お前なんで俺ん家にいんの?   作:アナタは

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あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ちなみにアンケでミッシェルが選ばれた場合はハロハピ全員が出演していました。


目覚めたらそこは戦場だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めたら1番最初にする事といえばなんだと思う?

顔を洗う?

それとも先に朝ごはんを食べる?

 

実に一般的な模範回答だと思う。

2度寝に洒落込む奴もいれば殆どの奴が取り敢えず布団やベッドから出るだろう。

間違いない。

けど俺から言わせれば、お前馬鹿なのアホなの死んじゃうの?である。

 

起きた時点からもう戦いは始まっているのだ。そんな事を悠長にしている時間などない。

というか捕捉されたらまず即死だから目を覚ましたということを悟られてはダメだ。

そう、まずは狸寝入り。

起きてから直ぐに目を開けてはならない。

何故なら「起きた」と悟られれば敵はどんな事をしてくるか分かったもんじゃないからだ。

それにバレなければ一旦敵の様子を伺い此方にある程度考える時間が生まれる。

これめっちゃ大事。

 

直ぐに目を開けてしまうのは非常に良くない。

見たくなくとも見てはならないものを見てしまうかも知れないからな(1269敗)

あとそれにパニクってちょっとしたラッキー.......げふんげふん。

まぁどんなハプニングが起こるか分かったもんじゃないからな(1058敗)

 

目が覚めたら既に敵に背後を取られていたなんて事はざらにある。

というか同じベッドに入ってるなんて良くある事だ。

敵ながらアッパレである。

まぁそれは可愛いもんだ。

 

まぁまて一旦落ち着いて欲しい。

何言ってんだと思うかと思う。

俺だって自分で何言ってんだって悲しくなってくる。

でも仕方がないんだ。

 

仮に、仮にだ。

起きた時に知り合いが俺のパンツを握り締めて徐にくんかくんかしてたらお前ならどう思う?

別にそんな事があったなんて言ってる訳じゃないよ?ホントだよ?

そしてそれに遭遇してくんかくんかしてた奴と目が合ってお互いに「あっ」てなった時。

お前は耐えられんのか?

俺には出来なかったよ.......

 

だからこそ狸寝入りは大事なのだ。

まずそういう場面に出会す確率なんて花音が目的地に迷わずまっすぐ到着することぐらい有り得ない事だって分かってる。

それこそお前今なら宝くじ当て放題じゃね?ってぐらいそういう場面に出会した事もなくもないがきっとあれは夢だったんだ。

俺には分かる(173敗)

だからこそ今ここで狸寝入りは大事なんだって伝えたい。

 

狸寝入りをしていればそれを事前に察知し気まずい雰囲気にならなくて済むのだ。

 

簡単な話だ。

そういう場面だった場合はそれとなく寝言やら今から起きますよーって伝えてやればいい。

そうするだけで敵は大人しくなる。

 

んだが.......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、寝ててもかっこいいなぁ」

「..............」

 

 

 

 

 

我、理解不能。我、理解不能。

教えてくれ、俺はどうすればいい?

俺は後どれぐらいこの拷問を耐え続ければいい?

ゼロは何も教えてくれない.......

目を開けていないから詳しい事は分からないが声的に今回のテロリストはハロー、ハッピーワールド!通称ハロハピのマスコット担当の奥沢美咲だ。

ダウナー系でいつもこころに振り回されている彼女には何かとシンパシーを感じて意気投合した。

お互いに頑張ろうな、お前大変だったんだなと愚痴りあったり慰めあったり。

何かと接しやすくて俺自身仲良くやれてるとは思ってはいたんだが。

 

 

つんつん、と頬をつつかれる。

というかさっきからめっちゃつつかれてる。

くぐもった声出してみたり寝返りうったりしてもこの子全く動じないんだけど。

というか寧ろ喜んで更につついてくんだけど。

てか寝返りうったら反対側回り込んでくるとか殺意高くないですか?

 

もうなんで俺ん家にいんの、とかつっこむ以前の問題だった。

起きたら既に詰みだった件について。

さっきから俺の前から微動だにせず絶対ニコニコと俺の頬をつついたり引っ張ったり。

御願いだから「かっこいい」とか「ちょっと可愛いかも」とか嬉しそうに呟かないで下さい恥ずか死んでしまいます。

 

っ!?

