日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第7話

フェン王国沖海戦で海軍戦力の1/3を失ってしまったパーパルディア皇国では、皇国軍最高指揮官『アルデ』と第1外務局局長の『エルト』が、パーパルディア皇国の現皇帝『ルディアス』へ報告を行う。

 

 

「以上が、フェン王国沖とアルタラス王国での日本軍との戦闘結果でございます。」

 

「我が軍は陸軍30万、海軍戦力の1/3を失ってしまいました。」

 

 

アルデとエルトからの報告にルディアスは沈黙する。

暫しの時間が流れた後に、ルディアスはエルトに問いかける。

 

 

「…………エルト、お主は日本に対して恐怖心を持っているのではないか?」

 

 

 

ルディアスの意表の突いた問いにエルトは慌てて釈明する。

 

 

「いえ!決してそのような事は、私達は真実を報告するために参った次第でございます。つきましては、皇帝陛下には今後の方針について仰ぎたく……」

 

「エルト。お前は知っていると思うが、日本は軍備に関しては国内総生産の2%前後しか掛けていないと聞く。これではいかなる大国といえど、大した軍は持てていない。我の予想では、日本は兵器の質がよいが、我が国と事を構える程の量は持っていないと考えている。」

 

「は!」

 

「それに此度の戦いを含めて我が国が敗北したのは、油断と慢心を適格に突いてきた日本による奇襲だった。今後は日本に対しては油断と慢心はせず、本格的に構えれば我が国が敗北する事は無くなるだろう。それに、敗北したのは海軍で、陸軍の部隊は健在、それに最新兵器のワイバーンオーバーロードはまだ使っていないではないか。」

 

 

ルディアスはその場で立ちあがり、今後の方針について宣言する。

 

 

「次の戦いは陸軍を中心とした陸戦と、未だに残っている海軍戦力を加えた総力戦だ!日本国への報復には海軍、本土こ陸軍による総力戦以て必ず成功させるのだ!」

 

 

 

今後の方針はルディアスの鶴の一声で決まり、日本への報復に万全の態勢で備えるのだった。

 

 

 

 

 

 

アルタラス王国 首都ル・ブリアス

 

 

この国はつい最近まで、パーパルディア皇国からの侵略を受けていた。国内には好き勝手する皇国兵が蔓延り、一時は悪の巣窟と言っても過言ではないと思われていたが、ある時奇跡が起こった

 

 

それは、皇国侵攻以前に当時の国王の娘『ルミエス』を日本へと亡命させたのがはじまりであった。

紆余曲折の末に日本に辿り着いたルミエスは、祖国アルタラス王国奪還のため日本へと協力を要請。

日本政府は地理的に皇国に1番近いアルタラス王国を前線基地とする計画を立て、ルミエスからの要請は渡りに船とばかりに、要請を受諾した。

ルミエスからの情報により、ムー国が建設した空港がアルタラス王国国内に存在する事が判明し、そこが前線基地として地理的にも有利だと試算されたため、ムー政府との極秘協議の末、空港の自由利用が取り付けられた。

そして改めて、皇国との武力衝突が終結するまでの期間、自衛隊の国内駐留を認める事を条件にルミエスは日本からの援軍を受け入れた。

 

 

それからのルミエスと日本の動きは早く、ルミエスは日本から魔信を通じて、王国やパーパルディア皇国の属国内で活動する地下組織に呼び掛けを行い、皇国への反乱を扇動した上でパーパルディア皇国がフェンで日本との戦闘で敗北した事を全世界に向けて公表した。

 

 

 

 

この放送の直後、アルタラス王国の地下組織は武装蜂起、国内に駐留していたパーパルディア皇国軍を降伏させアルタラス王国は再び独立を勝ち取ったのである。

 

 

 

 

そして、この日。

 

ついに日本はパーパルディア皇国からの武力攻撃に対して自衛権を行使する事を決断した。

皇国本土の軍事基地攻撃のため、アルタラス王国に建設された飛行場では海上自衛隊のP3Cを爆撃機に改造した『BP-3C』と航空自衛隊の『F-15J』『F4EJ改 ファントムⅡ』に加えて、在日米空軍所属の『B52』『F15C』『F15Eストライクイーグル』が暖気運転で発進準備を整えていた。

 

 

「作戦開始まであと二時間だ!30分以内に全機の爆装と兵装の搭載を終わらせろ!」

 

「hey!テロリスト紛いの連中に、我が合衆国軍と日本との固い絆を見せつけてやるぞ!hurry up!」

 

 

自衛隊員と米兵は、今まで重ねてきた訓練により、素早く確実に準備を整えていく。

準備が整った機体から、それぞれに割り当てられた発進位置へと移動し離陸準備を整える。

 

 

『アルタラス管制塔より全機へ。作戦の成功を祈る。テイクオフ!』

 

 

管制塔からの指示で最初にBP-3CとB52、B1が離陸していき、後から続くようにF-15JとF-15E、F4EJも飛び立ち、上空で編隊を組み二手に分かれると、そのまま皇都とデュロに向けて飛び立った。

 

 

 

 

一方で、アルタラス王都から少し離れた港では、尾張以下の海上自衛隊の護衛艦6隻、陸上自衛隊の戦闘部隊を乗せた輸送艦おおすみ、在日米軍所属のミサイル巡洋艦チャンセラーズビルと、ミサイル駆逐艦マスティン、強襲揚陸艦ワスプの計11隻の艦艇がエストシラントに向けて出港する。

遅れて在日米軍横須賀基地所属の戦闘攻撃部隊を載せた原子力空母ロナルド・レーガン、ミサイル巡洋艦アンティータム、ミサイル駆逐艦ミリアス、強襲揚陸艦グリーン・ベイ、ボノムリシャールがデュロ攻撃の任務を帯びて出港していく。

 

 

「こりゃ壮観ですな。」

 

「あぁ……かつての敵国と肩を並べて戦える日が来ようとは。」

 

 

 

神ら(?)日本とアメリカの合同任務部隊は、デュロとエストシラントに向かって進出を開始した。

 

 

 

 

 

 

続く

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