「――――まさか朝から疲れるハメになるとは」
朝の教室、俺は自分の席で机に突っ伏している。こうなっているのは朝の出来事が原因である。
学校に登校しようと玄関のドアを開けたら姫島先輩がいた。何でいるのかと聞いたら、俺の監視と護衛の為とのことだ。監視はともかく護衛の為の理由に納得して一緒に登校することになった。だが、俺は気づくべきだった。俺の隣を歩いている人が
◇
ひそひそ 「誰、朱乃お姉さまの隣を歩いている男子?」
ひそひそ 「知らない。けど、姫島先輩が男と登校なんて・・・・」
ヒソヒソ 「おい、あいつ二年の逢魔じゃないか?」
ヒソヒソ 「あのヤロ~、浅葱ちゃんに飽き足らず朱乃さんにまで手を出しやがって~」
視線がキツイな(汗)。
周りの生徒からの視線が俺に突き刺さってくる。
忘れていたよ、俺の隣を歩いている人がどうゆう人か。
俺は原因たる横にいる人物を見る。当の本人は周りからの視線を気にしないでゆうゆう歩いている。
姫島朱乃、駒王学園3年、同学年のリアス・グレモリーと並ぶ二大お姉さまとして学園の有名人だ。そんな彼女が男の学生と登校していたら注目されるのは当たり前だ。その為俺には登校中の生徒からの視線が向けられている。
俺の視線に気がついたのか姫島先輩が俺の方を見る。そして俺の表情と周りからの視線に気づいたのか、姫島先輩がイタズラ思いついたような笑みうかべるといきなり俺に腕に腕絡めて体をくっ付けてきた。
「(^^♪」
「っな!?!」
「「「「「「「あぁああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!」」」」」」」
いきなりの行動に俺は驚き、周りの生徒もその光景に声を上げる。
俺は顔を赤くし狼狽しながら姫島先輩に叫んだ。
「!? ひ、姫島先輩!なんのつもりですか!!」
「うふふふ(^^♪」
俺の気も知らず姫島先輩は笑顔で微笑んでいる。そしてさらに俺に体を密着させてきた。
ムニュ。
おおぉぉぉぉぉぉぉ~~~~~~~~~~~~~~!!!むむむ胸がぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~!!!!
腕に姫島先輩の胸の柔らかい感触が伝わる。その感触に俺の鼓動が大きくなる。
ツー。
! マズイ!吸血衝動が!
姫島先輩のイキナリの行動のせいで鼻血が出てしまった。俺は急いで鼻を抑える。
ティッシュをださないと・・・・!
俺はティッシュをだそうとするが、それより速く姫島先輩がハンカチを出し俺の鼻血を拭いてくれた。
「姫島先輩!自分でやりますから「動かないでください。すぐにすみますから」・・・・わかりました」
俺は黙って姫島先輩が拭き終るのの待った。
「これでいいですわ」
「ありがとうございます。姫島先輩」
「うふふふ、どういたしまして」
俺の礼に笑顔で返答してくれた姫島先輩に俺はおもわずドキッとしてしまった。その時―――――。
ぞっ。
俺は周りからプレッシャーを感じた。恐る恐る周りを見ると俺に向かってアツイ視線が集まっていた。
ひそひそ 「アイツ、アケノオネエサマト」
ひそひそ 「オネエサマガヨゴレマス」
ヒソヒソ 「ヤルカ?ヤルカ??ヤロウ!!!」
ヒソヒソ 「オレダ、Oマッサツケイカクヲショウニンカイギヲシンセイスル」
勿論悪い意味でだが。
◇
あの後、姫島先輩との登校が終わるまで俺は周りからの視線を浴び続け、教室に着くとともにダウンしたのだ。
「これから毎日こうなるのか・・・・・」(汗)
そう思うとさらに疲れてくる気がする。
「宗司。なに朝から疲れているのよ」
聞きなれた声がするので顔を上げる。そこには予想どうり、奈織が机に突っ伏している俺を見下ろしていた。
