ストライクD×D   作:オタク浪漫

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書き貯め最後です。2話しかできませんが楽しんでいただいたら幸いです。


新校舎のフェニックスⅣ

 突然現れた謎の人物に貴族の悪魔達がざわつきだす。

 その中、魔王サーゼクス・ルシファーは落ち着いて現れた宗司を見ていた。

 そして傍らにいる自分の女王(クイーン)、グレイフィアに訊いた。

 

「彼がそうなのかい?グレイフィア」

 

「はい、あの方が真祖の逢魔宗司様です」

 

「第五真祖、彼女(・・)の後継者・・・・かっ」

 

 サーゼクスの脳裏にかつて戦場で一度だけ出会った一人の少女の姿が浮かび上がった。

 

 ・・・・・・君、中々強いね。名前教えてよ!

 

 突如戦場に現れて全軍相手に暴れまわり戦場をひっかけまわした。

 

 僕の名前はアルフレア・ジュピテール。ヨロシクね、サー君!

 

 黄昏時の髪の少女を。

 

「・・・・・ふふっ、さて彼が何かをしでかす前に彼と話し合わないとね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「宗司!おまえどうやってここに来たんだよ」

 

 いきなり現れた宗司に驚き、近づいていく一誠。

 一方宗司は一誠の質問に対して無言だった。

 

「?・・・おい、宗「この、・・・馬鹿野郎!!」ジッ!!?」

 

ゴッ!

 

 宗司は近づいて来た一誠に怒鳴り頭を殴った。

 いきなりの事に反応できず殴られた頭を押さえて痛がる一誠。

 

「~~~~~~っ、い、いきなり何すんだよ!」

 

 いきなり殴てきた宗司に一誠は文句をいう。

 そんな一誠に怒気を出しながら宗司は言った。

 

「俺をおいてったバツだ」

 

「! そ、それは部長の婚約パーティーが今日と聞いたから慌てて・・・」

 

 宗司に睨まれて一誠は慌てて言い訳をする。

 そんな一誠を見て宗司は呆れ顔になると同時にため息を吐いた。

 

「・・・・ハァ~、もういい」

 

「へっ?」

 

 意味を理解できない一誠は首を傾げた。

 宗司は一誠を見ながら言う。

 

「次は仲間外れはなしだからな。俺もオカルト研究部のメンバーなんだし、わかったな」

 

「!―――ああ、わかったまかせとけ!」

 

「よし。さて・・・」

 

 一誠の返事を聞いた宗司は頷く。

 そして二人は向きを変えて好戦的な笑みでライザー・フェニックスを見る。

  

「そこの焼き鳥をさっさとブッ飛ばしてオカルト研究部のメンバー(みんな)と帰るぞ」

 

「おう!」

 

 ライザーはそんな一誠と宗司にたいして炎を全身から放出した。

 

「雑魚が増えたところで、まとめて燃やしてやる!」

 

 三人とも臨戦態勢をとり、戦闘が始まろうとした。

 

『ちょっと待ってもらえないかい』

 

 三人しかいない空間に突如謎の声が響いた。

 謎の声に宗司は警戒するが、一誠とライザーは驚きの声をだした。

 

「魔王様!」

 

「サーゼクス様!」

 

 魔王? サーゼクス?

 

 宗司は急に聞こえた声に驚く二人を見て、今の声の人物について考察する。

 

 魔王はともかくとして、サーゼクスは確かグレイフィアさんの主の名前だったよな・・・。

 

 恐る恐る宗司は謎の声の人物に質問をした。

 

「え~~、サーゼクスさん?でいいんですか?」

 

『フフッ、ああそうだ。私の名前はサーゼクス・ルシファー、現四大魔王の一人にしてリアスの兄だ』

 

「!!部長のお兄さん」

 

 謎の声人物が魔王で部長のリアスの兄であることに宗司は驚き声を出してしまう。

 

『はじめましてだね逢魔宗司君。妹のリアスが世話になっているね』

 

「いえ、こちらこそ部長、リアス先輩にお世話になってます!」

 

