お前なんで俺ん家にいんの?   作:アナタは

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ボーカル続きだからボーカルと思った?
残念、ちょままでしたぁ(うざ顔)

順不同です。適当に書いてます。
この小説は乗り換え電車を待つ間の僅かな時間に読める程度の読みやすさを心掛けてますので本命のついで程度に読んでくれると嬉しいです。


ちょまま

 

 

 

「…………」

「……あっ、虎。そこの飲み物とって」

「あ、うん。はい」

「さんきゅー」

 

うん。色々とおかしいよね。

 

「あのさ毎度毎度思うんだけど、なんでいんの?」

 

 

 

静けさが支配する俺の部屋で意を決して俺は問い掛けた。そんな問いを投げ掛けられた張本人は「は?何言ってんだコイツ」みたいな顔をしていた。

あれ、これって俺がおかしいの?お前にまでそんな感じの対応されると心底俺の知ってる常識って奴を疑いたくなるんだが。

 

ツインテールに結ばれた金髪、あっ因みに俺はどちらかと言うと下ろしてる方が好きです。

ごめんなさい聞いてなかったですね。

彼女の名前は市ヶ谷有咲、会った当初は「ごきげんよう」とか言われて咄嗟に俺もごきげんようって返してすげぇ微妙な顔された懐かしい思い出がある。

まぁあのお嬢様っぽいキャラはこいつの猫被りだったわけで香澄に化けの皮剥がされて今じゃ立派なツッコミ担当である。

親近感が……あるっ!

 

 

「お前失礼な事考えただろ」

「いーや?やっぱ有咲は可愛いなって」

「ちょまっ!?ちょ、おまっ……何言ってんだよ!?」

 

 

あとくっそチョロい。

基本褒めたらちょまましてくれる。お兄さん貴方の将来が心配です。

 

 

「あいてっ!?」

「ふんっ」

 

 

ぷいっとそっぽを向かれてしまう。

はいはいかわいーかわいー。

何かと賑やかな俺の周りじゃ圧倒的癒し枠である有咲といる時間は俺としても貴重だ。あと美咲とか。

まぁみんな超可愛いんだけど何か怖いんだよ。俺の本能という名のサイドエフェクトがそう言っている。

 

 

「手、止まってるぞ」

「えぇー。もう疲れたし終わりにしようぜ」

「駄目だ。お前ほっといたら平気で赤点とるからな」

 

お前は俺のお母さんか。何も俺の家まで押し掛けてまで何処まで俺の事心配なんだよ。勉強が出来なくて何が悪い。世の中の半分の人は勉強出来ないわ、多分。そんな俺に勉強を毎回教えてくれてるのが有咲だ。

取り敢えず、俺は出来る最大限のキメ顔作り必殺技を繰り出す。

 

 

「明日から本気出す」

 

 

きっと今の俺はキリッ、としているに違いない。そんな俺をジト目を向けてため息をつく有咲、なんか久しぶりにふざけれた気がするっ!柄にもなくテンション上がってきた。

 

 

「いいからやれ。そんな事ばっか言ってるともう勉強見てやらないからな」

「ちぇ。厳しい事で。せめてご褒美欲しいなー、なんて」

 

 

しかしオカンは俺に厳しい。ご褒美チラチラ作戦も失敗に終わる。何事もアメとムチって大事だと思うんだ。

 

 

「ほんとだからな!ほんとに見てやらないんだからな!」

 

 

それは見てくれるって事でいいんですかね?

確かに有咲のお陰で数々の窮地を乗り越えてきたのも事実だがそれでも嫌いなものは嫌いなのである。けどこんな俺も見捨てないでいてくれる有咲は実の所かなり優しい。

 

 

 

「まぁそんな事言ってても結局面倒見てくれるんだろ?」

「……ふんっ、ほんとのほんとにしらねーからな」

 

 

こんな感じに。

毒舌家だが本当はとても優しい女の子なのだ。何だかんだで見捨てないで付き合いも良くなんで俺の事をこんなにも気に掛けてくれるのかも謎なぐらい。俺から見ても有咲はとても魅力的な女の子だ。

だからもし付き合うなら有咲みたいな女の子がいいなぁ。

 

 

「ちょおま……ちょままっ、ちょおまなに言って」

「ん?あれ、もしかして声に出てた?」

 

 

顔どころか耳まで真っ赤にしてコクコクとうなずかれた。あらやだ恥ずかしい。

やっべぇ声に出てたか。けどまぁ事実だし。

たははー、と笑う俺に目をぐるぐる回している有咲。おいおいそんなに嫌なのかよ。

 

 

「そんなに嫌がらなくてもいいだろ……」

「い、嫌がってねぇしっ!」

 

 

お、おう。

顔を突き出すように食い気味に言う有咲にたじろぐ。

自分がかなり顔を突き出していたのに気が付いたのか慌てて引っ込んで佇まいを直し咳払いをする。まぁ全然取り繕えないんだけどね。たまにポンコツになるよなぁ。それがいいんだけども。

 

そんな有咲は何やら覚悟を決めたような表情をして此方を見る。

 

「虎、えっと……確かご褒美欲しいって言ってたよな?」

「え、まぁうん。もしかしてくれるの?」

 

 

え、マジで?割と冗談だったんだけどそれはめっちゃ嬉しい。

頬を朱に染めて心なしか目はうるうるとさせて此方を見詰める有咲の姿に不覚にもドキッとさせられた。いつもの勝気で気の強い有咲の瞳が揺れていてそんな触れてしまえば消えてしまいそうな弱さがいつもの雰囲気とのギャップが凄まじく俺はこの時まさしく有咲に見惚れていた。

息を呑む、完全に雰囲気に呑まれていた。時間がゆっくりと感じられていて実際には数秒しか経っていないのに何分もこうしているかのような錯覚に陥るぐらいに俺は目の前の女の子に心を揺さぶられている。

 

だからだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ご褒美はわた」

「あっ」

 

 

 

いつの間にか痺れていた脚。

座っているのに見事に体勢を崩した俺は手元にあった飲み物を押し倒してそのまま有咲の方へとダイナミック投身自殺。そして有咲の服を飲み物が侵食する。

 

そして黙り込む2人。

 

なんか色々と台無しだった。




加藤 虎之助
本作の主人公。
きっちりお洒落してる女の子より、お風呂上がりとかのゆったりとした無防備な格好の方が好き。
だから髪下ろしてる方が好き。だから彩ちゃんのファン辞めます(嘘)。
あの飲み物こぼした後お風呂に入って自分のスウェットで出てきた有咲に「あんまりジロジロ見るなよ」とか言われたりしてた。
コイツは早く死ねばいい

市ヶ谷有咲
この二次創作ではめ ず ら し い正統派王道系ヒロイン。
他に特に思いつかなかったとか言わないで欲しい。彼女はものすごく可愛いんです。
最近の悩みは主人公の事ばかり考えて上の空になってしまう事。
ちょまま。

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