日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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閑話休題:5-18

小さな小爆発音が谷中に響き渡り、進軍していたグラ・バルカス軍の将兵達は何事かと辺りを見回す。

 

 

「爆音!?敵襲だ!周囲を警戒!」

 

 

将兵達はハーフトラックから降りると、周囲を警戒する。

 

 

「直上より落石!」

 

 

上を見ると、大量の土煙をあげながら大小様々な岩と石が落下してくるのが見えた。

 

 

「退避!逃げろ!急げ!」

 

 

隊を指揮する『サーイーレ』連隊長からの命令を待つ事無く、将兵達は慌てて車両から逃げ出そうとするが、一瞬早く岩が彼等に降り注ぐ。

小石が将兵達の体や頭を弾丸のような勢いで直撃し、重さ何トンもあるような大岩がハーフトラックやシェイファー、ハウンドを押し潰す。

 

 

「クソ!罠だ!」

 

 

サーイーレは前線指揮車のハッチから身を乗り出し周囲を見回し、この爆発と落石はムーによる奇襲であると、まだ罠が張り巡らされていると考え急いで隊の建て直しを指示する。

 

 

「直ぐに負傷者の収容と手当てを!周囲に敵が居る筈だ!偵察隊を編成して周囲に敵が居ないか捜索!」

 

 

彼の指示により急いで偵察隊が編成される。

 

 

 

 

 

一方、崖の上からその様子を見ていた特殊空挺連隊の面々は次の攻撃に移行する。

彼等の手にはムー軍では彼等しか保有していないアメリカ軍から提供されたM4A1カービンが握られており、機関銃手はM249軽機関銃を向けており、崖の上から敵の頭上に向ける。

 

 

「撃て!」

 

 

射撃指示により隊員達は射撃を開始した。

M249から5・56㎜弾が毎分700発の発射速度で発射され、M4A1を手にしてる隊員もドットサイトで狙いをつけながらセミオートで1発ずつ撃ち込んでいく。

 

 

「敵襲!敵襲!」

 

「頭上から撃たれてるぞ!」

 

 

銃撃を受けたグラ・バルカス軍も崖の上に向けて応射するが、道幅が狭く崖は切り立ってるため真下からは特殊空挺連隊の姿は捉えられなかった。

 

 

 

「クソ!死角になってる!見えないぞ!」

 

「撃ち続けろ!牽制を続けろ!」

 

 

 

帝国兵達は見えない敵に向けて手にしているライフルと軽機関銃を真上に向けながら撃ち続ける。

 

 

 

 

 

「おい。敵の指揮官は確認できるか?」

 

 

チャーリーはスナイパーに敵指揮官を探させる。

 

 

「居ました。隊列の後方にある装甲車に」

 

「よし、奴を始末しろ」

 

「了解」

 

 

スナイパーがレミントンM24に装着されたスコープのレクティルをサーイーレの顔に合わせ何の迷いもなく引き金を引いた。

 

 

パシュ!

 

 

サプレッサーが装着された銃口から空気の抜けるような音と共に放たれた7・62㎜弾が860メートル/秒の速度でサーイーレの頭を貫いた。

額を撃ち抜かれたサーイーレは、糸が切れた操り人形のように指揮車内に倒れ込んだ。

 

 

「ヒット。ターゲットキル」

 

「やったぞ。敵は大混乱だ」

 

 

チャーリーの言う通り、サーイーレの突然の戦死により敵部隊は統率を喪い混乱している様子だった。

ここでトドメと言わんばかりに次の手を打つ。

 

 

「指揮車を吹っ飛ばせ」

 

「了解」

 

 

別の隊員が背中に担いでいたRPG-7を構えて、前線指揮車に向ける。

 

 

「発射ぁ!」

 

 

引き金を引くと弾頭部が撃ち出され、前線指揮車の天井部に直撃した。ノイマン効果で天井を貫通した弾頭は内部で爆発。大量の破片を撒き散らし、炎上する。

 

 

「撃破成功!」

 

「射撃やめ、移動するぞ!」

 

 

 

敵の指揮系統を壊滅させた特殊空挺連隊は射撃を止め、逃げるようにその場から離れ、隠していたジープに乗り込み全速力で別の場所へ向けて去っていった。

 

 

 

 

続く




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