石像の内部へ戻るマキ。外にいるオーブと共に、その石像は発進。
別の世界へとつながるゲートが出現し、彼らはそこへと入っていく。
「いつもこうして、別の世界に渡っているのか?」
ガイが精神感応……テレパシーでマキに問いかけてくる。マキは、まだ目を覚まさない二人の仲間を気に掛けながら返事する。
「途中までは仲間の船で。でも、あるときこの石像が現れて、光の示す先に進んでくれるんです」
「その石像は、さっきの宇宙でも、おそらく他の宇宙でも、闇の呪いに対抗する光を発していた……あれは一体なんだ」
マキは、それについて全く知らなかった。
「呪い!?」
「ああ、メフィラス星人、チェーン星人、ダンパレダ星人、そしてさっきのチャリジャ。四人がおそらく裏でつながっている」
「俺たちが今まで倒してきた宇宙人だ……いったい、何が目的で……」
「宇宙バイヤー・チャリジャ。奴は怪獣を使って金儲けしている奴だ。報酬につられて動いているとみていい。すると……」
「裏で、操っている黒幕がいる!」
―――漆黒の中―――
宇宙の闇よりも暗く深い暗黒。そのさらに奥に、悪魔はいた。
「チャリジャ……奴も所詮は他の三匹と同じく、駒に過ぎない」
ただの”駒”である彼らを従えているのには、理由があった。
この宇宙……広大な無数の並行世界には、それだけ危険な”敵”が存在していた。
それらにすぐに感知されてしまうほどに、悪魔の力は強大だった。
悪魔は、まず洗脳や誘惑などで駒を用意した。
報酬を約束にチャリジャを従え、悪魔の力の一端、機械を暴走させる特殊能力を授けた。
チャリジャは、危険な敵のひとつである宇宙正義のグローカー軍団を仕留め、さらにロボット怪獣軍団を手に入れた。
ロボット怪獣軍団を貸し与えることを約束に、ダンパレダ星人セカイとチェーン星人を誘惑。
さらに、悪魔の力で生み出したスパークドールズをメフィラス星人に貸し与えた。
彼らは、力と引き換えに悪魔の命令に従った。無数の並行宇宙に”呪い”を打ち込み、宇宙全体のバランスを崩す。
それが悪魔の狙いであった。
悪魔の作戦は見事に成功。対応に追われたウルトラマンキングは、宇宙をつなぎとめることにエネルギーを費やした。その結果、悪魔を感知できぬままに不意打ちされ、倒れることとなった。
これはウルトラマンノアにも有効だった。彼もまた、悪魔の存在に最後の最後で気づいたが、その時にはすでに遅く―――
こうして、悪魔は宇宙に大混乱を巻き起こした。宇宙正義、ウルトラマンキング、ウルトラマンノア。
主要な柱を失ったこの宇宙たちは、もうすぐすべての闇に包まれる。
そして―――
悪魔の次なる狙いは、M78星雲、光の国。
巨人の全滅であった。