この星を襲撃した侵略者。それは赤き巨人・ウルトラセブン21であった。
対峙するのは、マキと、巨人となったアンゲルとリーゼ、そしてウルトピアのアルルとアイハ。
小惑星上で力と力が激突する―――
「ハァッ!!」
マキが力を込め、その体が赤きジュネッスへと変化。瞬時にセブン21に肉薄する。セブン21は頭部の宇宙ブーメラン・ヴェルザードを手に持って構え、対抗。マキの打撃を受け流す。
「フン!」
覇気のある掛け声とともに、ヴェルザードを投擲。狙いはマキの後ろの4人だ。アルルが杖で受け止めるが、それは真っ二つにされてしまった。
一方、マキは一瞬の隙をつかれ、蹴りを入れられる。怯んだ体をセブン21はがっしりと捕まえ、怪力で投げ飛ばす『21ホイッパー』で上空へ打ち上げる。
回転し宇宙空間で受け身の取れないマキに、セブン21の追撃『アドリウム光線』が命中。
「このウルトラ戦士……強い!」
反撃しようとスピーカー型の武器を構えたアイハに、セブン21は磁力光線である『21・アタック・ビーム』を撃つ。すると、アイハの持つ武器は内部から火花を起こし故障。
「まずい! どうしましょうアルルさん!?」
「待って……今考えてる」
しかし、敵は待ってはくれない。セブン21はヴェルザードを頭部に戻し、彼らに近づいてくる。
すると、リーゼが動いた。
「巨人になったってことは、鍛えた私の体も強くなったってことだよね」
腕を回し、セブン21とにらみ合う。
「さあ来い、私が相手だ!!」
武術の構えを取るリーゼ。応じるセブン21が接近し、肩に強烈な手刀を喰らわせようとする。リーゼはそれを受け流し、ダメージを最小限に抑える。その一方で、アンゲルに合図を送る。
アンゲルは今まで戦いに参加せずにいた。それはリーゼのように体力を温存するためではない。
自分のエネルギーをボールとして具現化していたのだ。彼の手には巨大なエネルギー弾が生成されていた。
合図を確認し、彼はそれをリーゼに投げつける。
「いっけぇぇぇ!!!」
リーゼはそれをがっしとつかみ、そのままセブン21の体に叩き込む!
「侮ったな、これでも喰らえ!」
衝撃が連続してセブン21の体を叩く。
「どうだ、私たちの連係プレー!」
先ほどからの連戦のうえ、五人がかりで応戦され、膝をつくセブン21。遠方に飛ばされていたマキが戻ってくるのを捉え、立ち上がる。
「あれを喰らわせてまだ立ち上がれるのか……!? マキ! 危ない!」
セブン21は残るエネルギーを結集させ、腕をL時に組むと破壊光線『レジアショット』を放った。
それが、マキに向けて一直線に飛んでいく。
先ほど猛攻を受け、傷が癒えていないマキはそれをかわす力が残っていない。
「このままじゃ……!」
その時、上空から飛行ユニットで接近してくるものが居た。
それは、先ほどリーゼとアンゲルの巨人化をサポートしたマユイだった。彼女はマキの前に着地すると、端末を操作し始めた。
「マユイさん、危ない!」
マキが叫ぶと同時に、彼女は前方に電磁シールドを展開。レジアショットにぶつけて分散させた。
「私の能力はウルティウムハック。この小惑星の緊急防御装置をハッキングし、操作させてもらいました」
マユイと彼女に救われたマキが4人のもとに戻ると、アルルとアイハがセブン21を捕縛していたところだった。
「それにしてもすごい強敵でしたね、アルルさん」
「そうだねアイハ。こっちの武器も壊されちゃったし」
「我々の仲間六百人ほどの活躍により、残る三人も捕らえられたようですよ」
マユイが戦況を報告する。
「無事終わったみたいですね、よかった……」
「そうだな」
アンゲルの安堵の声に、知らない人物の声が答えた。
「あなたは……」
そこにいたのは、全身が紫色の巨人だった。
「おっと、自己紹介が遅れました。私は、ウルトラマンセカイ。この世界の創造者にして、最高権力者です」