日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第19話

クワ・トイネとロウリア民国双方へ進撃してきた南軍を撃退した国連軍は次なる作戦へ向けて動き出してきた。

 

 

「物資の搬入は今日中に終わらせろ!明後日の作戦で物資が足りないなんてならないようにな!」

 

 

中央山脈の国連軍第1師団が駐留しているク・ボタの基地に大量の物資が積み上げられていた。沖合いの輸送艦と補給艦からヘリコプターや車両が物資を乗せられるだけの量を乗せピストン輸送にて基地に物資を運び込んでいく。

 

 

「これだけの量となると、明日中に捌ききれるか不安ですね」

 

「あぁ。今回は2年前以来の本格的な進撃作戦になるだろうから、不備があったらダメだってんで上も本気なのさ」

 

 

今回運び込まれた物資の量は必要以上となっている。本来なら運び込まれる事になっていたのは現在集積されている量の半分程なのだが、今回の作戦はロウリア人民共和国の解体を目的とした本格的な進撃作戦のため不測の事態に備えて必要以上の物資を用意するに越した事はない。

そう判断した国連軍上層部が多めに用意していたのである。

 

 

「明後日には地上からの進撃か……今回のは2年前の時よりも格段に難しそうですね」

 

「あぁ。なんせ道中は森林地帯だからな。ロウリア方面の部隊は平原を一気に突き進むらしいから、何とか歩調を合わせないと」

 

「戦車や他の車両の消耗を考えると、入念な整備が必要ですね」

 

「だな。でも幸いなのは敵に航空戦力が殆ど残っていない事だ。空を気にしなくても良いだけでも気が楽だ」

 

 

 

 

同じ頃、ロウ・ハーク川を制圧し橋頭堡を確保していた国連軍第2師団の前線基地でも、ヘリコプターや車両が物資の輸送と進撃に備えての準備をしていた。

国連軍第2師団、新生アメリカ合衆国陸軍少将『ウィリアム・ウォーレン』と海兵隊少将の『ハリソン・ターナー』の2人は、ロウリア民国陸軍の『ミミネル』少将と次の作戦についての会議を行っていた。

 

 

「やはりここは正面から進撃するのが最適だと、思います」

 

 

ミミネルは机の上に広げられた地図を指差しながら、第2師団の進撃ルートについて意見を出す。

 

 

「ここは敵が首都と主張するピョーヤンへ続いていますし、ピョーヤンの玄関口にあるこの森林地帯を除けば周囲に障害物はなく、貴軍の速度から考えると適切かと」

 

「確かに。敵に残されている戦力から考えると、これだけ広い平原ではトーチカ以外にトラップを仕掛けるのは時間的にも不可能に近い。それにこの平原も確保できればヘリコプターが本格的に運用できる前線基地の建設も出来る」

 

「しかし問題はこの森林地帯ですね。こう言う場所なら兵力を隠すのに丁度良い上に、トラップも仕掛けられる。かつてのベトナム戦争のように原始的なトラップで兵士達に無駄な損害を出す訳にもいかない事を考慮すれば、我々地上部隊はこの森林地帯入り口付近で停止し、数日掛けて敵首都への長距離攻撃により敵に圧力を掛けると言う戦術を取り、その間に地上部隊と空軍による森林地帯の安全確保、その後首都へ進撃を再開と言うのはどうでしょう?」

 

「良い案だ。この作戦の肝は敵司令官の確保と敵戦力の消耗が目的だ。我々は日米合同のタスクフォースが突入できる様にするための絶好の囮だからな。精々派手に動こう」

 

 

今回の作戦の肝はやはり特殊部隊による敵首脳の確保であり、地上部隊は敵地上部隊の注意と目を引き付ける役割を担っている。

しかも今回の作戦で編成された特殊部隊は、日本、アメリカに加えて日本国内で訓練中だったムーの特殊空挺連隊も部隊運用テストと言う名目で今回の作戦に参加する事となっており、これら3国の特殊部隊による統合特殊作戦部隊『タスクフォース332』も編成を終えて、既に作戦に向けて行動に移りつつあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く




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