Devils front line   作:白黒モンブラン

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かつての出来事から二人は別れてしまった。
だが、今再会を果たす。

そして彼女は問う。
彼が町を出ていった理由を。




ん?クリスマスパーティー会じゃないのかって?ちょっと待っておくれやす…
飛ばし飛ばしだ!だから許してね!


Act65 Reason

―はい、いつものよ。たまにはこれ以外頼んでみたらどうかしら?―

 

―そう言われてもな。俺はこいつが好きなんでね。これとピザ以外頼む気はねぇよ―

 

―…今度来た時は廃止にしておくわ―

 

―おいおい、そりゃねぇぜ!―

 

―なら次来る時はその二つ以外を頼む事ね。…約束してくれるなら、その時は一杯だけ奢ってあげるわ―

 

―はぁー…分かったよ。約束するよ―

 

―じゃあ次来る時は楽しみにしてるわ―

 

約束は叶わなかった。

あの出来事が原因で、自分のせいで彼女を死なせてしまったと。

だからこそ彼は町を出ていった。これ以上良くしてくれた人を失わない為にも。誰にもその理由を告げる事無く。

だが今、二人は再会を果たす。止まった時が、色褪せた過去が、二人の間にあった想いが新たな色となって彩り始める。

 

 

 

「…死んだと思ってたぜ」

 

上げていた足をさげ、崩していた態勢を正しながらブレイクは過去に起きた事、そして自分が目にした事から思っていた事をグローザへと告げた。

彼は…グローザの亡骸を目にしている。故に彼女が今こうして生きている事が不思議で仕方なかった。

 

「…そうね。あの状態を見たら誰もがそう思うでしょうね」

 

「…聞かせてくれ。あの後の事を…俺が出ていった後の事を」

 

「ええ…と言いたい所だけど、先に貴方が町を出ていった理由を聞かせて。それを聞いてから、貴方が聞きたい事を話すわ」

 

元はと言えばブレイクが何も言わずに町を出ていった事から始まっている。

それが知りたいが故にグローザは戦場に戻る事を選んだ。

 

「そうだな…俺からの方が良いみたいだな」

 

 

ブレイクは町を出ていった理由、人知れずこの世に潜んでいる悪魔の存在、自身にもその血が流れている事、ここS10地区で便利屋を開業した事、町を出ていった以降の事を全て話した。

悪魔と聞けば、普通は訝しむのが当たり前なのだがグローザは一切そういう顔をせずブレイクの話に耳を傾けていた。

 

「…で、今に至る訳だ。これで納得が行ったか?」

 

「そうね。大方理解したわ。…そう…あの出来事がきっかけに町を出たのね…」

 

「…まぁな。これ以上大事な誰かが死んでいる所なんて見たくなかったんでな」

 

そう思っていても、運命は彼に二度目の悪夢を見せた。。

フェーンベルツの一件で彼は良くしてくれている者達を悪魔の手によって殺されてしまった。彼を残して、全員。

 

「…これ以上失わせねぇよ。失いたくねぇから、俺は必死になるのさ。あの時から…これだけは変わんねぇよ」

 

彼なりの理由がそこにあった。

それを聞き、グローザはそっと微笑んだ。

少し性格が変わったのではと思っていたが、何一つ変わっていなかった。寧ろあの時と比べて、少し成長している様にも見えていた。

 

「さて…次はそっちが話す番だぜ、ローザ。…昔を思い出すのはちょいと辛いと思うが」

 

「先に理由を話してくれたからね。…全部話すわ、ブレイク」

 

そう言いながら、グローザはブレイクが近くに寄るとそのまま机の上に腰掛けた。

 

「…あの時、実は私は辛うじて生きていたのよ」

 

「…何だって?」

 

「貴方があの近くに居た事も覚えているわ。…貴方があの場から離れて行ってしまった後、流石に死を覚悟したけど、あの野次馬の中に偶然にも人形について詳しい人が居たのよ」

 

