Devils front line   作:白黒モンブラン

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―――修繕作業兼交流



今回はコラボ回。鮭酒様作「終末世界で碧い竜は地を清める」とのコラボです。
アルケミスト襲撃で基地の一部が壊れたからね。その修繕作業にS地区応急支援基地に支援要請という感じです。

また今回からコラボ回には『Extra』とつける様にします。


Act99-Extra Repair work

アルケミスト襲撃事件から数日、S10地区前線基地は襲撃によって破壊された防壁や滅茶苦茶になった内部の修繕工事が行なわれていた。幸いにも資材を保管している備蓄倉庫に被害は及んでおらず、修繕工事は良いスタートを切っていた。

何処からか作業用外骨格が動く音が響き渡り、人形達が資材の運搬の為行き交う基地内部エントランスホールで、何故か安全第一と記された黄色のヘルメットを被り、作業服を着たシーナが通信端末を手に、ある人物と連絡を取っていた。

 

『そうか。事の顛末は把握した。無事で何よりだ、シーナ指揮官』

 

「いえ。寧ろ報告が遅くなってしまい申し訳ございません。へリアン上級代行官」

 

『それに関しては不問としよう。よりによって通信機器が使えなくなるなど予想は付かんだろうからな』

 

アルケミスト襲撃事件の影響か或いは別の要因によるものか、突如として通信機器が使えなくなるという事態に見舞われてしまいS10地区前線基地はどことも連絡は取れない状況に陥っていた。

基地の修繕工事を行う前に通信機能の復旧作業が急務となり、そして今日漸く通信機器が回復した次第だ。

復旧作業に時間を要してしまった事により、本来優先すべきであった修繕工事が行われ、また人手が足りないという報告を受け、シーナも作業に参加していた。グリフィンの制服ではなく作業服を着ているのはそれが理由だ。

報告が遅れた件について不問となった後、へリアンは別の話題へと切りこんだ。

 

『しかし錬金術士が自ら引いたとはな。相対した彼は何と言っていた?』

 

「気になる事がある、という理由で引いたと言っていました。恐らく第三勢力の事かと」

 

『中身の無い騎士、か…。これも悪魔が関わっていると良いのだろうか』

 

「今の所は断言は出来ません。悪魔が鎧に憑りついていたという考えも出来ますが、ギルヴァさんが言うには悪魔以外の何かを感じられたと。ただその正体までは分からないそうで…。マギーさんにも調査を頼みましたが、倒した後に騎士は鎧ごと消失しており、何の手がかりすら得られませんでした」

 

今回の一件は多くの謎が残っている。

しかし手がかりの無さから何ら答えを得られないのはシーナとて歯痒い所であった。

自分達の敵となるのは明白であるのだが、だが今回の一件は今まで体験した事のない大規模な事件になると判断していた。

下手すればS11地区後方支援基地での作戦みたく、他の基地に協力を仰ぐ必要がある。

シーナとしてはそう何度も迷惑をかけたくはなかった。願わくは自分達の手が対処出来る案件である事を願った。

 

『そうか。取り敢えず了解した。それから迅速に修繕作業を終わらせるために私からある基地に人員を送る様に手配しておく。明日辺りには修繕工事も円滑に進められるだろう。なるべく手短に修繕を終え、通常業務に復帰する様に』

 

「了解です」

 

それを最後に通信を切ると端末を近くのテーブルの上に置き椅子から立ち上がるシーナ。

近くを通りかかった人形に作業の進捗状況を聞いたの後、彼女もまた瓦礫や敵の残骸撤去作業へと動き出す。

 

一方でブレイクと錬金術士のダミーとの戦闘によって滅茶苦茶になってしまった第二ラウンジでも便利屋組によって撤去作業が行なわれていた。とは言ってもこの場に居るのはギルヴァ、代理人、ブレイク、グローザの四人だけであるが。この場にその他のメンバーが居ないのは基地正面入口前の撤去作業へと駆り出されている為である。

因みにであるが状況が状況だった事もあり仕方ないとは言えラウンジを無茶苦茶にしてしまったブレイクは面倒臭がってサボろうとしていたのだが、グローザによって阻止されたのは言うまででもないだろう。

