故郷 -ホームタウン-
マキは自分の力で二人の仲間を守った。しかし、失ったものも多かった―――
「ウルトピアが……消えた」
「まずい、私の宇宙船も壊されたみたいだ」
「僕たち、ここからどうやって移動すれば……」
三人が立ち往生していると、どこからともなく宇宙船型の石像が飛来。マキたち三人の巨人の前で停止した。
「マキ、これは……?」
リーゼの問いに、マキは首を振る。謎の石像は人間ほどの大きさで、巨人になった三人にはとても小さく見える。それが、ぼんやり青く光り始めた。
「な、何だ!?」
困惑する三人を石像の発する光が包む。次の瞬間、目を開けると不思議な空間にマキたちはいた。
三人ともいつのまにか巨人でなく元の姿に戻っている。
「ここはいったい……」
「見てください二人とも! 外の様子が見えます」
アンゲルの指さす方を見る。小惑星の岩肌や、倒れたウルトラ戦士とセブン21が見える。
「これはさっきの石像の中だ! これは宇宙船……なのか?」
石像に収納された三人。周りは光で包まれ、不思議な感じだ。その光のなかでマキたちは漂っている。
すると、石像の外側から、大きな顔が見えた。
「失礼。私はウルトラマンマックス……そこの7人の仲間だ」
マックスと名乗った赤い巨人が石像の中のマキたちに話しかけてきている。
「セブン21から話は聞いている。先ほどは大変すまなかった。我々はあの星を敵と見定めていたが、どうやら間違いだったようだ」
セブン21たちは、ウルトピアを危険な星であるとして排除しようとした。しかし、それはすべて黒幕・ウルトラマンセカイの謀略だったのだ。先ほどはウルトピアの仲間としてマキたち三人も攻撃されたが、今や戦う理由はない。
「これから私は、7人を連れて帰る。だが、ウルトラマンセカイが現れた際には、必ず力になろう」
そして、マックスやセブン21とともに、ウルトラ戦士たちは飛び立った。故郷に傷を癒しに行くのだろう。
マキも出発しようとし、しかしこの宇宙船型石像の操縦の仕方がわからないことに気づく。
「レバーかなにか見当たらないか?」
そう言っていると、エボルトラスターは光を発し、次の目的地を指す。それに反応するかのように、石像は光に沿って動き出す。
「何だ!? 勝手に動き出したぞ!」
「これは……よくわからないけどありがたいね」
困惑するマキと仲間の二人を連れ、石像は次の星へ猛スピードで進んでいく。
―――惑星ダンパレダ―――
石像に乗って、三人はある星にやってきた。その星は、ウルトピアと同様かそれ以上に科学の発達した街並みが見える。
石像は小高い丘に着陸。光は、丘からちょうど見下ろせる小さな町に向かっていた。
三人は小さな町に向かって歩いていく。自然もそれなりにあり、小さな町も、科学技術の発展した大都市もある。そんな平凡な星のように見える。
その町はしかし、様子がおかしかった。
町の人々には生気がない。皆何かに怯えている、そんな様子だった。
あまりに痛々しくて事情を聴くのもはばかられる。
「いったい、この星に何が……」
ウルトラマンマックス
登場