『ふふっ、そう固くならくていいよ。普通に話しくれてかまわないさ』

 

「そ、そうですか・・」

 

 魔王と聞いたので怖い人、いや悪魔と想像していたが優しいそうな悪魔だったので宗司は内心安堵していた。

 

『さて、キミの目的も君の隣にいるドラゴン使いくんと同じのようだね』

 

「! はい、俺の目的は部長を自由することです!」

 

『よろしい、君の参戦を認めよう』

 

「?! サーゼクスさま!」

 

「そんな馬の骨とも知れない輩をどうして!?」

 

 宗司の参戦に貴族悪魔達から抗議がでるがサーゼクスは笑顔で対応した。

 

「貴族の方々の言い分も理解していますが彼もまたこのパーティーを盛り上げるほどの人物なのですよ」

 

「それは如何ゆう意味だ?サーゼクス」

 

「父上。それは彼、逢魔宗司が真祖の吸血鬼だからです」

 

『『『『真祖!!?』』』』

 

 サーゼクスの一言に周りから驚愕の声が会場中に響いた。

 

「それは本当なのですか!?」

 

「あのコウモリどもの・・・!」

 

『伝説の真祖と伝説のドラゴンVSフェニックス家の若き天才ライザー・フェニックス。これほどのゲームなかなか見れるものではないとおもいますがどうですか皆さま』

 

 サーゼクスは周りを見まわしながら言うと全員黙り込んだ。

 それを見届けたサーゼクスはゲーム開始を宣言する。

 

『お許しも出たことだし早速ゲ―「まってくれ」ム・・・何かな真祖くん?』

 

 いざゲームが始まろうとしたその時、宗司が待ったをかけた。

 

「願い事の上乗せってできますか?」

 

「『『『「!?」』』』」

 

 宗司のいきなりの訪いに周りが困惑する。

 

「ライザー・フェニックスとその眷属全員対俺と兵藤。それで勝てたらもう一つ願いをもらえますか?」

 

『ほう・・』

 

 サーゼクスは宗司の提案に興味を示した。

 一方一誠は宗司の提案に抗議した。

 

「宗司!なに言いだすんだよ?!」

 

「兵藤、ちょっと黙ってくれ。ちゃんと考えてるからよ」

 

「ほ、本当だろうな・・?」

 

「ああ、まかせろ」

 

 宗司と一誠の短い会話の間に少し思案していたサーゼクスは言う。

 

『いいだろう、君の提案を受けよう』

 

 こうして宗司&一誠VSライザー・フェニックス全眷属との異色のレーティングゲームが決められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フィールド内は先ほど違い大人数になっていた。

 ライザー・フェニックスとその全眷属を前にした一誠は緊張していた。

 前のレーティングゲームで相手の実力を知っているけどそれは相手も同じだ。俺の洋服(ドレス)崩壊(ブレイク)はこんども通じるのか?

 一誠は色々考えながら隣にいる宗司をチラ見すると宗司は好戦的な顔をしていた。

 !! 本当にこいつがあの宗司なのか?まるで別人だ・・・。

 普段の宗司との変わりように一誠は驚愕する。

 そんな一誠を知らず宗司は一誠に声をかけた。

 

「兵藤・・・いやっ、一誠」

 

「!? なんだよ・・」

 

 驚愕していたところに初めて名前で呼ばれて、一誠はどもりながら返事をする。

 

「勝手に決めて悪かった。でも俺を信じてくれありがとうな」

 

「―――なに言ってやがる。仲間だろ俺たち、信じるのは当然だ!」

 

「! ・・・そうだな。でも言わせてくれ、ありがとう」

 

「おう、どういたしまして!」

 

 宗司の礼に一誠は笑顔で答える。

 

「まったく、下等な輩はやはり下等だな」

 

 ライザーの声が宗司と一誠の耳入ってきた。

 二人はライザーを見るとこちらを見下す顔をしていた。

 

「二対一でなら俺を倒せたかもしれないのに欲を出しそれを棒に振るうとはな」

 