ブレイクがサボりださない様にグローザによる厳しい監視がある中で撤去作業は順調に進められており、流石にコートを羽織ったままでは作業に支障が出ると判断したのか愛用のコートを近くにあった辛うじて形を保っていた椅子の背もたれにかけて黙々と作業をこなすギルヴァ。その隣で代理人が彼の手伝いをしていた。

 

「随分と派手に暴れた様だな」

 

彼がここに訪れた時にはその惨状は凄まじいものであった。

弾痕や刀痕などがそこらじゅうに残されており、家具や簡易カウンターは再度使う事は不可能と言える程損傷具合は酷く、その惨状からここで戦った二人が激しくぶつかったという事を物語っていた。

ギルヴァとてブレイクの行動に関しては一切咎める気はなく、こればかりは仕方ないと判断していた。

 

「状況が状況でしたからね。私も処刑人と共に第二ロビーを無茶苦茶にしてしまいましたから。ここでの撤去作業が終わればあちらに向かうつもりです」

 

「そうか。ならば俺も向かおう。人手は多いに越した事ないのでな」

 

こういう時は何かと人手が居る。

流石に代理人と処刑人の二人だけで作業する事はないだろうと思いながらも彼は自身も向かうと口にした。

 

「ええ。お願い致します。…ふふっ、久しぶりに夫婦による共同作業ですね」

 

「…かもな」

 

もう一人の妻 UMP45が居ない事を良い事にそっとギルヴァの隣に寄り添う代理人。そっと頭を傾けて彼の肩へと預ける。対するギルヴァは何も言わないが嫌がる様な素振りは見せず、黙々と作業を続けるのだった。

勝手にイチャつき始めた二組を見ていたブレイクは不満の声を上げた。

 

「あいつらもサボってんじゃねぇかよ」

 

「貴方よりかはマシよ」

 

しかしグローザに一蹴され、撤去作業を続けるブレイクであった。

結局この日は撤去作業が少し進んだだけであって、修繕工事は明日も行われる事となるのであった。

 

 

翌日。

今日もS10地区前線基地は修繕工事の続きをしていた。そこにへリアンの指示によって修繕工事補助の増員として『S地区応急支援基地』からやってきた者達を見て出迎えに出ていたシーナは増員メンバーをつい目を丸くしていた。

来てくれたS地区応急支援基地の指揮官であるサバシリや所属しているスコーピオンは兎も角、ダミーを含め総勢25人のIDWで構成されたNKO小隊を見ればそうなるであろう。

しかし今は固まっている時ではない。すぐさま現実へ戻ってきたシーナはサバシリ指揮官へ挨拶する。

 

「S10地区前線基地指揮官、シーナ・ナギサです。今回は急な支援要請に答えて頂きありがとうございます」

 

「いえ。S地区応急支援基地指揮官、サバシリ・シャトバです。…早速ですが何処から取りかかりましょうか?」

 

現状優先すべき所は今彼女達がいる基地正面入口前。

外壁には錬金術士が破壊し空けた大きな穴が痛々しく残っており、またノーネイムが倒した鉄血の亡骸がそこらに転がっている。補助としてやってきた彼女達の力はとても心強いを判断しシーナはその旨を伝える。

 

「優先すべき箇所は今私達がいる基地正面入口前ですね。外壁の修繕や瓦礫、敵の残骸の撤去作業をお願いします。必要であれば作業外骨格を使ってください」

 

「分かりました。…皆聞いたね?まずはここから始めるよ。全員作業に取り掛かって!」

 

その言葉に増員メンバーが一斉に動き出す。数の多さから一斉に動き出す様は圧巻である。

自分も作業に移ろうとした時、ふとシーナはNKO小隊を見てある事を思った。

 

「IDW…何であんな大人数になったんだろう?」

 

余りにも極々最も過ぎるシーナの感想に傍で聞いていたサバシリはあはは…と苦笑いを浮かべるのであった。

 

 

S地区応急支援基地からやってきたメンバーを加えて修繕作業は順調に進んでいた。

 

