THE NEXT RESTART   作:晩舞龍

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理想郷 -ウルトピア-

 マキ、リーゼ、アンゲルの三人は、今日も宇宙船でエボルトラスターの光が射す方向へと向かっていた。途中、ワームホールを通り別の宇宙への移動を繰り返したが、彼らにとっては日常茶飯事であった。

 光が射す先に、小さくだが星が見えてきた。

「今回の目的地はあれだな」

 マキは気合を入れなおす。今まで数々の世界を旅してきたが、いまだ自分の実力不足を感じている。事実、その戦いは多くを他の戦士に助けられてのものだった。

 記憶がないことを言い訳にはしたくなかった。マキは、たとえ見知らぬ人でも失いたくなかったのだ。魂に刻まれた叫びがそれをずっと訴え続けてきたからだ。

 

 マキが考え込んでいるうちにも、宇宙船はその星へと向かっていく。だがその時、宇宙船を衝撃が襲った。

「何が起きた!? 怪獣か!?」

「どうやら沿うみたいだ……マキ、頼む!」

「任せろ」

 リーゼにそう返事をし、マキはシートから立ち上がる。行き先をを示していたエボルトラスターを手に取り、高く掲げる。それは眩い光を発し、その中から銀色の巨人が姿を現す。

 

 ウルトラマンネクサスと呼ばれし巨人―――それは即座に体色を赤に変化させ、衝撃の発生源を探す。

「あれか……」

 近くに漂う小惑星。そこに、暴走状態のロボット兵器・キングジョーカスタムを発見した。マルチバース全土で発生しているロボットの暴走は、この宇宙にも発生していたようだ。

 宇宙船を簡易エネルギーバリアで包み、赤き巨人は小惑星に向かって飛ぶ。キングジョーはカスタマイズされた腕のランチャーからエネルギー弾を発射。マキは素早く回避しながら敵に接近。そのまま体当たりを喰らわせた。

 しかし、鋼鉄のボディには傷一つつかない。もちろん、この威力での直撃が無効なので、打撃もキックも効果はない。

 体勢を立て直し光弾を撃つも、露と消え、逆に額からの光線で反撃される。

「攻撃がどれも全く効かない……なら、これに頼るしか……」

 腕を十字に組み、最強の必殺光線、オーバーレイ・シュトロームを放つ! 

 しかし、キングジョーはその体を瞬時に4つのパーツに分離し、やすやすと光線を避けてしまった。

 エネルギーを急激に消費し、膝をつくマキ。

 胸のカラータイマーが赤く点滅し、体力の低下を知らせる。

「やっぱり、一人では力不足なのか……!」

 

 その時だった。

 遠方から二人の戦士が飛来。小惑星に着地した。

「間に合ったようですね」

 銀の体に紫色のラインが入った男のウルトラ戦士と、

「早くかたづけちゃおー」

 銀の体に黄色のラインが走る女のウルトラ戦士。

 二人はマキをかばうように倒れた彼の前に立ち、キングジョーに向かっていった。

 




キングジョーカスタム
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