「ウルティウムキャッチャー」
黄色のウルトラウーマンは腕から四本の光のロープを射出。回避しようと四つのパーツに分かれたキングジョーを残さず捕らえる。
「ウルティウムカッター!!」
次の瞬間、捕らえられた各パーツに向けて紫のカッターが接近し命中! 紫の戦士の切断技が決まる。
キングジョーの部品そのものは頑強で、カッターの斬撃による手ごたえは無い。しかし、紫の戦士が狙ったのは、パーツ同士をつなぎ合わせる小さなパーツだった。その部分を丸ごと抉りぬき、キングジョーはバラバラになって崩壊。ものの数秒でその戦いは決着がついたのであった。
マキは、よろよろと立ち上がり二人に声をかけた。
「さっきは助かった。俺はマキ―――たぶん、ウルトラマンネクサスだ」
紫の男が返事をする。
「たぶん? 変わった人ですね。申し遅れましたが、私はウルトラマングレイという者です」
隣の黄色の女も、
「わたしはウルトラウーマンカイチ。よろしく」
と名乗った。
「グレイにカイチ、よろしくな」
マキは宇宙船の方を見る。二人も無事のようだ。
「あちらにもお仲間が?」
「ああ、でも彼らは巨人にはなれないから、あそこで待機してもらっていたんだ」
それを聞くと、グレイとカイチは驚きと共に言った。
「それはいけない」
「ようこそ、私たちの理想郷へ」
その後、二人の案内でマキ、リーゼ、アンゲルの三人は彼らの故郷・ウルトピアに来ていた。そこは、先ほどエボルトラスターが示していた星でもあった。
「それにしても……すごいところだな」
そこは巨大な電脳都市であった。人の気配はあまりなく、ほとんどの人は電脳世界で暮らしている。ここは現実世界とコンピュータワールドを自由に行き来できる星だったのだ。
「みなさん、こちらです」
「この大きな機械はいったい?」
そして、この星にはもう一つの驚くべき技術があった。
「あなたたちもマキさんのように戦士となるべきです! 自衛のために!」
それは、人々を巨人―――ウルトラヒューマノイドにできるというものだ。この技術によりこの星の人々は全員巨人としての姿を持っており、いざとなれば一般の人々も怪獣の脅威に立ち向かうのだそうだ。
「これを使えば、リーゼさんもアンゲルさんも、巨人になれるんです」
マユイと名乗る青いウルトラウーマンがこの巨人化機械について説明する。
機械は巨大で、巨人が入れるようそれより一回り大きい棺桶型になっている。
「この機械に入っていただき、プラズマエネルギーとルパーツアーマーが巨人の体を構成します」
「巨人から人型には戻れるの?」
リーゼが疑問を呈す。確かに、この星の人々は全員巨人の状態で生活しており、人間の状態の姿でいる人を見かけない。マユイは笑顔で答える。
「ええ、もちろん戻れますよ。ですが、この星は巨人の姿の方が快適です。不慮の事故に対応することができるからです。エネルギーは人工プラズマシャワーから供給されますし」
街中の様子がモニターに映し出される。
人々は食事や睡眠をとる必要はなく、その代わり街中にある噴水のようなものからエネルギーを補給している。
もしリーゼやアンゲルが巨人になるなら、人型に戻って食事などでエネルギー補給する必要がありそうだ。
「いいわ、私はやるよ。巨人になる。その方が強いやつと戦えそうだし」
「僕もなりたいです! 自分の体は自分で守りたいし……」
マユイは笑顔でそれを受け入れる。
「では、こちらへどうぞ。すぐに準備いたしますね」
マキは二人の意見を尊重し、口を出さなかった。
アンゲルとリーゼは機械の中に入っていく。巨人化機械が作動する。
そして―――
赤い巨人、ウルトラマンアンゲルと、
青い巨人、ウルトラウーマンリーゼ。
二人の戦士がこの理想郷・ウルトピアで誕生した。
キングジョーカスタム
ウルトラマングレイ(オリジナルキャラクター)
ウルトラウーマンカイチ(オリジナルキャラクター)
ウルトラウーマンマユイ(オリジナルキャラクター)
ウルトラマンアンゲル(オリジナルキャラクター)
ウルトラウーマンリーゼ(オリジナルキャラクター)
登場