紫のネクサス、ジュネッスビオレ。マキの脳裏に現れた謎の記憶そのままの姿でそれは現れた。
腕を胸のエナジーコアにかざすと、腕から真っ直ぐに伸びる光の剣。
それを構え、マキはダークルギエルに向かっていく。ルギエルは先ほどマキが投擲した光の槍を闇に染め、それでマキを突き刺さんと向かってくる。
しかし、そのルギエルの動きが一瞬停止する。
背後から放たれたのは、ジョーニアスが自身のエネルギーを球状にして投げつける必殺・プラニウム光線!
数々の怪獣を打ち破ってきたその技でも、ルギエルの動きを一瞬止めることしかできなかった。だが、それで十分だった。
マキはルギエルの核となる部分に的確に光の剣を突き刺していく。
「グぬおおおお!!」
核の崩壊に耐えながらルギエルはマキを闇の槍で弾き飛ばすも、すでに手遅れだ。
その体は霧散をはじめ、闇の粒子となって消えていく。
それを見届けたマキとジョーニアスは変身を解除。
U40に訪れた未曽有の危機は、間一髪のところで回避された。
その数刻後。
ジョーニアスがひとりの老人をマキに紹介した。
「マキ、こちらが大賢者だ」
「大賢者……」
「ああ、大賢者は我々U40の最高指導者で宇宙の様々なことを知っている……君の助けになるだろう」
マキは大賢者に今までの旅、そして宇宙に迫る危機・ダークルシファーについて話した。
大賢者は、その内容に深い理解を示した。
「なるほど……その別次元のウルトラマンノアは、おぬしを安全な場所にワープさせ、それがここだったのじゃろう」
大賢者は一息ついて話す。
「しかし、おそらくより安全な場所がある。同時に、ルシファーが次に狙う場所であろう」
「そ、そこは一体」
「M78星雲……光の国。もう一つのウルトラの星」
U40よりも多くのウルトラヒューマノイドの戦士が居る光の国。確かに、ルシファーにとっては邪魔になる存在だ。
マキは、次の目的地をそこに定めた。
しかし、以前別れたきり、アンゲルとリーゼを乗せた石像は行方不明だ。おそらく、別の並行世界の「呪い」を消して回っているのだろうが……
石像がないとなると、別の宇宙まで行くのは骨が折れる。上手くゲートを見つけることができればいいが。
そう考えているマキに、大賢者が声をかけた。
「もしよければ、儂が光の国までの道を示してあげよう」
U40と光の国には交流があり、以前も光の国の若者タイガが訪れたことがあるとジョーニアスは語った。
マキはその提案をありがたく受け、ジョーニアスとともに光の国へと向かうことになった。
M78スペース M78星雲 光の国
大賢者が示したゲートを通り、マキとジョーニアスは光の国にやってきた。
街が全てクリスタルでできているかのような、美しい星だ。
そして、彼ら二人の到着と同時に、ウルトラマンゼロもやってきた。
「おう、久しぶりだな! そっちの人は知り合いか? まあいい、今大変なことになってるんだ、一緒に来てくれ!」
一方的にまくし立てられ、連れてこられたのは宇宙警備隊本部。
そこには、ウルトラ兄弟やウルトラの父などそうそうたるメンバーが揃っていた。
「おや、あなたはU40の……」
「ええ、ジョーニアスです」
ゾフィーとジョーニアスが挨拶を交わす。
すると、ゼロが声をあげた。
「おい、親父?」
ゼロの父親、ウルトラセブンの姿が無かった。彼はウルトラ6兄弟の一人で、本来ここにいるはずだった。
不在を不審がるゼロに、ウルトラマンヒカリが声をかける。
「セブンなら、今別件で席を外している。まあ、すぐに戻ってくるだろう」
「別件?」
「ああ、ゼロの反応が近くの宇宙で見つかったから迎えに行かせたんだが、入れ違いになったようだな」
「俺の反応?」
ヒカリが不思議な機械を見せながら解説する。
「これは、ゼロの持つウルティメイトブレスレットの放つ特殊な光をキャッチしているんだ。この光、何故か別の宇宙に行ってもこちらでキャッチできてな……」
マキは光の国の現状についてウルトラマンメビウスに教えてもらっていた。
「なるほど……ウルトラマンキングが……」
マキの知らないところで、光の国もダークルシファーの被害を受けているようだ。
マキは、来る決戦に備え心を落ち着かせるのだった。
ウルトラの父
ウルトラマンメビウス
ウルトラマンヒカリ
登場