「この地点で良いかな?」

 

「ああ。そこに頼む。しかし重機の操作、随分と手慣れているな?」

 

重機をまるで自分の手脚の様に扱うスコーピオンに対し誘導役を引き受けていたMG5は感心した様にそう口にした。

重機の扱い方を教えてから数分と経たぬ内にスコーピオンは難なく使いこなしていた。そのおかげで作業にスムーズに進んでいるのも彼女の影響が大きい。

吞み込みの速さならS10地区前線基地に所属するスコーピオンと比べるとS地区応急支援基地所属のスコーピオンに軍配が上がるであろう。

 

「まぁね。こういう事は得意分野でね。修繕作業もちゃちゃっと終わらせるよ!」

 

自慢げな表情を浮かべるスコーピオンにクールな笑みを浮かべるMG5。

何とも頼もしい増員が来てくれたものだと思いつつスコーピオンへと口を開く。

 

「グッド。では次へ行こうか」

 

「りょーかい!」

 

満面の笑みを浮かべ可愛らしい敬礼を見せるスコーピオン。

そんな姿を見てMG5は元気な所はここに所属するスコーピオンと変わらないなと感じるのであった。

するとスコーピオンが軽く辺りを見回した後にここの惨状について切り出した。

 

「そういえばここだけ鉄血の残骸がすごいよね。下手すれば山が出来る程だよ」

 

「正面から突っ込んできたものでな。だがこれをやったのは八割はノーネイムがやったものだ」

 

「ノ、ノーネイム?」

 

あそこだと指差すMG5。重機を一旦停止させ、その指差す方向へと向くスコーピオン。

MG5が指差す先には上着を脱ぎ、長く伸ばしている髪をポニーテールにして束ね黙々と作業をしているノーネイムの姿があった。

当然ながらスコーピオンはノーネイムが鉄血のハイエンドモデルである事は知らない。一見すれば凛とした雰囲気を保ち、女性なら羨むほどに美貌を有した女性にしか見えない。

そんな女性が鉄血の残骸の山を作り上げたとは到底思えない中、スコーピオンはそこに映った光景に目を丸くした。作業しているノーネイムに近寄るある二人の姿。一人はメイド服、もう一人は服装こそは違うがその顔は忘れる筈はなかった。

 

「ちょ、ちょっと!?あの二人って!?」

 

「ああ、代理人と処刑人の事か?考えている事は分かっているがそこまで気にする必要はないぞ。代理人に至っては結婚しているからな。ついでに明かすがノーネイムも鉄血のハイエンドモデルだぞ」

 

「えええぇぇっ!!??」

 

「ハッハッハッ!中々な驚きっぷりだな」

 

スコーピオンの絶叫が工事の騒音に掻き消える中、その反応を見て笑い出すMG5。

 

「ハイエンドモデルすら引き込むなんて…」

 

「ここでは不思議や例外は当たり前だ。目の前に起きている事が全てとは限らない…そっちの基地の事は良くは知らんが、経験した事のない出来事の一つや二つは経験しているだろう?」

 

指摘され心当たりがあるのか頷くスコーピオン。

そんな彼女を見てMG5は一つアドバイスする事にした。

 

「驚く事をするなとは言わんさ。ただ常識など通用しない場面に遭遇する事もあるだろう。今の様に日常生活における出来事から戦い…その範囲は広い。ここはそういった連中を相手にした事があるのでな。…まぁ分かりやすく言えば、慣れてしまえという事だ」

 

「…一体鉄血以外の何と戦ってきたの…?」

 

「…人知れず生きている未知の存在と言うべきだな」

 

その問いに対しMG5は敢えて悪魔とは言わなかった。

いきなりそんな事を言われても困惑するだろうと判断したためである。

 

「さ、お喋りはここまでだ。作業を続けよう」

 

スコーピオンにそう促し、MG5は作業を続けるのであった。

 

 