「そうですわね、お兄様」

 

 ライザーの妹レイヴェル・フェニックスも兄に同意して二人を見下していた。

 

「言いたいことそれだけか・・・?」

 

「? 何ですって―――ッ!!?」

 

 レイヴェルは宗司を見て絶句した。

 宗司から滲み出る何かに気圧されたのだ。

 宗司と一誠は互いを見て頷き合うとライザーとその眷属に言った。

 

「今おまえらの前にいるのは赤龍帝との最恐の真祖だ」

 

「その意味をその身体に叩きこんでやるよ」

 

「こっからは―――」

 

「俺たちの―――」

 

「「戦闘(時間)だ!!」」

 

『ゲーム開始です』

 

 第五真祖&赤龍帝VSライザー・フェニックス達の戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一誠、おまえはライザー(焼き鳥)と戦う体力を残すためにそこで待ってろ。俺が道を作ってやる」

 

「頼んだぜ、宗司!」

 

 ゲーム開始と同時に宗司は自分の眷獣(ちから)で一誠を傷つけないため一誠から離れた。

 それを見たレイヴェルは兄のライザーより先に声をだした。

 

「あなた達、真祖(その男)を直ぐに倒しなさい!!」

 

 レイヴェルは宗司の危険性を察知してすぐさま命令した。

 それを聞いて猫耳を生やした兵士(ポーン)二人とと顔の半分を仮面した戦車(ルーク)と大剣の騎士(ナイト)が動いた。

 迫ってくるライザーの眷属に宗司は眷獣を呼び出した。

 

疾く在れ(出やがれ)”獣王の紅玉„(ライガー・アンスラックス)―――――ッ!!!」

 

ガァオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

「「!!!?」」

 

「!!!――――――」

 

「なッ――――!?」

 

 初めて見る眷獣に迫ってきたライザーの眷属は驚き止まった。

 宗司はその隙を見逃さず動いた。

 

”獣王の紅玉„(ライガー・アンスラックス)!!」

 

ガァオォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 宗司の命を受け動いた”獣王の紅玉„(ライガー・アンスラックス)

 

ボッ

 

ゴッ!

 

 

 その圧倒的熱量で迫ってきたライザー眷属を一瞬で燃やした。

 そして燃やされたライザー眷属はすぐさま光に包まれリタイヤしていく。

 

『ライザー・フェニックスさまの兵士(ポーン)2名、騎士(ナイト)1名、戦車(ルーク)1名リタイヤ』

 

「どうした?ゲームは始まったばかりだろ。さっさと来いよ!」

 

 宗司は眷獣の力を見せつけライザーたちを挑発する。

 それにライザーは苛立ち、眷属に命令する。

 

「!―――調子に乗るなよ吸血鬼!ユーベルーナ!美南風(みはえ)!遠距離から攻撃しろ。奴を近づけさせるな!他は赤龍帝の相手をしてやれ」

 

「「「「「「「はい、ライザーさま!!」」」」」」」

 

 ライザーの指示を聞いた眷属が動く。

 杖を持った魔女風の女王(クイーン)と十二単を着た僧侶(ビショップ)が宗司に遠距離から魔法攻撃をしてきた。

 

ドン!

 

ズン!

 

 宗司は眷獣でそれらの魔法を防いだが、魔法を防ぐため動けない宗司の隙をついて他の眷属は一誠に向かっていった。

 

「! いかせるか!”獣王の紅„(ライガー・アンス)「させると想っているのかしら?」ッ!?」

 

ドン!ドン!

 

ズズン!

