日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第10話

敵のワイバーン拠点を発見した2機のファントムは、既に飛び上がっていた4騎のワイバーンに機首を向け、ミサイルの発射態勢に入る。

 

「ターゲット、レーダーレンジイン。ロック」

 

「ホークウィンドウ01、FOX1、fire!」

 

 

神子田のファントムの胴体下にある半埋め込み式ステーションから4発のAIM-7Mスパローミサイルが発射され、ファントムのレーダーによるセミアクティブ誘導により、目標のワイバーン4騎へ直撃した。

 

 

「ターゲットKill!」

 

「やったぜ!」

 

「喜んでないで、次の仕事だ」

 

 

早々にワイバーンを始末した2機のファントムは敵のワイバーンが飛び立った飛行場上空を数回程旋回し、神子田機が機首を下に向け敵飛行場へ向けて緩降下する。

 

 

「セーフティー解除、そのまま真っ直ぐだ」

 

「頼むぜ、人間コンピューター!」

 

 

ファントムの主翼下にはMk82爆弾が3連ラックに乗せられて左右合計6発が装備されている。これらの爆弾は『人間コンピューター』と評されている久里浜の計算に掛かれば、通常爆弾でも精密誘導爆弾に匹敵する程の命中率が与えられる。久里浜は計器パネルとセントラルコンピューターの両方を操作しながら、爆弾投下のタイミングを計り続ける。

 

 

「神子田、あと10秒で爆弾を落とせ。落としたと同時にスロットル最大にして操縦桿を手前に思い切り引け!」

 

「了解!秒読み頼む!」

 

「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0!」

 

 

久里浜の秒読みの後、神子田は操縦桿の爆弾投下スイッチを押した。

主翼下の6発の爆弾が切り離されたと同時に神子田はスロットルレバーを前に倒し操縦桿を目一杯引いた。

 

 

「あがれぇぇぇぇ!!!!」

 

 

酸素マスク越しにそう叫びながらファントムを上昇させる。地面に向かって降下していた機体は徐々に上を向きはじめ、やがて90度真上に向くと上昇を開始した。

 

 

「登った………戦果は?」

 

 

神子田はキャノピー上に取り付けられている後方確認用のバックミラーに目を向ける。

ミラー越しには、地上の敵飛行場から多数の爆炎が上がっており、ワイバーンの離発着に使用する滑走路に大損害を与えていた。

 

 

「やったぜ久里浜!敵をぶっ飛ばしてやった!」

 

「あぁ、やったな。ホークウィンドウ02、トドメだ」

 

『了解!』

 

 

ホークウィンドウ02のコールサインを持つ僚機のファントムも、水平姿勢で敵の真上からMk82通常爆弾を6発程投下し、機能不全に陥っていた飛行場に最後のトドメを刺した。

 

 

「戦果を確認する」

 

 

戦果確認のため、もう一度敵の上空を旋回し被害を確認する。

 

 

「敵航空基地の完全破壊を確認」

 

 

久里浜はカメラで破壊された敵基地を写真に納める。

 

 

「じゃあ長居は無用、ズラかるぜ!」

 

 

2機のファントムは任務を終えると直ぐにアフターバーナーを点火させ、最大速度で上昇し一目散にその場から離脱していった。

ファントムが立ち去った後に残されたのは、破壊された滑走路と、離陸前のワイバーンの焼死体、崩落した竜舎と兵舎のみで、生存者は誰1人居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

続く




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