作業を開始して数時間後。

昼を迎え、S10地区前線基地側が用意した昼食を頬張り各自休憩へと入っていた。

同じ指揮官同士、シーナはサバシリと共に昼食を取っていた。年齢差はあるものの会話は弾んでおり、シーナはサバシリに対し好印象を抱ていた。因みにであるがサバシリの頭部に巻かれている包帯の事や目の事に関してシーナは一切追求していない。それどころか警戒すらしていない。

理由としては信用出来る人と判断している事が大きい。

18という若さでありながら他の基地との交流、悪魔が関わる案件において成長を見せたシーナ。初めての共同作戦ではハンターである人からも厳しい意見もあった。だが決してそれに目を背ける事はなく受け止め己の糧とした。戦いの指揮だけではなく、多くの事を経験した事から初めて会うサバシリに対しては友好的な関係が掴めたらと思っていた。

 

「しかしあの代理人や処刑人が居るとは…流石に思いもしませんでしたよ」

 

偶然というべきか。サバシリもこの基地に代理人や処刑人がいる事について触れていた。

S地区応急支援基地にもスケアクロウがいるのだが、彼女の場合は理由が違う。

故に二人がグリフィン側に着いた事が不思議だったのだろう。

それに対しシーナは何食わぬ顔で返答する。

 

「処刑人は兎も角、代理人に至っては自ら離反した程ですよ?」

 

「自らって…一体何があったのです?」

 

「まぁそこは…乙女の事情という事にしておいてください」

 

敵対し自身を倒した相手に惚れて追ってきたなんて言える筈もないので敢えて事情を伏せる。

対して聞いては不味い事だったのかと察したのかサバシリは別の話題へ切り替えた。

 

「そう言えば赤いコートの男性を見かけたのですが…あの方は一体」

 

「俺を呼んだかい?」

 

遮るかの様に彼女の後ろから聞こえた男性の声。

サバシリが後ろを振り向くとそこに立っていたのは先程彼女は言っていた赤いコートの男性…ブレイクであった。

現れた彼に若干驚いているサバシリに対し、ブレイクはサバシリから何かを感じ取っていた。その正体は掴めないが、だからといってそれを問うつもりなど彼にはなかった。

相変わらずニヒルな笑みを浮かべるとブレイクはサバシリの方ではなくシーナの隣に座った。

何時の間に注文していたのか、彼の手にはLサイズのピザが入ったピザボックス。そこから一切れ取り出し食事を始めた。

 

「昼飯食ってんならご一緒させてもらうぜ。おっと名前がまだだったな。ブレイクだ、便利屋をやってる。宜しくサバシリ指揮官」

 

「どこで名前を?」

 

「そっちの所のIDW…メイルーだったか。そいつから教えてもらってな」

 

因みにであるがそのメイルーはなんと後方幕僚兼魔工職人であるマギー・ハリスンと楽しく会話していた。武器談義で盛り上がっており、熱く語るメイルーにそれを頷きながら聞き役に徹しつつたまに口を挟んでいくマギー。

中々に理解のある相手だと判断したのか、帰り際にマギーはメイルーにある武器をプレゼントしたのだが、それは後に話すとしよう。

 

「ブレイクさんは町の方で便利屋をやっているんです。デビルメイクライ第一支店という名前で」

 

「ん?第一支店という事は本店がある?」

 

「ええ。基地と隣接する形で本店がありますね。そこの店主はブレイクさんではなく、もう一人の方が経営しています」

 

「それって黒いコートの…?」

 

ブレイクの他にもサバシリはギルヴァの姿を目撃していた。そして言った傍からその本人がシーナ達の傍へやってきた。

 

「指揮官。内部の撤去作業を終えた。休憩を終えたら確認の方を頼む」

 

「了解。ギルヴァさんも休憩に入ってね」

 

「ああ。…む」

 

立ち去ろうした矢先、サバシリに気付きギルヴァは足を止めた。

ブレイクと同様に彼もまたサバシリから何らかの気配を感じ取ってはいたが問う事はしなかった。その代わりに彼はS地区応急支援基地に居るであろうある者の事について問いかけた。

話した事はなく、姿を見ただけであったが同じ戦場で戦ったあの碧き竜の事を。

 

「リヴァは息災か?」

 

