THE NEXT RESTART   作:晩舞龍

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 召喚された新たな闇の巨人・ダークメフィスト ツヴァイと、鎧と剣で武装したアーマードメフィラス。

 対するのはシェパードンセイバーを構えたウルトラマンビクトリーと、銀から赤い姿へと変身した巨人の姿のマキ。

 そこに、ウルトラマンギンガが帰ってきた。

 

 メフィラスがそれに気づき、驚愕の声を上げる。

「馬鹿な……闇の軍勢はどうしたのだ!?」

「あいつらなら、俺が全員倒してきたぜ!」

「なんだと……ええい!」

 メフィラスが光弾をギンガに放つ。

 

「ギンガハイパーバリアー!」

 ギンガの手前に円状のバリアーが広がり、メフィラスの光弾は防がれる。

「行くぜ、二人とも!」

「おう!」

「あ、ああ!」

 

 ヒカルの掛け声とともに、二人も敵に向かっていく。

 メフィラスの剣はギンガスパークランスとシェパードンセイバーによって弾かれ、無防備な状態に。

 そこに素早く、ビクトリーがビクトリーナイトとなり接近。

 ナイトティンバーとシェパードンセイバーの二刀流で斬撃を放つ。

「ぐおおっ!!」

 ダメージを受け、メフィラスのアーマーが破壊される。

 

 マキはダークメフィスト ツヴァイのクローによる連撃を紙一重でかわし続ける。そして、光弾を避けて空中へ。

 空から見下ろす形になったマキは、そこから連続で光弾を放ち、ツヴァイを追い詰める。急降下して接近。回避行動で体力を消耗したツヴァイの懐に飛び込み、エネルギーの光刃を放つ。

 ツヴァイは零距離からの高速斬撃を避けられず、真っ二つにされて人形体へと戻った。

 

 アーマーが破壊されたメフィラスは逃亡を図り、再び時空の虚を出現させる。しかし、ギンガとビクトリーが逃げる隙を与えない。

「ウルトラタッチ! ギンガ! ビクトリー! ギンガビクトリー!」

 二人のウルトラマンが合体し、新たな戦士・ギンガビクトリーが出現する。

 

「ウルトラマンネクサスの力よ! オーバーレイ・シュトローム!」

「オーバーレイ・シュトローム!」

 光線を当てた相手を分子分解させる強烈な必殺光線が、虚に炸裂する。時空の狭間は光線を浴び、メフィラスが通る間を与えず消滅した。

 

 逃げ場を失ったメフィラス。そこに、マキがとどめの光線を放つ。それは、先ほどギンガビクトリーが放ったものに酷似していたが……

 メフィラスは消滅。小さな町に再び静寂が戻った。

 

 

「ありがとな、ウルトラマンネクサス!」

 ヒカルが明るくマキに声をかける。それにマキは疑問符を浮かべた。

「ネク……サス?」

「ん? あんた、ウルトラマンネクサスじゃないのか?」

「わからない……記憶を失っていて」

「そうか……戻るといいな!」

「ああ」

 マキはショウ、そしてヒカルと固く握手した。

 

 

 光が新たな行き先を示す。マキとアンゲル、リーゼはその星を出発。次なる世界へと向かった。

 今回の事件で、マキは以前別の世界で戦ったメフィラス星人を倒すことができた。

 

 しかし、まだ解決していない事件がある。多くの宇宙で発生していたロボット暴走事件だ。

 自分の記憶や出生の謎と立ち向かいながら、この事件を解決できるのか……マキは少し不安になる。だが、それぞれの宇宙で平和を守る戦士たちのことを考えると、不思議と落ち着くのであった。




ダークメフィスト ツヴァイ(SD)
アーマードメフィラス
メフィラス星人
ウルトラマンギンガ
ウルトラマンビクトリー
ウルトラマンギンガビクトリー
登場

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