日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第18話

中央山脈での戦いに決着がついた頃、ロウリア方面の国連軍第1師団の方でも決着がつきつつあった。

 

 

「恐れるな!進めぇぇ!」

 

 

ロウ・ハーク川を挟んだ南側より進撃してくる南軍ロウリア侵攻部隊は、川を渡って北岸へと直進を仕掛けようとしていた。

 

 

「Ready…………fire!」

 

 

だが、川の南側に建設された国連軍が駐留する基地から、米軍のM777榴弾砲、M109パラディン自走榴弾砲から砲撃が開始され南岸から渡河しようとしていた南軍へと降り注ぎ、南岸一帯が爆炎に包まれる。

 

 

「撃ち続けろ!奴等を押し返せ!」

 

 

新生米陸軍の事実上の主力を勤めるM2ブラッドレー歩兵戦闘車とストライカーMGSとMCによる攻撃も加わり、南軍は戦力を消耗していく。

 

 

「クソ!あんな奴等が居るなんて!」

 

 

南軍は国連軍に対する情報不足から、南ロウリアの上層部も今回の攻勢については国連軍とロウリア民国軍に対しては苦戦はするだろうが勝てない訳ではないと言う結論に至り、攻勢に出たのだが、それが完全に裏目に出てしまっていた。

 

 

 

苦戦どころか一方的に負け続けであった。

 

 

 

「突撃ぃぃぃ!」

 

 

ブラッドレーとストライカーからの攻撃が止んだと思えば上空からガハラとフェンの風竜とワイバーンからの攻撃が始まる。降り注ぐ炎と圧縮空気による魔法攻撃はロクな対空兵器など持たない南軍にとっては脅威どころか悪夢そのものである。

 

 

「何故だ!話が違うぞ!奴等は弱兵では無かったのか!」

 

「もうおしまいだ!こんなのに勝てる訳がねぇよ!」

 

 

南軍は予想を遥かに上回る攻撃を前に完全に士気が崩壊、一部は撤退か降伏を選択する部隊も出始める。

 

 

「おい!降伏と撤退は許さん!戦え!戦うのだ!」

 

 

無論、彼等を監視している内務人民委員は撤退と降伏をする部隊へ命令を下すが、爆音と混乱により誰も耳を貸す事なく、その直後には米軍の狙撃兵により頭を撃ち抜かれてしまった。

 

 

「敵は後退していく!このまま一気に押し返すぞ!」

 

 

米軍は南軍の撤退を好機と見て、一気に押し返べく防戦から攻勢へと移った。

待機していた海兵隊のAAV7とLAV25が水陸両用車の特性を生かし、1メートル以上の水深があるロウ・ハーク川へと入り、そのまま南岸へ向かって水上を時速20キロの速度で進んでいく。

 

 

「嘘だろ!あんな鉄のデカブツが水の上を進んできやがるぞ!」

 

「反則だろあんなの!どうする?」

 

「あんなデカブツだ!上陸されるまえに沈めてやる!」

 

 

南軍は万が一に備えて隠していた投石機とバリスタを引っ張り出してきた。

 

 

「敵、対戦車兵器を確認!」

 

「排除しろ!」

 

 

渡河中だったAAV7とLAV-25から投石機とバリスタへ向けて機関砲とグレネードによる攻撃が加えられ、後方の陸軍からも車両からの攻撃が加えられる。

 

 

「うわぁっ!」

 

「クソ!こっちもやられた!」

 

「打て!早く打て!」

 

 

次々と破壊される投石機とバリスタだが、数が多いため既に準備を終えた物から石や槍が飛んで来る。

しかし、鉄とアルミで固められたAAV7とLAV-25には当たっても一切通用せず、表面に僅かな傷をつけるだけで終わってしまう。

 

 

「ヤバい!そろそろ奴等が揚がってくるぞ!」

 

「撤退!撤退!」

 

 

投石機もバリスタも効かないと知った南軍は一目散に逃げ出していく。

そして、AAV7とLAV-25は水上から遂に南岸へと上陸した。

 

 

「GO!GO!GO!」

 

 

上陸した車両から海兵隊員達が次々と降りてきて、手にしていた銃を手にその場で伏せの態勢をとる。

 

 

「奴等が姿を表したぞ!突撃ぃぃぃ!」

 

 

上陸した海兵隊に向けて一部の戦意旺盛な南軍の部隊が攻撃を仕掛けてきた。

 

 

「fire!fire!fire!奴等を排除しろ!」

 

 

海兵隊員達は彼等に向けて銃撃を開始した。

海兵隊の主力小銃であるM16A4と分隊支援火器であるM249軽機関銃、M240軽機関銃、M27IARによる集中攻撃を受けた彼等は無惨にも体に穴を開けられ倒れていき、最終的に彼等の元へたどり着けた10名の南軍兵士も拳銃で蜂の巣にされてしまった。

 

 

「ダメだ!撤退!撤退!撤退!逃げるんだぁぁぁ!!」

 

 

海兵隊の力を見せつけられた南軍は遂に士気が崩壊、完全撤退に入り、その場から逃げ始める。

 

 

「このまま押し返せ!撃て!撃て!撃て!」

 

 

精鋭として知られている海兵隊は撤退していく南軍へ向けて火力を集中させ追い込んでいく。自衛隊とは違い、中東地域での作戦で多数の実戦経験を持つ海兵隊員達は容赦ない攻撃を浴びせながら前進していく。

 

 

「ヒェェェ!降参だ!降参する!」

 

「俺も!俺も降参するから!」

 

 

大きく手を振って降参するロウリア式の降参の合図に海兵隊員達は首を傾ける。

 

 

「何なんだコイツら?」

 

「武器は持ったままだ。もしかしたら攻撃してくるかもしれん!」

 

 

海兵隊員達は降参の合図として武器を捨てて両手をあげるか、白旗を掲げていない南軍兵士を今までの経験から不意打ちをしてくる可能性があると考え、彼等の降伏の印を見ても降伏の意思は無いと見なして、容赦なく射殺する。

 

 

「ひぃぃ!降参したのに!人殺しだ!」

 

「武器を捨てなかった貴様達が悪い!」

 

「武器は捨てる!手もあげる!だからやめてくれ!」

 

 

他の南軍兵士は武器を捨てて両手をあげる。

海兵隊員達は降伏の意思ありと見なして、彼等から武器を取り上げて結束バンドで拘束していく。

 

 

「お?騎兵隊の到着だ!」

 

 

そこへ沖合いの強襲揚陸艦からヘリ部隊が到着した。海兵隊はここで一気に行動を開始した。

 

 

 

「よし!このまま南岸一帯を制圧だ!」

 

 

 

海兵隊は上空のヘリ部隊による援護の元、南岸の敵陣地制圧に乗り出した。

敵陣地と言っても、既に戦意を失っていた南軍兵士達は海兵隊が来るなり武器を捨てて手をあげて降参していき、最後まで抵抗していた内務人民委員も海兵隊によりあっけなくやられてしまい、南岸一帯の制圧は一時間程で終了した。

 

 

その後、米軍工兵隊により川に仮橋が設置され国連軍はそれを渡り海兵隊が制圧した南岸に橋頭堡として、次なる作戦へ向けての準備に入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




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