THE NEXT RESTART   作:晩舞龍

9 / 51
9-10話、Upin&Ipin's space編


Upin&Ipin's space編
助け求むフォーリナー


 胸に下げた赤いペンダント。それが光り指し示す先へ、俺は向かっていた。いくつもの宇宙を超え、やがて伸びた光の終点が見えてくる。そこには、以前と同じく地球が在った。

 

「とりあえずどこかに降りてみるか」

 

 光の射す大まかな場所に従って、俺は地球の大地に着地する。巨人化していると目立ってしまうので人間の姿に戻る。人気の無い場所を狙ったからか、人の姿はない。

 それでも、街に向かって歩いていくと、ちらほらと人の姿が見えてきた。ビルや商店が並ぶ街並み。辺りを見渡してみると、この前訪れた地球とあまり変わらない。怪獣や宇宙人の姿も今のところ見当たらない。

 

「何か事件が起きているかもしれない。本や新聞で調べるとしよう」

 

 そう決めて歩き出すと、後ろから何かがぶつかってきた。

「な、何だ!?」

 そこには、見たところ12歳くらいの少年が息を切らしてしゃがみこんでいた。相当疲れているだろう彼を落ち着かせながら、俺は用件を聞く。

「どうした、なにかあったか少年」

「ッつ……お兄さん、助けてくれ! 狙われてるんだ!」

 少年は焦りを隠さずに言う。

「何に狙われてるんだ!?」

 俺が聞くと、少年は逃げながら話す、と言って俺の手を引き路地裏に逃げ込んだ。

 

「よし……もうまけたかな」

「少年、一体何が起こってる? 君はいったい誰に狙われてるんだ?」

 少年は俺に事情を話し始める。

「ごめんごめん。俺はストルム星人のアンゲル。お兄さんも宇宙人だろ? 悪いやつに狙われてんだ。助けてくれ」

 ストルム星人。聞いたことのない宇宙人だ。

「アンゲル、君はなぜ狙われてる? 理由を聞かせてくれ」

「ああ……たぶん、俺の体の中にある器官を狙ってるんだ。ストルム器官っつってな」

 

 アンゲルの話によると、彼はストルム器官によって周囲の位相を反転し、エネルギーを変化させられるという。しかし、故郷のストルム星は滅び、売人にとっては貴重なお宝だという。

「人の体を商品扱い……許せない」

 俺はアンゲルの両肩に手を置き微笑む。

「俺はマキ。名もないウルトラマンだ。俺がお前を守ってやる」

 そういうとアンゲルは非常に驚いた様子でしりもちをついた。

「ウ、ウルトラマンだァ!? まじかッ!!」

「ウルトラマンって、そんなに珍しいか?」

「いや、おれはいくつもの世界を放浪してたけど、どのウルトラマンにも助けてもらったことなくてさ……」

「いま、宇宙中でロボットが暴れている。ウルトラマンは皆、その対応に追われているようだからな」

「へー。まあ、お兄さんが助けてくれるならいいや。じゃあ、よろしくね」

「あ、待ってくれ。俺は、このペンダントの導きに従って困った人を救っているんだが、今回は君を狙っている奴のことだと思う。なにか手掛かりはあるか?」

 アンゲルは思案して、情報を話し出した。

 

「俺がこの世界に飛んできたのは二日前だ。そいで、昨日からもう襲ってきやがった。二人組の宇宙人だった。武器はたぶんレーザーガンかな」

「ふむふむ……ン!!」

 情報交換している俺とアンゲルの間に、レーザーが照射された! 

「逃げるぞ!」




ストルム星人アンゲル(オリジナル怪獣)
登場
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。