅行の班、政宗お兄ちゃん達と同じなんでしょう?良かったね!」

 

ライト「えっ、なんで知っているんだ……って椿か」

 

クリスの言う通り修学旅行の班は左 政宗(ひだり まさむね)城戸 和義(きど かずよし)天道 明(てんどう あきら)のいつものメンバーと去年の春頃から知り合って友達になったクラスメイトの剣崎 始(けんざき はじめ)野上 優里(のがみ ゆり)紅 椿(くれない つばき)の3人に俺を入れた7人だ。しかも、剣崎たちは俺が仮面ライダーってことは知っている。

 

クリス「うん、椿お姉ちゃんから聞いた!でも、なんで教えてくれなかったの?」

 

ライト「なんでってお前が何か余計なことをしないようにと」

 

クリス「酷くない!」

 

ライト「知っていたらアメリカのデートスポットをピックアップして俺に無理ありに渡すだろ」

 

クリス「そ、それは…」

 

ライト「クリス、目を逸らさない」

 

読者の方は、この会話で察したと思われますが俺と椿は付き合っています。いつからと言うと去年のクリスマスから…ってこの話はまた今度な。すると、急に家のインターホンが鳴り出した。

 

ライト「ン?誰だろう?」

 

頭に?を浮かべながら玄関へ向かう。

 

ライト「はいはーい、いま開けます……ッ!?」

 

??「き、来ちゃった////」

 

玄関を開けるとそこには赤いロングを後ろで束ねている女性が頬を赤らめながら俺に笑顔を向ける。

 

ライト「////(可愛ええ)つ、椿。どうしたんだ?キャリーケースとか持って家に来るなんて?」

 

椿「そ、その突然だけど泊めてくれない」

 

ライト「と、泊め……えっ、俺は別にいいけど父さんたちがなって言うか」

 

椿「それなら大丈夫。ソネットさん達には事前に許可貰っているから」

 

ライト「そ、そうか。じゃあ荷物は俺が持っていくからあがって」

 

椿「少し待って…皆!許可出たよ!!」

 

政宗たち「「「「マジか作戦成功!」」」」

 

ライト「はぁ!?なんで皆いるだよ!!」

 

政宗「まぁまぁ落ち着けってちゃんと説明するからな」

 

 

皆が家にあがるとリビングで政宗達から詳しい説明を聞かされた。

 

修学旅行の集合場所の駅が俺の家から近いため、前日に泊まって当日真っ直ぐ向かおうと俺抜きで話し合っていたらしい。そのために事前に父さんと母さんに全員が泊まることの許可をもらい、俺の許可を取るために先のことをやったと。

 

ライト「なるほど、大体は理解したが…」

 

椿「ごめんなさいごめんなさい、騙すようなことをして。でも、政宗くんが『これを言えばあいつはイチコロだから』って言うから」

 

ライト「いいんだ、椿。一瞬でも彼女と二人きり(クリスもいるけど)になれる思っていただけだから」

 

椿「あ、あのお詫びとしてわ、私の体を好きにし「グハッ!!」ライト君!?」

 

優里「あーぁ。またやらかしたわこの子」

 

政宗「いつもの光景だなーー」

 

明「いやいや和むなし」

 

和義・始「「このリア充め」」

 

椿「え、えっえっえ!?………アッ!?あぅ////」

 

クリス「??」

 

紅 椿は天然なのかは知らないけどこんな子です。

 

 

 

その後はボードゲームしたりポーカーしたりして気がつくと夕方になっていた。

 

ライト「あっ、もうこんな時間か。買い物へ行かないと…お前たち何か食べたいものあるか?」

 

クリス「ハンバーグ!」

 

政宗「右に同じ」

 

明「和食」

 

和義「右に同じ」

 

始「グラタン」

 

優里「右に同じ」

 

椿「ライト君が作るものならなんでもいいです」

 

ライト「はぁ。ハンバーグと和食とグラタンだな、じゃぁ行ってくる」

 

俺はエコバックと財布を持って近所のスーパーへマシンビルダーで向かうのだった

 

 

 

政宗 視点

 

政宗「さってと、あいつが買い物へ行ったみたいだし。クリスちゃん、俺と椿に渡したい物があるって言っていたけど何かな?」

 

