日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第66話

バテン・カイトスとディフダから飛び立ったアクルックス6機の攻撃隊は、海面スレスレの超低空飛行を維持しながら、爆撃目標の無人島へと向かっていた。

 

 

「隊長、間も無く目標です」

 

「各機、無線封鎖解除!高度を上げて、目標を確認する!」

 

 

飛び立ってから無線封鎖していた攻撃隊は、回線を開くと一気に高度を数百メートルに上げる。

この時点で攻撃隊は敵のレーダー探知範囲内に入っており、敵の迎撃がやって来る前に目視で目標を素早く捉え、攻撃、待避を行なわなければならない。

 

 

「見えた!目標確認!」

 

 

爆撃目標となる無人島に建設された標的に目掛けて、攻撃隊は急降下を仕掛ける。

アクルックスの胴体下には800キロ爆弾が吊り下げられており、パイロットは照準器で目標を捉える。

 

 

「用意………投下!」

 

 

照準器の十字線と目標が重なったタイミングで、手元にあるレバーを手前に引くと、800キロ爆弾が切り離される。

 

 

「ふっ!」

 

 

同時に操縦桿を勢いつけて手前に引き、機首上げを行い、上昇姿勢に入った。

下を向いていたアクルックスはゆっくりと機首を上に向け、上昇していく。

 

 

「どうだ!」

 

 

後ろを振り向くと、閃光と同時に衝撃が伝わった。

 

 

「やった!」

 

 

目標は炎上し粉々に吹き飛んだ。他のアクルックスも上昇姿勢で離脱を図る。

無事に爆撃を終えた攻撃隊は水平飛行に入った。

 

 

 

「2時方向より敵機!」

 

 

その時、前方から迎撃機役のアンタレスが多数やって来た。

 

 

「全機、相手にするな!一気に上昇して突き放すぞ!」

 

 

爆弾を使い果たし、身軽になった攻撃隊はエンジンを全開にし、速度を生かしてアンタレス隊を突き放しに掛かる。

アンタレス隊も追尾を仕掛けるが、高性能な液冷エンジンを搭載したアクルックスの速度を前に徐々に引き離されていく。

 

 

「よし!このまま母艦に戻るぞ!今日の訓練は上々だ!」

 

 

 

アンタレス隊を突き放した攻撃隊は母艦との会合点へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、グラ・バルカス帝国本土の裏側にある日本本土では……

 

 

「本格的にやってるな」

 

 

 

東京都新宿区にある内閣衛星情報センターのメインパネルには、日本が運用する情報収集衛星からの画像が鮮明に表示されている。

今写し出されているのは、グラ・バルカス帝国本土の監視を行なっていた衛星が捉えた画像で、ヨルムンから出港した潜水艦隊が行なっていた爆撃演習の様子であった。

 

 

「此処最近、あちらの潜水艦の動きが妙に活発だったのは、このためだったんですね」

 

 

センターに勤務するグラ・バルカス帝国に関する衛星情報を分析する特別チームは、此処数ヶ月の間に妙な訓練を行なっているグラ・バルカス帝国の潜水艦隊の動きを察知し、情報分析を行なっていたのである。

 

 

「2年前の潜水艦基地攻略の時に伊400と似た潜水艦を奴らが持ってるから、もしやとは思ってたが……」

 

「使い方まで同じとは。連中が裏で何か企んでるっていう仮説、益々濃厚ですね」

 

「あぁ。もしかしたら近いうちに何かしらの行動を起こす可能性がある。直ぐに上に報告だ」

 

「了解」

 

 

特別チーム達は直ぐに衛星画像の情報分析を開始し、数日後には分析結果を提出した。

日本政府はそれらの分析結果と情報を密かにムー、ミリシアルに提供し、グラ・バルカス帝国に対する警戒を強める事となった。

 

 

 

 

続く




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