 

 

 宗司が眷獣を動かそうとするがそれを女王(クイーン)僧侶(ビショップ)が邪魔してくる。

 動けない宗司をしり目に眷属は一誠に近づいていく。

 それを見て一誠は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)を出して構えた。

 くそっ!このままじゃ一誠が・・・・・・・・・しかたないか。

 宗司は覚悟を決めた顔して眷獣を消した。

 それを見て女王(クイーン)は呆れ顔をで宗司を見る。

 

「あら?ようやく諦めたのかしら。始からそうしていればよかったのよ。どうあがいてもあなた達がライザーさまに勝てるわけないのだから」

 

「後でいろいろ言われそうだから使いたくなかったんだけどな・・・これを使わせるんだ。後悔しても・・・・遅せからな!!」

 

「? 何を言っているのかしら」

 

 女王(クイーン)が訝しむなか、宗司は右腕を突き出し呪文を唱える。

 

「”終焉の暁(エンド・ローウン)„の血脈を受け継ぎし者、逢魔宗司が今こそ汝を縛めより開放する!!」

 

 宗司の右腕から鮮血を噴き、右腕全体が赤黒くなり蒼白い紋様が浮かびあがり途方もない魔力が溢れ出す。その魔力にけ脅され一誠に向かっていた眷属も宗司の方に振り返り硬直する。

 

疾く在れ(出やがれ)、第3の眷獣”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)――――――ッ!!!」

 

!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 宗司の傍の空間が切断されると同時にそれは顕現した。

 全身が一点の曇りが見えない鏡のようで触ればたちどころに切れてしまう。そうまるで名刀でできた蟷螂(カマキリ)。本来の蟷螂の大きさと違い”獣王の紅玉„(ライガー・アンスラックス)と同等の巨体、その両腕の鎌は妖刀如く妖しくも人を魅了する輝きをはなっている。

 これが、第五真祖の三番目の眷獣、”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「な・・・なんだあれは!?」

 

「しょ・・・召喚術ッ!?」

 

「―――あのコウモリが呼び出したのか?!」

 

 ゲームを見ていた貴族悪魔たちは宗司の出した眷獣に驚愕するなかオカルト研究部のメンバーは宗司が呼び出した新たな眷獣に注目していた。

 

「! 見たことない眷獣です・・・」

 

「宗司君、新しい眷獣を使えるようになってたんだ」

 

「そのようね。宗司の話どおりならあの眷獣も凄い力をもっているのかしら。ねぇ、朱乃。・・・・・朱乃?」

 

 リアスは朱乃から返事がないので朱乃を向く。

 

うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ!

 

 そこには見る者を魅了する笑顔で微笑みながら全身から雷の魔力を迸らせている朱乃がいた。

 リアスは少し引きながらも朱乃に話しかけた。

 

「!・・・朱・・乃・・?」

 

あらあら、宗司君たら明日菜ちゃんに手を出したようですわね

 

「ちょっと、聞いているの?朱乃」

 

お仕置きが必要ですわね。うふふふ

 

「朱乃?朱乃!!聞いてるの!?」

 

うふふふ

 

 リアスは何度も朱乃を呼ぶが朱乃本人は宗司の方に集中してリアスに気づくことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フィールド内にいる宗司以外は宗司の呼び出した眷獣、”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)に驚きと警戒で動けずにいた。

 

「―――いくぞ」

 

 宗司は言葉を聴き”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)は動き出す。

 数百年物巨木だろうとを容易く切断できると解る大鎌を振りかぶる。

 それを見た女王(クイーン)僧侶(ビショップ)は何がおきよう対応できるよう身構えた。

 

ブン

 

ズバッ!

 

「―――へっ?」

 

「?」

 

 一誠に向かっていたライザー眷属一同は不意に背中から横一文字で切られた。

 倒れる直前なんとか後ろを振り向いた戦車(ルーク)は在りえないものを見た。空間が切れてそこから大鎌とそれを横に振り抜いた巨大な刃でできた蟷螂とそれを呼び出した男の姿が見えたのだから。

 なに・・・がい・・た・・・い。

 戦車(ルーク)は困惑したまま仲間と共に倒れてそのままリタイヤしていった。

 

『――――ら、ライザー・フェニックスさまの兵士(ポーン)6名、騎士(ナイト)1名、戦車(ルーク)1名リタイヤ』

 

 今起きた謎の攻撃にライザーは恐怖と苛立ち交じりで叫ぶ。

 

「なにをした。――――今何をしたんだ!!」

 

「さあな、何をしたんだろうな?」

 

「! きっ、きさま~~~~~!!ユーベルーナ!!」

 

「はい!ライザーさま!」

 

 ライザーの名を受け宗司に魔法攻撃を仕掛ける女王(クイーン)

 それにたいして宗司は眷獣を動かした。

 

”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)!」

 

 宗司に迫る魔法に大鎌を振り下ろした。

 

ドン!!