俺達がライトの家に来た本当の理由はこれなのだ。

 

クリス「ちょっと待てて」

 

そう言ってクリスちゃんが2階へ上がっていくこと3分後、彼女が戻ってくるとその手にはライトがジオウとかに変身する時に使うライドウォッチと同じものが2つ握られていた。

 

椿「クリスちゃん、それってライト君が使っている物だよね?」

 

クリス「うん」

 

政宗「その2つが俺と椿に渡したいものなのか?」

 

クリス「うん。最近、お兄ちゃん夜遅くに出掛けることが多くなってきて帰ってくる度に疲れた顔をするようになっているのを見ていたら」

 

政宗「心配になってきた?」

 

クリス「うん。それで、お兄ちゃん部屋に忍び込んで何か手助けできることないのかなと辺りを物色していたら机の上にその2つのライドウォッチと資料があったの」

 

椿「その資料には何って書いてあったの?」

 

クリス「それは、『このジョーカーライドウォッチと左 政宗との相性が100%と言う結果が出た。しかも、紅 椿とキバーラライドウォッチの相性も100%という数値を弾き出した。このことは、本人達には内緒しないといけないと、俺は2人には普通の生活を送ってほしいから。もちろん他のみんなにも』って」

 

政宗・明・和義・始・椿・優里「「「「「「…………」」」」」」

 

クリス「だから、お兄ちゃんの気遣いを無視してもお願いします!私の大切なお兄ちゃん手助けしてください!」

 

クリスちゃんは俺達に向かって頭を下げて頼み込んだ。

 

優里「頭を上げてクリスちゃん」

 

クリス「優里お姉ちゃん」

 

明「たっく、アイツ。余計なお世話だの」

 

クリス「明お兄ちゃん」

 

和義「そうだね、俺たちを将来を考えてくれる気持ちはわかるけど。それを決めるのは俺たちだからな」

 

クリス「和義お兄ちゃん」

 

始「俺達はアイツに助けられている所があるから今度は俺達が助ける番だな」

 

クリス「始お兄ちゃん」

 

椿「私も始君と同じ意見」

 

クリス「椿お姉ちゃん」

 

政宗「アイツがなんって言おうが俺達はアイツを助けてやるから安心してクリスちゃん」

 

クリス「政宗お兄ちゃん」

 

クリス「お兄ちゃんのことよろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリス『お兄ちゃんのことよろしくお願いします』

 

家での政宗達の会話を盗聴していた我らが主人公は公園のベンチで涙を浮かべていた。

 

ライト「くそ、泣かせてくれるなアイツら」

 

服の袖で目の涙を拭いてからベンチに背中をあずけて空を見上げる。

 

ライト「あぁ、例の計画を本格的に進めるかな」

 

その時、胸ポケットのビルドフォンから着信音が鳴りだしたので通話に出ると懐かしい声が通話越しに聞こえた。

 

ゼウス?『久しぶりだの来人君』

 

ライト「じじぃか。よく俺の電話番号が分かったな?」

 

ゼウス?『まぁ、神様特権を使って調べたからのう』

 

ライト「おいおい、職権乱用だろそれ」

 

ゼウス?「天界では儂がルールだから問題ない」

 

ライト「大丈夫かよ、天界は」

 

心の底から心配してしまったよ俺(苦笑)

 

ライト「それで、俺に何かようか?わざわざ、通話してくるからに大事なようなんだろ?」

 

ゼウス?「おっと、忘れるところだったわ」

 

ゼウス?「来人君、セレナ・カデンツァヴナ・イヴって子を知っているか?」

 

ライト「そりゃ、知っているよ。セレナちゃんがどうしたんだ?」

 

ゼウス?「来人君、君に頼みたいことがあるのだよ」

 

ライト「頼みたいこと?何だよ」

 

ゼウス?「セレナ・カデンツァヴナ・イヴを助けてくれないか」

 

ライト「助けるって彼女の死を回避して欲しいということか?」

 

ゼウス?「そうじゃぁ」

 

ライト「……そんなの頼まれなくても助けますよ」

 

ゼウス?「理由を聞かないのか?」

 

ライト「聞いても答えられないでしょ」

 

ゼウス?「…ありがとう」

 

ライト「いえいえ、この世界に転生させてくれた礼ですからお礼はいらないですよ」

 

