─それを知るのは神様のみ─
始まり出した激闘。
爆発、銃声が混じり合い、呻き声はそれにかき消される。戦場は血と鉄を巻き散らす嵐と化していた。
荒野地帯での戦闘はジュピター砲による砲撃もあって、グリフィンと正規軍の混成軍は苦戦を強いられている状況であった。
そんな中グリフィンとは協力関係であり、念の為の戦力として依頼を受けた便利屋「Devil May Cry」の二人は銃弾、砲弾、光弾が飛び交う戦場で鉄血人形兵と機械兵の大群を相手に派手に暴れていた。
普通であれば険しい表情の一つでも浮かべながら戦うだろう。だがこの二人にとっては本気を出すどころか準備運動程度にしかなっていなかった。
「あらよっと」
拍子抜けする様な声を共にリベリオンを振り上げるブレイク。
接近戦特化のブルートの体を武器ごと共に破壊し、軽々とその体を宙へと舞い上げると流れる様にリベリオンを投擲。高速回転する大剣がまるで意思を有しているかの様に周りにいた敵を襲い掛かり次々と切り裂いていく。戻ってきたそれを容易くキャッチすると彼は別の所で戦っていたギルヴァへと声を飛ばす。
「ブレイク選手、一点リードってな!」
「数の数え方も忘れたか。算数からやり直してこい。それと…」
地面を蹴り突進。
黒き疾走がリッパ―やヴェスピドの集団の中を駆け抜けたと同時に無数の真空刃が襲い、バラバラに切り裂く。
いつ斬られたかすら分からない神速の斬撃。
抵抗すら与えない圧倒的な力の前では幾ら人形であろうと太刀打ちできない。
切り裂かれた人形達が地面に崩れる中、ギルヴァは無銘の刀身を鞘へと収めてから口を開く。
「俺が二点リードだ。いい加減負けを認めろ」
この状況だというのにこの男達はどれだけ敵を多く倒せるかを競い合っている始末。
一応真面目にやっているのはやっているのだが、周りからすればふざけている様にしか見えないだろう。
そもそも周りが普通であり、この二人が異常なだけである。
遠距離からギルヴァを狙撃をしようとしていたイェーガーが距離があるというのに気づいたら彼に一閃されていたり、圧倒的な連射力を誇る武器を持つストライカーに対してブレイクがその鼻っ柱を折ってやると言わんばかりに二丁の大型拳銃『アレグロ&フォルテ』の化け物じみた連射で返り討ちにしたりなど。
もうこの二人だけで良くないかと人形が匙を投げてしまっても可笑しくない程の事が作戦開始した直後から起きているのだ。
彼らを知る者ならその光景を見ても引き攣った笑みを浮かべる程度で済むだろうが、知らない者からすれば大騒ぎ待ったなし。
故に先程から彼らの通信機からは人形達や正規軍の機動兵器に乗るパイロットから少しずつ困惑した声が聞こえているのだが、二人は無視を決め込んでいた。
すると二人の耳に別の声が飛び込む。
『・・こちらタロス3、現在鉄血の砲台陣地で部隊に被害が増大・・・・・・誰か小回りがきいて空飛べるやつがいたら援護を頼む!!どこにあるかの偵察の支援だけでもいい・・・・・・誰か頼む!!』
それは正規軍の強化外骨格機動兵器「AA-2 アレス改」に搭乗していたパイロットからだった。
その口ぶりからして切羽詰まっている事が見て取れる。
「砲台って言えば…」
「あれか」
高台に無数にそびえ立つ鉄血の兵器『ジュピター』。
それによる砲撃がこちら側を苦しめる要因を作り出している事はギルヴァもブレイクも理解していた。
距離がある上に砲台からの弾幕は激しい。この中を飛び込んでいくのは余程の狂人だろう。
だがこの二人は次に何をすべきなのか分かっていた。
ブレイクがニヤリと笑みを浮かべると通信機のマイクに向かって叫ぶ。同時その姿を変貌させながら。
「オーライ!任せな!取り敢えずあの砲台をぶっ壊せばいいんだな?」
それに続く様にギルヴァを口を開く。ブレイクと同じ様に姿を変貌させながら。
「ならば俺達が何とかする。間違えてこちらを撃たん事だ」
赤と青。
二つの何かが戦場を駆け抜ける。
それが何なのか誰もが理解する間もない。
もしかすれば一部が気付いたかも知れない。だが全員が気付いた訳でない。
砲台を片っ端から破壊する為にこの戦場の空を二体の悪魔が飛翔した。
はい(はいじゃないやろうが)
という訳で今回から試作強化型アサルト様作『危険指定存在徘徊中』の大規模コラボ作戦『鉄血重要拠点及び鉄血防衛ライン破壊作戦』に参加致します。
向こうも始まったばかりなので、こちらも短めに。
てかこんな感じでええんやろうか…言われたら書き直しますわ。
取り敢えず大量のジュピターをうちの二人がぶっ壊しにかかります。
ギルヴァは無銘がありますし、ブレイクはルシフェルと、実はもう一つマギーから貰った魔具を使用します。
では次回ノシ