 

「?! ぐぁああああああ!!!」

 

「!? ライザーさま!!」

 

「!! お兄さま!!」

 

 ライザーは背後から謎の爆発を食らった。それを見てレイヴェルと眷属はライザーの傍に集まった。

 宗司に負かされているライザーたち見て一誠は興奮して宗司のそばに駆け寄ってくる。

 

「宗司、すげえな!それがその眷獣の力なのか!?」

 

「ああ、そうだ。これが”終焉の暁(エンド・ローウン)„。第3の眷獣”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)能力(ちから)次元(ディメイション)切断(カッティング)だ!!」

 

 第3の眷獣”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)。その両の腕の大鎌を振るい異なる次元ごと対象を切断し切断部分は消滅する反則級の眷獣だ。しかも切断した次元を異なる空間と繋げて移動にも使える。

 宗司はその能力使って冥界(此処)に来たのだ。

 

「~~~~ぐぅうううっ、コウモリの分際でぇえええええええ!!!」

 

「お兄さま落ち着いてください!ここは私に任せて少しでも回復してください」

 

 一方的にやられていることにライザーは激怒するが、レイヴェルはそんな兄を宥めおちつかせると自ら前にでた。

 

「ユーベルーナ!美南風(みはえ)!同時に仕掛けるわよ!真祖(あれ)にこれ以上何もさせていけませんわ!」

 

「「はい!レイヴェルさま!!」」

 

 レイヴェルは残った眷属と共に宗司に一斉に攻撃を仕掛けた。

 女王(クイーン)、ユーベルーナは爆破魔法を、僧侶(ビショップ)美南風(みはえ)は札から大量の魔力弾を放ち、そしてレイヴェルはフェニックスの名に恥じない程の炎の塊を放った。

 迫りくる暴力の塊に宗司は動揺も恐怖もせず眷獣に命じた。

 

”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)!!」

 

ズバン!!!

 

 ”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)が一際大きくその鎌を振り次元ごと魔法を切り裂いて消し去り空間に大きな切れ目ができた。

 

「くっ、ユーベルーナ、美南風(みはえ)もういドヴァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!?!?!「「「きゃぁあああああああ!!!」」」

 

 レイヴェルは再度宗司に攻撃をしようとするが、”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス) が作り出した空間の切れ目から大量の水が飛び出してレイヴェルたちを呑み込んで押し流しその勢いは止まらずライザーの元まで辿り着きライザーも呑み込んだ。

 

「!!――――なあっドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!!?!?!?~~~~~~~~~~」

 

「どうだ?世界三大瀑布の一つ、イグアスの滝の水の味は」

 

 宗司は”蟷螂の刃鋼„(マンティス・フィロ・カリュプス)の能力でイグアスの滝の水を引き込みライザー眷属を押し流したのだ。

 空間の切れ目が消え水が止まると水の中からぐしょ濡れのライザーと倒れている眷属の姿が見えた。

 

『ライザーフェニックスさまの僧侶(ビショップ)2名、女王(クイーン)リタイヤ』

 

 アナウンスともに倒れた眷属が消えていった。

 ライザー眷属のリタイヤを見届けた宗司は一誠のもとまで歩き手を上げる。

 それを見て一誠も手を上げた。

 

「交代だ。決めてこい一誠!」

 

「おう、任せろ!」

 

パァン!

 

 互いで上げた手を打ちつけ合う音が響いた。

 第五真祖から赤龍帝にバトンが渡された。




次話は何時できるか未定ですがこれからも続けていきます。
ストライクD×Dをよろしくお願いしますm(__)m

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