日本国召喚×不沈戦艦紀伊   作:明日をユメミル

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第8話

フォーク海峡戦より一ヶ月後、グラ・バルカス帝国 帝都ラグナ。

フォーク海峡での作戦で、参加艦艇や戦力をほほ全て失ってしまい、大きな痛手を負ってしまったグラ・バルカス帝国では、現在、議会により海軍への追求が行われていた。

 

 

「カイザル司令、帝国3大将と言うべき貴方がとんだ大失態でしたな。この責任、どう執られるおつもりか?」

 

 

議会に召致されたカイザルは、過激派議員達によって仕切られた証人喚問は、既にカイザルを解任する方針で纏まりつつあった。

だがそんな状況でもカイザルは凜とした表情で意見を述べる。

 

 

「確かに、この作戦を提案したのは私であり、作戦が失敗したのならその責任を負う義務はあります。ですが、この作戦が失敗したのは貴方方にも原因がある。」

 

「何っ!?どう言う事だ!」

 

 

カイザルの意見に、過激派の筆頭と言われている『ギーニ』議員が吼える。

 

 

「先ず今回の作戦立案以前に、情報局が入手した日本国とアメリカの軍事技術や軍事力に関する資料を提出しました。勿論そこには我々の想像を遥かに越える報告が事細かく纏められ、それはおおいに信頼できるものばかりでした。ですが貴方方、過激………いえ急進派の方々は事を急ぎすぎた。もう少し時間を頂ければ、日本国とアメリカに対して何らかの対策を考え、マシな作戦の立案ができたのです。」

 

「すると何か?貴様は我々にも同様の責任があると言うのか?」

 

「はい。現代戦において、敵に関する情報の精査は必要不可欠。情報こそが戦局を左右する事になります。それを今の貴方方は、パガンダやレイフォルの件ですっかりこの世界の国家を甘く見ている節があり、それどころか、貴方方は皇帝陛下を言葉巧みに惑わし、世界制覇を唱え、各国に対して宣戦布告まで行った。」

 

「黙れ!それ以上喋ると、貴様を海軍に居られなくしてやるぞ!」

 

 

「そうですか。では貴方方が私を海軍から追い出すのなら、もう私は海軍とは無関係者となるので、自由に発言させていただきます。ユグドでの常識が通用しないこの世界で世界制覇などと、命知らずではありませんか!!」

 

「もういい!!衛兵、こいつをこの場から追い出せ!」

 

 

入り口に控えていた衛兵がカイザルを部屋から追い出そうとした時、別の兵士が慌てた様子で入ってくる。

 

 

 

「何だとっ!?」

 

「どう言う事なんだ!」

 

 

 

突然の事態にその場で緊張が走る。

 

 

 

「直ぐに鎮圧だ!帝都防衛大隊の全部隊を展開させろ!!陸軍にも応援を出させるんだ!」

 

「それが、帝都防衛隊は既に陸軍省と海軍省を制圧し、航空基地や鎮守府も応答がありません!」

 

「報告します!!陸軍の戦車部隊と歩兵部隊、海軍陸戦隊の1個大隊がこちらに向かってきます!」

 

「…………カイザル!これはどう言う事だ!?」

 

「もはや貴方方には任せておけません。国の破滅を防ぐにはこれしかありません。貴方方には政治の世界から身を引いて頂きます。」

 

「ふざけるな!!そんなことは皇帝陛下が許さないぞ!」

 

「それはご心配なく。既に皇帝陛下は我々に賛同して頂いております。つまりこれは皇帝陛下からお許し頂いた、軍事行動であります。」

 

「クソ!衛兵、何をしている!?その男をこの場で射殺しろ!!」

 

 

ギーニの命令で衛兵は拳銃を取り出すが、その銃口はカイザルにではなくギーニ達に向けられる。

 

 

「貴様ら!!どう言うつもりだ!?」

 

「ギーニ議員、私たちは既に皇帝陛下のご意志の基に行動しております。貴方の命令を承服する義務はございません。」

 

「ギーニ議員を拘束しろ。」

 

「はい喜んで。」

 

 

衛兵達は一斉に詰め寄り、ギーニ以下の過激派議員達をその場で取り押さえ、両手に手錠を掛けていく。

 

 

 

 

 

 

数時間後、グラ・バルカス帝国は穏健派の議員や軍人達によって引き起こされたクーデターにより、ギーニ議員以下の過激派議員達を全て失脚させ、グラルークス皇帝を中心に、民主政治へと移行した。

 

それにあわせて外務省も、先進12ヶ国会議で行った宣戦布告を全て取り消し、日本国とアメリカに対する外交交渉の末に何とか先進12ヶ国会議での宣戦布告取り消しという条件で和平を成立させ、日本国との取り成しで他国にも謝罪をした上での外交交渉に臨む事となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今作品は一端ここで終了します。
作品を読んでいただいた読者の皆様には大変感謝をいたします。
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