THE NEXT RESTART   作:晩舞龍

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銀河救助リブット

 臓器売人に狙われていたストルム星人アンゲル。彼を救うため、俺は売人たちを調べることに。だが、その矢先に敵に先手を打たれてしまう。とっさに逃げた俺たちは、路地裏を駆使して逃げるのだった。

 

「ど、どうするんだよ! 相手はレーザーガンを持ってる!」

「とにかく逃げるんだ!」

 

 狭い路地を進み、何度も曲がって方向転換する。そうすることで追手は銃の狙いを定められない。しかし、敵もそこまで馬鹿ではなかった。

 

「お兄さん! 止まって!」

 アンゲルの声に俺はとっさに反応し、足を止める。すると前方に宇宙人の姿が。後ろにも同じ宇宙人。

「挟み撃ちか! やられた」

 二人の宇宙人がレーザーガンを構えて接近する。俺はアンゲルをかばうようにして宇宙人を警戒するが、絶体絶命だ。狭い路地裏で変身したら、アンゲルは瓦礫に埋もれてしまう。

「くっ……どうすれば」

 

 その刹那。

 キラリと何かが光ったかと思うと、それが宇宙人の足を引っかけ転倒させた。転がり落ちたレーザーガンを俺はつかみ、もう一人の宇宙人に向ける。

「動くな!」

 

 レーザーガンを発射して敵の持つそれを打ち落とす。武器を失った宇宙人に俺は接近し、格闘でぶちのめした。転倒した宇宙人も気絶させておく。

「ひとまず落ち着いたな。しかし、さっきのは……」

 そこに、女の声が響いた。

「それは、私のトラップよ! うまくいったみたいね」

 頭上の屋根を伝って身軽な身のこなしで降りてくる。

 

 赤と黒のスーツを身にまとい、頭は棘のあるヘルメットを装着している。彼女? がヘルメットを外すと、女の顔が現れた。

 アンゲルと同様、地球の人間と似た外見をしている。ヒューマノイドというやつか。

 彼女が名乗る。

「私はキール星人リーゼ。世界を渡り歩いて修行してるの」

「助けてくれてありがとう、俺はマキ。名もないウルトラマンだ。こっちはストルム星人のアンゲル」

「よろしく」

 こちらも名乗ると、彼女は先ほどの助力について説明してくれた。

「私は強いやつと戦いたくてね。トラップで敵の強さを測るんだ。でも、あんな弱いのはダメだね」

 どうやら、戦闘に並々ならぬ関心があるようだ。

「レイオニクスってやつもやってみたんだけど性に合わなくてね……って、あれ!」

 彼女の指さす方を振り返ると、宇宙人たちが気絶から復活し、ロボットを呼び出していた! 

 

 リーゼがその宇宙人とロボットについて教えてくれる。

「あの宇宙人、ガルメス人だね。それから、あっちのでかいロボットは……バドリュードじゃんか!」

「詳しいんだな」

 俺が感心している隣で、リーゼは困惑していた。

「何でヴァイロ星人のロボットをガルメス人が……?」

 俺は彼女に、いま宇宙で起きている異変について話す。

「いま、宇宙の各地でロボットが暴走している。そのことと何か関係があるのかもしれない」

 彼女はいま一つ納得していないようだ。

「ところで、戦闘が好きと言っていたが、あのロボットとも戦いたいか?」

「まさか! あんなでかいの相手できないよ」

「わかった。アンゲルを頼む」

 俺はリーゼに言い、路地を出て変身する。

 

「えっ? あいつホントにウルトラマンだったの!?」

「俺も半信半疑だったよ」

 

 変身した俺に向かい、バドリュードというらしいロボット型怪獣は超音波攻撃を放ってきた。とっさにかわすが、音波は広がりよけきれない。音によるダメージが直接体にしみこんでくる。

「くっ!!」

 腕を組んで光線を放つが、固いボディに弾かれる。格闘技も同様だ。

「これじゃ倒す手段がない!」

 

 そこに、一筋の光が現れた。

 

 街の人々が口々にその名を呼ぶ。

「あれは、ウルトラマンリブット!」

「来てくれたぞ、リブットが!」

「リブット頑張れ!」

 

 身体に走る赤のラインと腕の青いクリスタルが特徴的な見たことのないウルトラマンがそこにいた。

 人々は彼を「ウルトラマンリブット」と呼ぶらしい。彼は超高速でバドリュードの音波攻撃を避け、切断技リモートカッターで敵の腕を切り割いた。

 

 彼はこちらを仲間と認識してくれたらしく、合図をしてくれた。それにあわせ、光線を放つ。彼もL字に組んだ腕から必殺のギャラクシウムブラスターを放った。

 

 バドリュードは爆散。ウルトラマンリブットと握手を交わす。その一瞬、彼と意思の疎通ができた。彼はこの世界を守るウルトラマンだという。

 他に脅威が無いことを確認し、彼は空へと飛び立っていった。

 

 しかし、俺にはまだやるべきことが残っている。

 人間体に戻って、アンゲルとリーゼのもとへ向かう。

「大丈夫だったか!」

「ええ、なんとか」

「平気よ」

 二人とも無事なようだ。良かった。

「ところで、俺はペンダントに従って次の世界に行こうと思うんだけど、アンゲルはどうする?」

 アンゲルは焦った様子で答えた。

「お兄さんに付いていくよ! だって、それが一番安全だろ!?」

「なら、私もついていこうかなー。アンゲルが命狙われてるなら、強いやつがそれだけ寄ってくるってことだしね」

 俺は返答に困る。

「おいおい、三人一緒に移動はできないんだけどな」

 宇宙の時空間移動は彼らには危険そうだ。俺の手に乗せていって万が一落としたらシャレにならない。

 すると、リーゼが提案する。

「私の乗ってきた宇宙船で行きましょう。既に空いてるゲートからなら、ちょっと遠回りでも行けるはずよ」

「というか、アンゲルはどうやって宇宙を移動してきたんだ?」

「それは、なんか宇宙を移動してる変な青いロボットに便乗させてもらって……」

 俺は過去の体験を思い出す。そのロボットはグローカーか。

「なるほど。となると、リーゼの提案が現実的だな。じゃあそれで出発しよう」

 

 予想外の新たな仲間を迎えた。俺たち三人は、新たな世界へと出発する。




ストルム星人アンゲル(オリジナル怪獣)
キール星人リーゼ(オリジナル怪獣)
ガルメス人
バドリュード
ウルトラマンリブット
登場
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