日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第77話

攻撃開始の合図が出されると、三方向に展開していた各海兵連隊の重迫撃砲、軽迫撃砲による砲撃が開始された。各海兵連隊直属の迫撃砲中隊は、ありったけの砲弾を砲口内に放り込むように装填していき、連射で撃ち出して行く。

次々と放たれていく60ミリ、105ミリ砲弾は、最終防衛ラインに降り注ぎ、車両に見立てたダミーを吹き飛ばしていく。

 

 

「いいぞ!!そのままどんどん撃ち込め!」

 

 

最終防衛ラインから次々とあがる爆煙に海兵達は乱舞する。

迫撃砲による地均し砲撃は十数分間続き、砲撃が終わると迫撃砲中隊は弾薬補給に入った。

 

 

「砲撃終了!予定通りです!」

 

「よし!最終決戦だ!全員気合いを入れろ!」

 

 

マクナイトら第1海兵連隊の面々は演習の大詰めである総攻撃に備える。

 

 

「大佐!第2、第3連隊、準備完了との事です!」

 

「行くぞ!突入だ!」

 

 

 

彼の合図と同時に各連隊は、海上歩兵団隷下海兵戦車大隊の中核であるラ・シャルマンは、各連隊に1個中隊が配備され、各連隊は戦車中隊を先頭に前進を開始した。

 

 

『中隊全車、前方左右の警戒を厳に前進!』

 

 

各連隊の前衛である戦車中隊は装甲車やトラックにはない重装甲を盾に、部隊の前衛のため、最終防衛ラインにかって突き進む。

 

 

『敵最終防衛ラインを視認!』

 

 

迫撃砲による砲撃で起きた煙が晴れると、最終防衛ラインを形成しているバスやトラック等の廃車やタイヤ、廃材で作られた強固な壁が見えた。

 

 

『3号車、前へ!』

 

 

戦車中隊に配備されているラ・シャルマン戦闘工兵車が前に出ると、車体前面の大型ドーザーブレードを地面に降ろすと全速力で壁に体当たりを仕掛ける。

ドーザーブレードがバスとトラックを跳ね除け、タイヤと廃材を押し退ける。

 

 

『発煙弾発射!』

 

 

砲塔に取り付けられていた発煙弾が打ち上げられ、辺りを白煙が覆い尽くす。

 

 

『中隊突入!』

 

 

戦闘工兵車が開けた隙間から戦車中隊が突入した。その後を連隊が続き最終防衛ラインを無力化していく。

 

 

「やった!」

 

「こちらα1!敵最終防衛ラインの突破に成功!」

 

『了解!よくやった!』

 

「他の連中の様子はどうだ?」

 

『b2は間も無く突破するとの事、d3は今突破した!』

 

「いいぞ!このままの勢いで行くぞ!」

 

 

 

各連隊は最終防衛ラインを突破に成功。後は敵側の本拠地である庁舎を制圧するのみである。此処からは機動力に優れる連隊の出番であった。

42式装甲車と軽装甲車に分乗したライフル分隊が庁舎に向けて移動を開始した。

流石に最終防衛ラインを突破された敵側の攻撃は殆どなく、街道を突き進む車両は着実に庁舎へと近付いていた。

 

 

「見えた!」

 

 

やがて目的地の庁舎が見えた。白い鉄筋コンクリートで作られたシンプルなデザインの庁舎に近づくと、車両は速度を落とし、ゆっくりと駐車場へと入った。

 

 

「降車!」

 

 

車両が停止すると同時に装甲車からライフル分隊が降り立ち、庁舎を取り囲むように展開する。

そこから第2、第3海兵連隊も到着し、庁舎を360度完全包囲した。

 

 

「各連隊、集合完了。何時でも行けます」

 

「よし。各連隊は突入開始!」

 

 

突入部隊が庁舎の窓や出入口に張り付き、ドアや窓をハンマーや爆薬を使って破壊していき、中へと雪崩れ込んでいく。突入部隊は事前の情報に従い庁舎の最上階へ向けて階段を使って進んでいく。

その途上にある障害物や部屋を一つずつクリアリングしていき、順調に建物を制圧していく。

 

 

 

やがて最上階に到達し部隊は部屋の前にある扉の前に展開し、爆薬を仕掛ける。

 

 

「爆破用意よし!」

 

「爆破!」

 

 

爆薬の設置が終わると直ぐに、爆薬を爆破させ扉を破壊する。

 

 

「突入!」

 

 

破壊されたドアを踏み潰しながら部屋へ雪崩れ込む突入部隊。

 

 

 

 

 

 

 

 

「中将、突入部隊より、庁舎の制圧を完了したとの事です」

 

「よし!作戦は成功だ!」

 

 

司令部に庁舎制圧の報告が入り、ヴァンデクリフト達は歓喜に沸いた。

 

 

「ふぅ…………これで、一段落だな」

 

 

 

 

海上歩兵団の能力を確認したヴァンデクリフトは、今までの苦労が少し報われたように感じた。

 

 

 

「さて、これからが勝負だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く

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