「あ~っ、・・・・おはよう奈織。朝いろいろあってな」
「おはよう宗司。いろいろってなにがあったのよ?」
「! い、いや~それは「宗司!」
俺と奈織の会話に急に体ごとはいってきたのはクラスメイトの一人
「宗司、朝のあれはなんだよ!姫島先輩との腕を搦め手の登校なんてしやがって!!羨ましいじゃねえか!!」
「げぇっ!おまえ!見てたのか!?」
「当たり前だろうが!あんな校門から目立つように入ってきて、しかも相手が駒王学園二大お姉さまのかたわれだぞ。十分目立つわ~~~~!!!」
「ぐげぇ!!決まってる!ギブギブ!!」
久瀬が俺の首に腕を搦め手絞めてきた。俺は久瀬の腕を叩くが無視される。
俺は奈織に助けを求めようとしたが奈織の姿が無かった。俺は周り探し見ると奈織がゴミ箱の前にいた。そして手に持っていた紙を破りゴミ箱に捨て始めた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ。
「あの・・・奈織さん・・・。それって今日見せていただけるはずの課題じゃ・・・」
俺は奈織に声をかけると奈織は振り返り俺の方を向く。その顔は笑顔だったが、何故か凄味があった。
「朝から異性と仲良く登校しているみたいだし当然課題もバッチリよねェ」ニコ
ビリ。
奈織の手にあった紙が全て破られてゴミ箱にはいった。
「あたしは逢魔君と違って遊んでいる暇はないのー。じゃーねー」
そう言うと奈織は自分の席に向かっていった。
「ちょ・・・奈織!・・・・ハハ。最悪だ・・・」
◇
夜の部活までの時間潰しとして俺は街中を歩いていた。この時間帯は当たり前に人が行き来して歩いている。夜の世界とは大違いである。
「はぁ~、悪魔の稼業も大変だ」
俺がオカルト研究部に入部して数日が経った。グレモリー先輩、部長からの指示で俺は同じ新入部員の兵藤と共に行動している。
最初の仕事として悪魔との契約と召喚をするためチラシ配りから始まり、真夜中の街中をチャリで走って配り回った。しばらくはそれが続き少し経ったころになると契約を取りに行くようになったのだが、兵藤が転移に必要な魔力が無かったためにしかたなくまたチャリで行く破目になった。俺自身は魔力に問題なかったが兵藤があまりにも哀れだったため俺もチャリで同行したのだが、ついたらまた別の問題があった。契約の相手がくせ者ばかりだった。
・・・オタクの人はまだましだったが、そのあとの相手が恐ろしかった。まさか漢女が実在するとはな。
契約2回目の相手が
今思い出すだけでもおぞましい存在だったな。・・・・・・いい加減現実逃避はやめるか。
俺は背後をチラ見する。そこにはギターケースを担いだ女子生徒がやはりいた。俺を尾行しているつもりなのかときどき遮蔽物に隠れたりしながら付いてきている。
あの制服からして
不意を突くために俺は走り出した。それを見た女子生徒も走り出す。俺は走りながら路地裏まで誘導する。角を曲がり路地裏に入ると反転して立ち止まった。そこへ予定どうりに女子生徒も入ってきた。路地裏に入ると俺が待ち構えていたので驚いている顔をするが、さらに俺の予想だにしないことを言った。
「だ・・・第五真祖!!」
――――――!な・・・なんで知ってんるんだ!!第五真祖。その存在自体がこの世界にない存在をなぜ知っているんだ!!?
俺は目の前の女子生徒に警戒する。本来この世界の住人が知らないことを知っているこの女子生徒が只の一般人なわけないのだから。女子生徒の方も俺の出方を見ているようだ。ギターケースを開いていつでも中身を出せるようにしている。
・・・このままはマズイな・・・こうなったら・・・誤魔化して逃げる!
