俺の名前は紅蓮 俊也(ぐれん しゅんや)。今日から高校生だ。
突然だが、俺には幼稚園よりも前からの幼なじみの同級生がいる。その名も水谷 佳奈(みずたに かな)。
俺は佳奈がだいっきらいだった。
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約1年前、俺が中3の時はまだ、佳奈のことは特に嫌ってはいなかった。むしろ、仲は良い方だったと思う。
当時、俺には好きな子がいた。その子には積極的に話しかけていて、結構いい感じだった。
ある日、その子から放課後教室で大事な話があると言われた。クラス中がそのことで盛り上がっていた。俺も冷静を装いながらも、叫びたいぐらいに盛り上がっていた。
しかし放課後、その子は来なかった。俺は心配になり、その子を学校中探したがら見つからず、諦めて下校することにした。
その帰り道、俺は見てしまったのだ。元ヤンの娘で喧嘩が強い佳奈が、その子を一方的に殴っている様子を。
俺は急いで止めに行った。
「おい佳奈!何してんだよ!」
そう言いながら佳奈を突き飛ばした。
「でも、この子、シュン君を!」
「うるさい!お前がこんなやつだとは思ってなかった!最低だ!」
「っ...!!この分からずや!」
そう叫び、佳奈は泣きながら去っていった。
「大丈夫か?」
佳奈が去ったあと、その子にそう声を掛けた。
「.....」
その子は俺の顔を見るに、気まずい顔をしながら黙って去っていった。
次の日、その子は転校してしまった。俺はその日から、佳奈を許せなかった。
あの呼び出しの日、もしかしたら俺は彼女ができていたかも知れなかったのに。
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「おーい、シュン!何ボーッとしてんだよ!」
俺が嫌な過去を思い出していると、親友の土井 和樹(どい かずき)が声をかけてきた。
「何でもないよ。それよりどうした?」
「どうした?じゃねぇよ。クラス替えだよ。クラス替え!なん組だった?」
「あー、忘れてた。えーっとなぁ。」
俺は過去を見すぎて今を見落としていた。
「2組だな。」
俺がそう言うと和樹は嬉しそうに、
「お!同じクラスじゃん!ラッキーだな!」
と、喜んでいた。が、俺は素直に喜べなかった。なぜなら.,.
「佳奈も同じクラス...」
俺は絶望してしまった。
入学式も終わり放課後、クラブ体験が始まった。良いクラブに入って、楽しく青春を過ごす。そんな未来を夢見て...
一週間が過ぎた。クラブ体験は終了し、明日までにクラブを決めなくてはならない。
「いいクラブ無かったなぁ。」
運動神経も学力も平均レベルの俺にピッタリのクラブなんてそうそう無い。そんな悲しい現実を思い知り、また絶望しそうになったそのとき...
「能力研究部...?」
Newと書かれたチラシが隅にあるのを偶然見つけたのだ。
「何々、今年からこの部を作りたいので、部員があと3人以上は欲しいです、かぁ。」
なるほど、だからNewなのか。この部活は何をするのだろう。
「能力アップを研究する...かぁ。こんな俺でも、能力が上がるのなら、いいかもな。」
この、不思議なクラブに惹かれ、入部届けを出すのだが...
この選択が俺の人生を大きく変えるのであった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
実はバトル系も書いているのですが、そちらも読んでいただければ、嬉しいです。
どちらもまだまだ続ける予定なので、気に入っていただければ、お気に入りや、誤字 脱字の指摘など、お願いします!
では、また次回!