 

あの、ふぅって息掛かったんだけど!?

近い!絶対超近いから!

あ、めちゃくちゃいい匂い.......

って違う違う!冷静になるんだ俺!?

 

 

「あぁ.......もぅほんとに好きだなぁ」

 

 

やめてぇ!ほんとにやめてぇ!

もうボクのライフゼロよ!

ちょ、なんでベッド入ってきよるん?あれですか、本当は起きてるって知ってておちょくってるんですかね。

 

「.......んっ」

 

あ、声色っぽいですね。

じゃなくてっ!

ぷにゅん、と柔らかくて大きな2つの何かが背中に当たっているのを感じながら俺はいいぞもっとやれ!と考えて.......

じゃなくてこれはまた育ったなと考えて.......

でもなくてどうしてこうなったんだと現実逃避する他なかった。

 

俺は明日死ぬのだろうか。

寧ろ今死ぬのだろうか。

 

ガサゴソと後ろで動いている大きな塊ならぬ美咲さん。

 

「よいしょっ.......と。服、邪魔だから要らないや」

 

いやいやいやいやいやいやいや。

めっちゃいるよ!

寧ろなかったら即死即警察だよ!通報だよ!

ははっ、そんな防御力で大丈夫かい?

大丈夫じゃないよ!

ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!

せな、背中に当たっとるんやでぇ.......さっきよりもはっきりと形を変えながらもむにゅんむにゅん押し付けられるお山に無意識ながらも意識を集中してしまう。

許せサスケェ.......。

 

「んっ.......ぁ.......とらのすけぇ.......」

 

 

口を手で抑えているのか先ほどより小さいが確かに聞こえる女を感じさせる声に嫌でも意識させられる。

自分の身体を擦り付けるように俺の身体に押し付けて動いている美咲。

じんじんと背中から感じる確かな熱、頭に響いてくるいつもの美咲の声とは全く別物の声に、いっそこれが夢だと言われた方がよっぽど現実的に思える。

きっと美咲が呼んだとらのすけ君は俺とは別のとらのすけ君に違いない。

 

「とら、のすけ.......」

 

ぞわり、と背中にかけて全身に何かがかけていく。

耳元で息が掛かるほどの近くで呟かれたそれは猛毒だった。

そうじゃなくてもずっと身体に纒わり付くように感じていた熱が俺の身体の自由を奪っていて、さっきの毒で完全に俺の考える理性を確実削っていく。

そしてそのまま.......

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

突然鳴り響いたのは携帯電話。

どうやら美咲の携帯らしい。

 

 

「はいもしもし。.......はい、あー.......分かりました、はい。いえ大丈夫です、今から行きますね」

 

 

助かった、のか?

すぅ、と熱が引いていく。

またガサゴソと布が擦れる、間違いなく美咲が服を着ているのだろう音がする。

どうやら俺は助かったらしい。

後少しで俺は色々と駄目だったかも知れないがこうして助かったんだ。

 

「はぁ、いい所だったのに」

 

俺はこれから色々と気まずいよ馬鹿野郎。

 

「でも.......()()()()のに色々我慢してる虎之助は可愛かったよ、それじゃね」

 

バタン、と扉が閉まる。

 

 

 

 

 

 

.....................。

 

 

 

 

えっ、マジで?

 

 

 

 

 




オリ主
何も考えもなしに起きたら良くラッキースケベだったり
目の前に顔があったりパンツをくん(ry
ので起きる時は最新の注意を払う必要がある。
最近自分の家ってなんなんだろう、と哲学的な事を考え始めた。

奥沢美咲
最初はほんとにシンパシーを感じて仲良くしていただけだった。
でもあるきっかけを境に彼を目線で追い掛ける事が多くなって、最終的に不器用ながらも想うようになり色々アプローチを掛けても鈍感過ぎて通じないので色々拗れてこうなった。
きっかけは気が向いたら書く(書くとは言ってない)

纏まると
アルバイト 財布ごと 赤の他人 病気
これで過去は想像してくれ。

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