アメーバ型生命体から作り出した巨人の軍勢を従え、セカイは惑星ダンパレダの制圧に乗り出した。
たった一人で抗戦するも、苦境に立たされるシーカ。そんな彼を助けたのは、宇宙を旅する風来坊・クレナイ ガイであった。
彼は光を纏い、偽りの巨人を蹴散らしながら着地。胸にはセカイやシーカの巨人体と似た、光る円環が刻まれている。
「オーブカリバー!」
彼の手に光り輝く聖剣が出現。それをふるうと、周囲の偽の巨人たちは次々に両断され、消滅。セカイのみが残された。
セカイは闇のエネルギーによる光弾を放ち、オーブを牽制。しかしオーブは、それを剣で撃ち返す。
跳ね返ってきた自分の光弾でひるまされたセカイ。そこに、とどめの一発が撃ち込まれる。
「オーブスプリームカリバー!!」
一閃。
激しい光の奔流が音を上回る速さで空中を走り、セカイの体を貫く。
激しい衝撃の後、爆発が巻き起こる。その後には塵さえ残らない。
こうして、ウルトラマンオーブに救われるかたちで惑星ダンパレダは平和を取り戻した―――
―――はず、だった……
セブン21、ネオス、グレート、パワード、ゼノン、スコット、チャック、ウーマンベス。
八人の光の国のウルトラ戦士、その力を吸収し、魔人となってセカイは帰ってきたのだ。
「僕たちは奴を仕留め切れていなかったんだ。そして今、奴は僕たちを弄んでいる」
どこからか調達した巨大ロボットを使い、セカイはこの星の住人たちをじわじわと消耗させている―――それをシーカは一人で食い止めているのだった。
話している間にも、空から飛翔体が現れる。
「そら、また来たぞ! あれが奴の兵器、インペライザーだ!」
鋼鉄の兵器が一体、また一体と地上に降り注ぐ。
インペライザーと呼ばれたロボットは、市街地に向け進行。
「行くぞ三人とも! とりあえずあいつらを止める!」
アンゲルとリーゼはウルトピアでもらった変身用の指輪を、マキはエボルトラスターを、そしてシーカは不思議な光を放つチャクラムを手にする。
四人は眩い光に包まれ、そして巨人へと変身する!
胸に青いカラータイマーと赤きエナジーコアを持つ、赤銀の戦士・ウルトラマンネクサス ジュネッス。
桃色のボディに銀のラインと胸の円状の光が輝く―――ウルトラマンシーカ。
ウルトピアで生まれた、新しき赤と青の戦士。ウルトラマンアンゲルとウルトラウーマンリーゼ。四人の戦士は市街地を背後に出現し、インペライザーに向かっていく!
アンゲルはバリアを展開し、インペライザーの砲撃から街を防御。その隙に上空からリーゼの光のカッターとマキの光線が炸裂!
衝撃を受け、後ずさったロボット兵達。そこに、シーカの巨大チャクラムによる重い一撃が加えられる。ロボット兵インペライザーは真っ二つに割かれて撃沈。
「なんとかなったか……」
一息ついたマキが呟く。
「いや、まだだ。奴はこちらの戦力が増えたことを知って、さらに兵を送り込んでくるぞ」
シーカの言うとおり、新たにインペライザーが投下される。身構える四人。しかし、ロボット兵達は着地することなく光の束によって消し飛んだ。
マキたちは思わず光の放たれた元を振り返った。
「あれは……!」
そこには、九人のウルトラ戦士の姿が。セカイに力を奪われ倒れたはずの八人と、彼らを連れ帰ったウルトラマンマックスがそこにいた。
「待たせたな、異邦のウルトラ戦士たち!」
セブン21がそう声をかける。
彼らはマックスの持って来たマックスギャラクシーのエネルギーによってすぐさま回復し、セカイの進路を追ってきていたのだった。
「これで、魔人となったセカイにも対抗できるかもしれない……!」
シーカが感激で声を震わせる。
インペライザーを破壊され、劣勢となったセカイは魔人の姿をついに現した。
その姿は禍々しく、すでに巨人―――ウルトラマンの面影はない。
「私の世界に必要のない蠅の存在は……ここで潰す」
肥大化した手のひらから暗黒のレーザーを放つ魔人セカイ。集結した十二人の巨人たちは一斉に散らばり、空中へ退避する。
そこからは、連携しつつ常に数人で周囲を取り囲み、レーザーを避けながら視線を誘導。隙をつくり、そこをついて攻撃。死角からの衝撃にセカイは徐々にバランスを崩していく。
「私の神にも勝る力で……葬る」
魔人セカイの身体がさらに巨大化。その大きさは120mを超えようとしている。
体色は青黒く変色し、巨人たちを見下ろした後、漆黒の翼を以て吹き飛ばした。
「ぐおおっ!」
「なんて凄まじい風圧だっ!」
辛うじて体勢を立て直したセブン21がヴェルザードを放つ。ヒュンと風切り音とともに飛ぶそれは、しかし黒色の体にはじき返される。
それぞれが死角をついて攻撃を与えるが、強化された外被膜はことごとくを打ち消す。
打開策を探すシーカに、マキが合図を出す。
(俺の合図でチャクラムを飛ばせ!)
(ああ、わかった。やってみよう)
マキは近くにいたグレートとパワードにも合図を出す。
(協力してください!)
二人のウルトラ戦士はうなずき、グレートは腕にプラズマ波を発生させる。
パワードは瞬時に強力破壊光線・メガスペシウム光線を発射!
光線はセカイの注意を引く。
その隙に、シーカのチャクラムにグレートのバーニング・プラズマが放たれ、チャクラムがプラズマ波を帯びる。
「これなら……」
ネクサスのオーバーレイ・シュトロームが炸裂! メガスペシウム光線に交じって、セカイの鋼鉄の皮膚を圧倒的熱量で溶かす。しかし、それも必殺には至らない。
光線を妨害しようと振り上げられる魔人の腕。それを、セブン21のレジアショットとネオスのネオマグニウム光線が食い止める。
翼から発生させる風圧で吹き飛ばさんとするが、それはウルトラフォースの三人・スコット、チャック、ウーマンベスのグラニウム光線によって防がれる。
そして、オーバーレイ・シュトロームによって溶かされた皮膚の部分に向け、アンゲルとリーゼが光線を放ち、肉体内部をこじ開ける。すかさず、その場所向けてシーカの帯プラズマ・チャクラムが投げつけられる!
全員の協力によって決まったその攻撃は、内部でのプラズマの炸裂により魔人を内から溶かしていった。
「グおおおぉぉぉぉ!」
何かを言うことさえ許されず、聴き取れぬ断末魔だけを残して魔人セカイは消滅した。
ウルトラマンオーブ オーブオリジン
インペライザー
ウルトラマンシーカ(オリジナルキャラクター)
登場