日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第11話

パーパルディア皇国エストシラント南方の基地がトマホークによる飽和攻撃を受け司令部が壊滅状態となり、日米の連合艦隊は混乱する皇国軍の混乱の隙を突いてエストシラント沖20㎞地点にまで達していた。

 

 

「艦長、偵察機からの報告で、敵司令部は壊滅状態との事です」

 

「正念場だ………機関最大戦速、目標へ突入」

 

 

 

尾張が速力を上げ艦隊の前に出ると、エストシラント港に向かって突入する。

既に港からは皇国軍の艦隊が出港しており暗闇の中を連合艦隊を待ち受けていた。

 

 

「対水上戦闘用意!」

 

 

 

敵が主砲の有効射程距離にまで迫り、尾張は左へ回頭し右側面を港へと向ける。

 

 

 

「主砲右砲戦!弾種榴弾。目標敵艦船ならびに敵泊地!」

 

 

尾張の主砲が旋回し、砲口が港と敵艦隊へと向けられる。

戦艦による艦砲射撃のシーンを一目見ようと後方の米軍各艦から乗員達が視線を向けている。

 

 

「もうすぐ始まるぜ!戦艦の艦砲射撃が見れるぞ!」

 

「あぁ……70年前に我が海軍をビビらせたモンスターの砲撃がな」

 

 

米兵らが見守る中、尾張の艦橋で神が指示を下す。

 

 

「撃てぇぇ!」

 

 

耳をつんざくような轟音と腹に響くような衝撃と共に9発の51㎝砲弾が放たれる。

 

 

『弾着……今っ!』

 

 

重量1トンの砲弾は港に着弾し港湾施設を破壊していく。

 

 

「次弾装填急げ!」

 

 

 

尾張が主砲弾の装填を行っている間に副砲と速射砲、護衛艦と米軍艦が砲撃を行う。

火器管制システムとの連動により、各護衛艦から放たれる砲弾は向かってくる敵艦に砲弾を正確に命中させる。

 

 

「敵艦隊が動く前に殲滅するぞ!」

 

 

再び尾張が連続砲撃を行い、300隻近かった第1から第3までの艦隊に所属する竜母や戦列艦はその数を一気に減らされていく。

尾張が砲撃を行い、撃ち終わって装填している間に護衛艦の速射砲による砲撃の雨は敵艦隊を全く寄せ付けず、突撃してくる艦から次々と沈められていく。

 

 

しかし敵も黙ってやられていくだけではなく次なる一手が出してきた。

 

 

「艦長!港の方角から対空目標接近!」

 

「数は?」

 

「およそ100です」

 

「本艦は主砲砲撃続行!他艦は対空防御!」

 

 

 

尾張は砲撃を続行し、米艦艇からは対空ミサイルが放たれ迫ってくる皇国軍竜騎士隊に向けて発射される。

 

 

 

 

 

パーパルディア皇国海軍 第3艦隊と皇都防衛隊所属のワイバーン部隊による連合竜騎士隊は、炎上する海軍施設と港を見て呆然としていた。

 

 

「何てことだ………」

 

 

海軍司令部と軍本部からの命令で、第3艦隊と皇都防衛隊の生き残りの竜騎士隊で急遽編成された連合竜騎士隊は、20㎞沖から港の艦隊に向けて砲撃を繰り返す日米連合艦隊により、友軍艦艇が次々と沈められていく姿に恐怖する。

 

 

「あの様子ではもう艦隊は……」

 

「だが敵は艦隊への砲撃でこちらにまで注意が回っていない筈だ!今なら奇襲攻撃で一撃が加えられるぞ!全騎続けぇぇ!!」

 

 

 

竜騎士隊は、一番目立つ程巨大な艦隊に向かって突撃を掛ける。

 

 

 

「グァァァァ!!」

 

 

 

しかし、連合艦隊の防空網に入ってしまっていた連合竜騎士隊は米艦艇から撃ち出される対空ミサイルによる迎撃を受けて、敢えなく叩き落とされていく。

 

 

 

 

「クソ!」

 

 

 

隊長らしき竜騎士が散開して回避を指示したが、SM-6ミサイルの攻撃を受けて全身に大量の破片を浴びて撃墜された。

 

 

 

「こんな事が………こんな現実が………」

 

 

 

僅か10分の迎撃で連合竜騎士隊は、何ら戦果を挙げる事が出来ずあっけなく壊滅してしまった。

 

 

 

「敵対空目標消滅!」

 

「うむ!各艦は警戒を行いつつ、作戦を続行!」

 

 

対空攻撃を終えた艦隊は何事もなかったかのように砲撃を続行する。

数時間に及ぶ艦砲射撃の末にパーパルディア海軍本部は壊滅、海上戦力も1割にも満たない数を残して全滅してしまい皇国海軍は事実上壊滅した。

 

 

 

 

「敵艦消失を確認!」

 

「今度は陸自と海兵隊の出番だな。」

 

 

 

尾張が砲撃を終えると待機していた、おおすみとワスプから、LCACとAAV7に乗り込んだ日米の上陸部隊と車両が出発し、港へ向かっていく。

 

 

 

 

続く

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