「オゥ!ミディスピアーチェ!アウグーリ!!」
「は?」
俺のいきなりの会話に女子生徒は困惑する。それを見逃さず俺はそのまま押し切る。
「ワタシ通りすがりのイタリア人です。日本語よくわかりません。アリヴェデルチ!グラッチェ!!じゃ!そういうことで」
「な・・・!?待ってください逢魔宗司!!」
そのまま女子生徒の横を通り去ろうとするが女子生徒が俺の名を呼び、呼び止める。俺は観念して立ち止まり首だけ振り返った。
「・・・・ハァ。誰だおまえ?」
「わたしは
◇
女子生徒、
「
「・・・わかりました。説明します。しかし説明をするのはこの土地を領地にしているグレモリー家との会見をする時でいいですか?この土地は彼女の縄張りですから断りもなく行動するわけにもいきませんので」
「わかった。それじゃさっそく部室に行こうぜ。そろそろ時間だし」
そうして俺たちは駒王学園に向かった。
◇
旧校舎内に入り部室の前に来ると部室内から部長の声が聞こえた。どうやら兵藤に説教しているようだ。俺は説教が終わるのを待ち、終わると同時にドアをノックした。
「部長、部長に会いに来たお客さんを連れてきました入っていいでしょうか?」
「客?誰かしら・・・・・・いいわソージ一緒に入ってきて」
「失礼します」
俺はドアを開けて中に入り、俺の後ろから続いて
「ソージ後ろの彼女がわたしに会いに来てくれた人かしら。見たとこ
「部長、彼女は「逢魔・・・先輩。ここからは私が説明します」―――」
そう言うと
「初めまして、ソロモン七十二柱の一柱、序列五十六番目グレモリー家次期当主、リアス・グレモリー。私は獅子王機関の
「―――!獅子王機関ですって!!」
「「!!」」
「へっ?!」
この状況はマズイと思った俺は部長たちを止めにはいった。
「部長、落ち着いて!イキナリ戦闘はマズイですよ!俺と兵藤は訳が分からないですから説明をお願いします。ほら
「先輩の言うとうりです。私はあなた達と戦う気はありません。私は逢魔宗司、先輩の監視のためにこの地にきました」
「ソージの監視?ソージおまえ何かしたのか?」
「いや・・・それは・・・」(汗)
彼女の言葉を聞いたリアスは考える仕草をしてソファーに座りなおした。
「・・・いいわ。話を聞きましょう」
――よかった~。俺の所為で殺し合いになったら嫌だからな。
部長が話を聞いてくれることに俺はホッとする。
◇
「そちらは知っているようだけど名乗らせてもらうわ。わたしはリアス・グレモリー。侯爵家、グレモリー家の次期当主よ。それで獅子王機関の人間が何の用でわたしの領地の来たのかしら?」
「私がこの町に来たのは彼、第五真祖、
「? 第五真祖、
「はい、この世の理から逸脱した存在。自らも同胞も眷属も作らない孤高の吸血鬼。冷酷非情で快楽主義な怪物です」
「・・・ソージがその第五真祖であっていうなら見当違いよ」
「・・・どうゆうことですか?」
リアスの言葉に
「ソージはもともとはただの人間だったそうよ。真祖になったのは譲られてなったそうよ」
「――――――そんなことありえません!!!人間が真祖になるなんてできる筈がありません!!!」
人間が真祖になる?そんなことは不可の・・・・・・・・―――――――――――!
「・・・先輩、あなたはまさか・・・真祖を喰らってのその能力を自らに取り込んだんですか?」
「「「「!?」」」」
「真祖喰らう?それはどうゆことかしら・・・」
「・・・先ほど言ったとうり人間が真祖になることはできません。ある一つの方法を除いてわ。それが真祖を喰らい自らの肉体に取り込むことです。だからこそ今一度聞きます。先輩、あなたはどうやって真祖になったのですか。そもそも先輩は真祖、 第五真祖
「・・・・・悪い、
俺の様子に気づき
「・・・・・・・・・私は先輩の監視のために派遣されましたがもう一つ命令されたことがあります。先輩がもし危険な存在なら・・・・抹殺するようにと言われています」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっ?
「・・・・・・・・・・・抹殺?」
俺は
「はい、その理由がわかった気がします。先輩は自身の
・・・・確かに俺が掌握している眷獣は『
眷獣が暴走して町が壊滅状態になっている光景を想像して俺は身震いしてしまった。
「だから先輩は現時刻をもってわたしが監視します!そうすればもし先輩が暴走してしまった時すぐに
「な・・・・「先輩には拒否権はありません!」・・・はい」
俺は
リアスはそんなソージを気の毒そうに見る。他の部員の木場は苦笑いをし、子猫は無表情でソージを見て、イッセーは何故か羨ましがっていた。
「あらあら、なにやら賑やかですね」
部室に副部長の朱乃が入ってきた。
「朱乃どうしたの?」
「討伐の依頼が大公から来ました」
◇
街はずれの廃屋。そこは使われていないために中はぼろぼろに老朽化して埃も舞う。そんな廃墟にはぐれ悪魔バイザーはいた。上半身は女性の肉体だが、下半身は四本足の巨大な獣。それは完全に人間の容姿からかけ離れた姿だ。
今夜も自分に騙されてのこのこ付いて来た人間が目の前に居る。この人間の恐怖に染まった顔と断末魔の叫びを聞きながら晩餐を楽しむつもりのバイザーは狂喜の笑みを浮かべる。だが、バイザーは気づいていなかった。
「・・・ふっ、この町に来てすぐに悪魔に出会えるとはこれも主のお導きか。感謝します」
目の前の人間が自分の命を刈に来た死神だということを。
次回も遅いと思いますが、なるべく早く投稿できるように頑張ります。