彼の口から出てきたその名にサバシリは驚きを感じた。

どこで彼の名を聞いたのかと少し警戒しそうになるがある事を思い出す。

もしかしてと思いつつサバシリはギルヴァへ尋ねた。

 

「もしかして…あの戦場に居ましたか?モンスターがいる戦場に」

 

「ああ。俺やそこにいるブレイク、それと処刑人があの場にいた。直接本人に聞いた訳ではないが、あの場にいた者達から彼がそちらの基地所属だという事を聞いた」

 

それを聞きサバシリはそっと安心した様に胸を下した。

いきなりその名が出てきた事に驚いたが、あの戦場に居たのであれば信用出来る。

そこに二人の会話を傍で来ていたブレイクも混ざりだす。

 

「あの竜、リヴァっていうのか。あいつに伝えてくれ。ナイスファイトだってな」

 

「俺からも伝えてほしい。いずれ会おうとな」

 

本人が居ない内にメッセージが送られる状況。

悪魔の血を引く二人が碧き竜 リヴァと邂逅を果たす日は何時になるのか。それは神のみぞ知る。

 

 

S地区応急支援基地のおかげにより修繕作業はあっという間に終わり、基地は元の姿を取り戻していた。

既に基地へと戻る体勢を整えたサバシリ指揮官らにS10地区前線基地に所属する全員と便利屋組が見送りに出ていた。

 

「今回は本当にありがとうございました。良かったらこれをどうぞ」

 

シーナがサバシリに渡したのは作り立てのクッキーとグローザ監修低カロリーストロベリーサンデーのレシピ本。

前者は兎も角、後者に関してはグローザがブレイクの為にと考えたものなのだが、どうせなら低カロリーで甘いものを食べたい女性たちの為にとグローザの許可の元制作、幾らか増産された本だ。

それが手渡されているのを他所にマギーはメイルーに自身が製作した武器をプレゼントとしていた。

試作品であるが光弾と極太照射レーザーを放つ事が出来る『プロトタイプ・ナイトメア』をプレゼントしていた。

 

「わざわざありがとうございます。…シーナ指揮官、一つお聞きしていいでしょうか?」

 

「何でしょうか?」

 

「貴女達は鉄血以外の何と戦っていらっしゃるのですか…?」

 

シーナからプレゼントを受け取るとサバシリは気になっていた事を尋ねた。

スコーピオンから聞いた話で彼女もまた気になっていたのだ。

ここS10地区前線基地は鉄血以外の何を戦っているのかと。

この基地と幾らか関わってきた基地は知っているが、S地区応急支援基地は知らない。いずれ知られる事だと思ったのかシーナは明かす事にした。

 

「悪魔。それがサバシリ指揮官が言う鉄血以外の"何か"です」

 

「悪魔…?おとぎ話に出てくる…?」

 

「ええ。でも私達が討つのは悪魔全てではないです」

 

スッと目つきと表情を変えるシーナ。

悪魔案件に関わってきたこそ分かってきた事。その一つをシーナは口にする。

 

「討つのは"心"の無い悪魔だけ。人を愛し、人形を愛し、誰かの為に戦い、誰かの為に涙を流す悪魔を私は知っているので」

 

近くにそういった者達が居たからこそ知り得た事。

だからこそ彼女は知った。悪魔の中にも心を有した者達がいるのだと。

18歳と関わらず見せるシーナの姿はどこか歴戦の猛者を感じさせる。本人は自覚はないのだが、サバシリにとってはシーナ・ナギサという人物はそういう風に見えていた。

そしてシーナは締めくくる。

 

「悪魔が出てきたらご一報を。奴らの相手ならうちが受け持ちましょう」

 

鉄血以外の何か…悪魔と戦うS10地区前線基地の姿がそこにあった。




という訳でマギーからメイルーにプレゼントした武器の紹介。

『プロトタイプ・ナイトメア』
:マギーが製作した試験武装。光弾と極太レーザーを放つ事が出来る。
鉄血が装備する光学兵器を参考に製作されたもの。極太レーザーを放つ際にはチャージを要する必要がある。


鮭酒様。今回コラボして頂きありがとうございました!
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