まさかと言わんばかりに驚愕の表情を浮かべるブレイク。

そんな表情を見てクスリと微笑みながら、少し思い出した後に彼女は言葉を続けた。

 

「その人がおかげで私がまだ生きている事が分かり、それを知った人達が全員で近くにあったグリフィンの基地に行って、修復を頼み込んだの。けど私の損傷具合は酷い方だった。その基地の設備では応急処置が関の山。だから応急処置を受けた私はその基地経由で一度I.O.Pへと運ばれた。そして修復されて…町に戻ったのはその出来事が起きた一週間後だった」

 

「じゃあ町に戻ってから知ったのか…俺が出ていった事を」

 

「ええ。誰もその理由は知らないとは言っていたけどね。ただ町を出ていく際に思い詰めた顔をしていたとは聞いたわ」

 

「そうか…。それでその後は戦術人形にへと戻ったのか」

 

「そうね。貴方が町を出ていった理由を知る為、私は戦場に戻る事にした。そして最初に配属された場所が、S11地区後方支援基地だった」

 

「ッ!?…おいおい、マジかよ」

 

流石にこればかりはブレイクも再度驚かずにはいられなかった。

よりよって彼女が最初に配属されたのがあの悪魔達の巣靴だったとは思わなかったからだ。

 

「…遅くなって悪かったな」

 

「仕方ないわよ。…外部にこの事を伝える為に基地を抜け出す事なんて出来なかったから。でもWA2000が貴方達と出会い、S10地区前線基地に属した事であの場所の事が発覚したのは幸いだったから」

 

「お迎えのバスはとんでもないサプライズ付きだったがな」

 

「確かに。それは言えてるかもね」

 

腰を下ろしていた机から立ち上がると、グローザはブレイクの顔を見つめた。

 

「そして今、ここで貴方と再会する事が出来た。…これで納得が行ったかしら」

 

「ああ。十分過ぎる程にな」

 

「みたいね。…じゃあ私は一旦基地に戻るわ。指揮官に無理言って時間を設けてくれたのだから」

 

「んじゃ、俺も行かねぇとな。シーナの嬢ちゃんに礼を言わなきゃならねぇからな」

 

そんなこんなで二人を店を後にし、S10地区前線基地へと向かうのだった。

 

二人がS10地区前線基地に向かい、シーナが居る執務室に訪れると、シーナからの依頼から帰ってきていたギルヴァとノーネイムも執務室に訪れていた。

二人が訪れた事に不思議に思うギルヴァとノーネイムだが、シーナはグローザがブレイクの所で向かった事を知っている為、彼女はグローザへと話しかける。

 

「おかえり。無事ブレイクさんの所に行けたみたいだね」

 

「ええ。外出許可を出してくれてありがとう、指揮官」

 

「どうも致しまして。…それにしても、どうしてブレイクさんまでここに…?」

 

彼女の視線がブレイクへと向くと、彼は近くの壁に凭れながら返答する。

 

「色々話さなきゃならねぇ事があってな」

 

「?」

 

かくしてブレイクはグローザの関係について三人へと語った。

シーナとノーネイムは二人の関係を聞き驚いていたが、ギルヴァに至っては驚く事はせず冷静にその話に耳を傾けていた。そしてグローザに向けて、ある事を伝えた。

 

「他の女を口説きまくっていたぞ」

 

「ちょっ、お前!?」

 

その事を聞いて、グローザは笑みを浮かべつつ、ブレイクの方へと向いた。

 

「ブレイク?少し話をしましょうか」

 

「おいおい、冗談だろ…」

 

 

 

 

 

「とんだ災難だぜ…」

 

 

 

 

後にグローザは指揮官の許可を得て、毎日ブレイクの元へと通う事になる。

その理由としては…

 

「彼、ピザとストロベリーサンデーしか食べない超が付く程の偏食家なのよ。それに私、料理は出来る方なのよ?」

 

との事らしい。




という訳で、ブレイクの元へに通い妻(?)グローザが所属です。

次回はクリスマスパーティー会ですが…恐らく間に合わないと思う…。
でも頑張ります!

では次回ノシ



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