THE NEXT RESTART   作:晩舞龍

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究極勇士フォース

「シルバークロス!!!」

 手裏剣状の光線がグローカールークの腕を切り割く。

 

 緑の戦士が、鏡の中から現れた。

 

「ミラーナイフッ!!」

 

 新たに手裏剣状の光線が無数に空中を乱舞し、暴走する機械の胴体を切り刻んでいく。

 稼働エネルギーを失ったグローカーはその場に直立不動のままで倒れ、機能を停止した。

 

 人間の姿に戻った俺は、巨大な鏡の戦士を見上げる。

 俺に気づいたミラーナイトがかがんで話しかけてくる。

 

「あなたも……ウルトラマンですね、名を聞いても?」

 

 そう問われて俺は困惑した。自分の名前すら思い出せないのだ。

「実は、記憶喪失のようで、名前は……」

 そういうと、ミラーナイトは非礼を詫び、そしてこう提案してきた。

 ひとまず、仮の名前をつけるのはどうか、と。

 

「しかし、自分の名前といっても何が良いのだろうか」

「では、マキ、というのはどうでしょう」

「マキ? マキ、か……良い名前だと思う、ありがとう! だが、なぜこの名を?」

 ミラーナイトは自分でも不思議だが、と前置きして言った。

「君の変身した巨人の姿を見ていると、なぜかその名前がぴったりな気がしてね」

 

「ところで、マキ」

 ミラーナイトは俺に問いかける。

「あのロボットはいったい? 君と同様、別の宇宙から来たようだが……」

 俺はコスモスとの出会い、そしてグローカーについて語った。

 するとミラーナイトは手を顎にあて、思案し始めた。

「機会が暴走……なにか嫌な予感がする」

 すると突如、空から無数の銃撃が降り注いだ! 

「何だ!?」

 

 ミラーナイトが俺をかばってくれたが、背中に傷を負い、戦いは厳しそうだ。そして、銃撃がもたらした煙の先には二体のロボットの影が。

「あれは……?」

 ミラーナイトが答える。

「あれは……ジャンボットと、……ジャンナイン……私たちの、仲間だ……」

 赤と白のコントラストが映えるボディ。右腕には共通して、巨大な重火器が備え付けられている。

 

「仲間……」

 グローカーと同じように、暴走してしまったのだろうか。その目は赤く光っており、体からは紫の塵のようなものが噴出している。

「おおおおっ!!!」

 俺はウルトラマンとしての姿に変身した。しかし、俺を救ってくれたミラーナイト、その仲間を傷つけることなどできない……

 躊躇している間にも、二体のロボットは俺に狙いを定めて近づいてくる。やはり、戦わなければいけないのか……そう思った時、ジャンナインの体が衝撃で吹っ飛んだ。

 

 大きな音とともに遠くの地面に転がり倒れるジャンナイン。瞬時に、同様に吹き飛ばされたジャンボットの躯体が直撃する。

 そこには、赤い戦士と、俺やコスモスと同じであろうウルトラ戦士が居た。

「彼らは……!?」

「私の仲間たち……! グレンファイヤーと、ゼロ……ウルトラマンゼロだ!」

 ミラーナイトがそう教えてくれる。

 

 俺は二人に駆け寄る。

「おお!? お前もウルトラマンか! 初めて見るな」

 ゼロが気さくに話しかけてくる。ジャンボットたちがまだ起き上がってこないのを確認し、ゼロとグレンファイヤーに彼らの状況について話す。

 暴走してしまっていること、原因はまだわからないこと、コスモスの力でも浄化できないこと。コスモスについて彼らが知っているのかはわからなかったが一応話したところ、ゼロは知り合いのようで話が通じた。

「そういうことなら俺に任せろ! 行くぜ!」

 

 ゼロの赤と青と銀の体が光り輝き、金色にその色を変えた。

 輝きの戦士、シャイニングウルトラマンゼロ。

 その姿を発現させ、暴走するロボット兄弟のもとに駆け付ける。

 そして、究極の力・シャイニングスタードライヴを発動。頭上に太陽のようなものが現れ、眩い光が放たれる。

 次の瞬間、ジャンボットとジャンナインの二人はもとに戻っていた。

「ここは……私はいったい」

「僕はいままで何を……」

 無事に済んだようだが、一体どうなっているのかわからなかった俺はゼロに問いに行った。

 ゼロは力を使いすぎたらしく、元の姿に戻り膝をついていた。

「ああ、俺もコスモスの力は使えるんだがな、それじゃダメそうだからな。時間を巻き戻したんだ」

 いったい彼は何を言っているのだろうか。しかし、二人がもとに戻っているところをみると、本当なのかもしれない。

 

 

 自分に名前を付けてくれたミラーナイト、そして彼ら、ウルティメイトフォースゼロに礼を述べて俺はその美しい星を去った。彼らも、この事件について調べてみると言っていた。

 

 俺は再び宇宙へと飛び立った。しかし、追ってきたグローカーはもうミラーナイトが倒した。そして、自分にはムサシのいる世界に戻る道筋もわからない。だが、この世界でも謎の機械の暴走は起こっている。さらに別の世界でも事件が起きているかもしれない。そして、その原因への手掛かりも……

 

 そう考え、俺は新たな世界へと向かった。次に俺が目にするものは、一体何なのか。旅はまだ、始まったばかりだ。




ウルトラマンゼロ シャイニングウルトラマンゼロ
ミラーナイト グレンファイヤー ジャンボット ジャンナイン
グローカールーク
登場
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