日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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閑話休題:4-16

正午が過ぎ、戦闘態勢を整えた水陸機動団は島の完全確保のため、動き出した。

その前哨戦として、敵の司令部が置かれている島の中央に聳え立つ山の中に続く洞窟付近を確保している敵のハウンド中戦車2両とシェイファー軽戦車1両を撃破する必要がある。

そこで水陸機動団は、水陸機動連隊の対戦車中隊に配備されている中距離多目的誘導弾による攻撃で無力化を図ろうと、既に陸揚げしていた中距離多目的誘導弾を搭載した高機動車を展開させる。

 

この中距離多目的誘導弾は、発射機、照準機器、誘導追尾用レーダー、自己評定装置を高機動車1両に全て纏められており、自己完結性の高い火器となっている。おまけに、照準は発射機に搭載されているレーダーと赤外線画像の2種類があり、照準機器は発射機から取り外して離れた場所に設置しその場から照準も可能となっている。

 

今回は水陸機動団特科中隊の火力誘導班が地上設置型照準機器を使い、西の浜辺から直接ロングレンジで敵戦車を無力化する作戦である。

 

 

 

「中隊長、各隊作戦準備完了」

 

「よし。オペレーション:ワダツミの第3段階に入る。攻撃を開始せよ」

 

「了解。指揮車より中隊各員、作戦第3段階に移行する」

 

 

 

AAV7の指揮通信型のAAVC7A1に居る指揮官より発せられた命令と同時に、攻撃が開始される。

待機していた中距離多目的誘導弾の発射機が起き上がり、山の方向に向けられる。

 

 

 

『こちら対戦-1、攻撃準備完了』

 

「攻撃開始!」

 

『了解。対戦-1、発射用意……発射!』

 

 

 

1両の中距離多目的誘導弾の発射機から3発の誘導弾が飛び出し、目では追えない程の速度で飛んで行く。

ミリ波レーダーにより誘導されていく誘導弾は、目標が居る地点から高度を保ちながら突き進んでいき、やがて弾頭部にあるカメラ映像が目標の敵戦車を捉え、姿勢制御により真下を向くと、そのまま目標の直上目掛けて降下していく。

 

 

「弾着5秒前…4、3、2、1、弾着……今っ!」

 

 

誘導弾はシェイファーとハウンドで一番装甲の薄い砲塔天上に直撃した。

天板を貫通した誘導弾はそのまま車内で爆発し、仕舞われていた弾薬を引火させ乗員ごと粉々に吹き飛ばした。

 

 

『こちら火力誘導班、敵車両の無力化を確認!』

 

「了解。他に敵車両は確認できるか?」

 

『確認中……………』

 

 

 

1分後、返答が返ってくる。

 

 

 

『敵車両は他に確認できず。敵残存戦力、後退!』

 

「了解。中隊各車、前進!」

 

 

 

攻撃成功と同時にAAV7と水陸機動連隊の隊員達は前進を開始した。前進する隊員達は周囲を警戒しながら、林の中を素早く進んでいき、その後ろをAAV7が続く。

今の所、進撃路上の敵は存在しないため、水陸機動団は順調に前進する。

 

 

やがて水陸機動団は敵司令部前に到達し、作戦は最終段階に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




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