勝利 -ビクトリー-
悪魔・ダークメフィストのダガーが振り下ろされ、マキの赤き体躯を切り刻まんと迫る。それを紙一重でかわし、その勢いで回し蹴りを繰り出し反撃。両者譲らない攻防が続いている。
二人の巨人は同時にキックを繰り出し、足と足がぶつかり合って火花を散らす。
その様子を固唾をのんで見守っていたアンゲルのもとに、光弾が飛んでくる。
「わっ!? なんだ!?」
みると、視線の先にはメフィラス。ダークスパークを使って攻撃を仕掛けてきたようだ。その剣先から禍々しい色の光弾が発射される。
アンゲルは体の奥に力を込め、精神を集中させる。
「はぁっ!!」
ストルム器官が活性化し、光弾をメフィラスのもとにはじき返した。
「ぐおっ!! きみは、厄介な術を使うな……」
メフィラスは戦う巨人たちをよそに、先ほどマキたちが通ってきた虚と同様のものを召喚した。そして、それを使って逃亡しようとする。
「待てッ!」
しかし、アンゲルには攻撃手段がない。追撃することはかなわず、メフィラスを逃がしてしまった。しかしメフィラスが通った後、その虚は残り続けていた。
「これを通れば……」
マキは高速でダークメフィストに接近し、光弾を喰らわせる。ダークメフィストの反撃が来るがそれをパンチでねじ伏せる。怯んだメフィストに立ち直る暇を与えずに追撃。以前と比べ破壊力の上昇した必殺光線を放つ。
ダークメフィストの左半身が吹き飛び、そのまま悪魔は消滅した。
マキはメフィラスの逃亡を感じ取っていた。急いでアンゲルを連れ、虚に飛び込む。
「この虚もメフィラスの仕業だったのか……」
「二つの街……二つの世界をつないで、何をするつもりだったんだろう」
元の世界に戻ると、それはもと来た場所と離れたところであった。
虚を見てやってきたリーゼとUPGの隊員たちが駆け寄ってくる。
「おかえり、二人とも。さっきの場所にあった虚は消えたよ。突然新しくここに虚ができたみたい」
「ここから出てくる宇宙人を見なかったか!?」
UPGの隊員が答える。
「こちらの虚の反応をキャッチして、すぐに彼に向かってもらいました。不審な宇宙人が居れば、取り押さえていると思いますが……」
「彼とは?」
「ええ、地底世界の住人であるビクトリアンの戦士です。名はショウ」
周囲を探ると、近くから剣戟の音が聞こえる。マキたちはその方向に向かう。すると、そこには、ビクトリアンのショウと、戦闘用のアーマーをまとったメフィラス星人の姿があった。
ショウはただの木の棒で、メフィラスの持つ鋭利な刃を打ち払っていた。
「俺も加勢するッ!」
マキは、ショウを手助けするべく駆けだしていった。
ダークメフィスト(SD)
メフィラス星人
アーマードメフィラス
登場