そう言って通話を切った後、公園を出るとビルドフォンを取り出してライオンフルボトルを差し込んで放り込むとマシンビルダーに変形したのでタッチパネルを操作してヘルメットを出して頭に被ってからバイクに跨って家へ帰宅した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから帰宅するとリビングから楽しいそうな声が聞こえてきたのでエコバックを持ってリビングへ向かう。

 

ライト「楽しそうだなお前ら」

 

クリス「おかえり、お兄ちゃん」

 

椿「おかえりなさい、ライト君」

 

政宗「おかえり、ライト」

 

明「おーかー」

 

和義「えーりー」

 

始「おかえり、ライト」

 

優里「おかえり、ライト君」

 

ライト「おう、ただいま。」

 

なんだろう、家族以外から『おかえり』って言われるの新鮮だな

 

ライト「今から料理するからテーブルの上の物を片付けとけよ皆!」

 

全員「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

~夕食後~

 

政宗「いーや、美味かった美味かった」

 

明「それな、あんな美味しい鶏の佃煮は初めてだ」

 

始「グラタンもな」

 

ライト「良かった良かった。お口にあって」

 

男達は夕ご飯の話をしている横では、

 

椿・優里「「………」」

 

女性陣はライトの手料理の凄さに女性として負けてしまった。

 

ライト「さってと、クリス」

 

クリス「何?おにぃ」

 

ライト「ちょっと、お兄ちゃん。皆と大事な話をするから席を外してくれないか?」

 

クリス「うん、分かった」

 

頷くと2階の自分の部屋へ行ってくれた。

 

政宗「何だよ?大事な話って?」

 

ライト「その前に政宗、椿。お前達、クリスからライドウォッチを渡されたろ?」

 

政宗・椿「「ッ!?」」

 

ライト「別に返せとは言わない。寧ろ、持っていてくれ」

 

政宗「ライト…」

 

ライト「だけど、これだけは心に止めておいてくれ。大いなる力は大いなる責任を伴うと」

 

政宗「あぁ、心に止めておくわ」

 

椿「私も」

 

ライト「他のみんなにもな」

 

明「俺らにもか?」

 

始「俺らライドウォッチ貰ってないのに?」

 

ライト「バカか、政宗と椿だけじゃキツイからお前らにも渡しておくんだよ」

 

和義・優里「「マジ!?」」

 

ライト「マジだ!…でも、渡すのは話が終わってからな」

 

政宗と椿を除いた皆は目をキラキラさせながらウンウンと頷く。大丈夫かなコイツら(苦笑)

 

ライト「さって、ここから本題だ」

 

俺は神様から頼まれたことを皆に話した。話し終わると皆、悲痛な顔をしながら俺を見る。

 

ライト「みんながどんなことを思っているのかは分かる。だから、彼女を助けたいだ!協力してくれるか?」

 

政宗「まだ、信じられないけど。俺は助けたい!」

 

明「同い年の女の子がそんな事になるなんって……俺も助けたいぜ」

 

和義「明と同意見だ俺も」

 

始「協力するぜ俺も」

 

優里「怖いけど助けたい」

 

椿「ライト君が助けるのなら私も助けます」

 

ライト「みんな、ありがとう!」

 

親友たちの言葉に俺は心の底から感謝した後、明・和義・始・優里の4人に相性のあるライドウォッチを渡す。

 

政宗「ライト、作戦とかはあるのか?」

 

ライト「作戦は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時に決める」

 

全員「ズッゴーン」

 

ライト「政宗たちなら未だしもお前ら3人は訓練をしていないからな、その場の雰囲気によって作戦が変えていくしかないだよ」

 

政宗「な、なるほど」

 

その後は、順番にお風呂に入ったりして俺たちは就寝した。

 




次回、さって楽しい修学旅行の始まりと思った矢先に………

ライト「おいおい、出発前にノイズとか」

全員「「「「最悪!!」」」」

ライトたちの楽しい修学旅行とセレナ救出作戦はどうなってしまうのだろうか!

修学旅行編 中編 さあ、お前らの罪を数えておけや!

原作開始から椿ちゃんの他にヒロインをもう1人追加するのですが誰がいいですか?

  • 立花 響
  • 小日向 未来
  • 風鳴 翼
  • 天羽 奏

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