ふたりエッチ外伝 性の伝道師アキラより
「提督が鎮守府に着任しました」
とある鎮守府に着任した新人提督を任務娘の大淀は笑顔で迎え入れる。
「よっ、よろしくお願いします!!」
新人提督はドギマギしながらも大声で答える。初々しいその様子に大淀はクスリと笑う。
「フフ、そんなに堅くならなくてもいいですよ♪早速ですが提督には初期艦を1人選んでもらいます」
「は、はい!確か初期艦は駆逐艦の吹雪、叢雲、漣、電、五月雨の5人の内の1人を選ぶんですよね?」
「はい、そうです♪」
「それじゃあ………電を、お願いします(5人の中で一番好みだし)」
「はい、電ちゃんですね♪それじゃあ電ちゃん入っていいわよー」
大淀が執務室の扉に向かって声をかける。そして扉が開かれた。
「電です。どうか、よろしくお願いいたします」
ゴリラだった。
提督は目の前の状況を把握出来なかった。
自分は初期艦に電を選んだはずだ。だが扉から現れたのはゴリラだ。士官学校時代に顔写真を見たことはあるが、全然違うし全く違う。何かの手違いなのかと思い、あの、と大淀に問いかける提督。
「はい、何ですか提督?」
「あの……あれって、ゴリラ…ですよね……?」
「え?」
「え?」
静まり返る執務室。大淀は不思議そうに提督を見つめ返す。
「あの……お言葉ですが、女の子に向かってゴリラに似てるなんて失礼ですよ」
「いや似てるとかじゃなくてゴリラそのものですよね?」
呆れ果てる大淀に呆れたいのはこっちだと心の中で突っ込む提督。
その時べチャリと何か柔らかいものが落ちる音が聞こえた。提督は音が鳴った方を見ると、電と名乗ったゴリラの足元にウンコが落ちていた。
「電の本気を見るのです!!」
「うわっ!?こいつクソぶっかけてきやがった!!やっぱゴリラじゃねーか!!」
ゴリラのウンコ投擲をモロにくらった提督。
「なんなんだよコイツは!!大淀さん!チェンジ!他の初期艦とチェンジして!!!」
ウンコまみれの顔で喚き散らす提督。
「提督!いくらなんでも失礼過ぎますよ!!電ちゃんをコイツ呼ばわりしただけじゃなくゴリラ顔だなんて……!!」
「いや、顔じゃなくて全身ゴリラですから」
「はぁ……分かりましたよ。それじゃあ他の初期艦の子を連れてきますね。ごめんね電ちゃん、行きましょう」
「はわわ………」
大淀に連れられトボトボと歩くゴリラ。
だがーーーーーー
「……待ってください」
ウンコが滴る顔で提督は大淀とゴリラを呼び止めた。
「大淀さん、やっぱり初期艦は電でお願いします」
「えっ、でも」
「気づいたんです。姿が違っていてもこの海を取り戻すために戦う艦娘なんだって……。電、さっきは悪かった。俺と一緒に来てくれるか?」
ゴリラに対してちょっぴり被弾した手を差し出す提督。
「司令官さん………嬉しいのです!!!ウオッ!ウオッ!ウオオオオオオオオッッ!!!!」
「ハハッ、電。嬉しいからってドラミングはやめろよな(※興奮したゴリラが大声を発しながら両腕で胸を叩く行動)」
嬉しさのあまりゴリラはドラミングをし始めた。
だが、その時である。
「えっちょっ近い危な痛い!痛い!痛いちょっと!!やめろ電!!巻き込まれてるから!!!ドラミングに組み込まれてるから!!!」
手を差し出すために近づいた提督がゴリラのドラミングに組み込まれたのである。最大2トンのパンチ力から繰り出されるドラミングを提督はまともに喰らいバキバキに骨が折れる。
「痛いって!!マジでヤバイって!!!あばらも何本か折れてるし!!マジでやめろ電!!!」
しかし興奮状態のゴリラに提督の声は届かず、ドラミングの雨は止まない。
「やめろおおおお!!!!やめろゴリラアアアア!!!!」
それでもドラミングが止まる気配は無く、大淀はただ見てるだけである。
「殺せえええええええ!!!!!誰かこのゴリラを殺せええええええええええ!!!!!!!!」
ウンコと血が混ざり合った顔で叫び続ける提督。
その後ゴリラは保健所に送られ、提督は艦隊を指揮することなく即刻軍付属病院に入院した。
あと鎮守府は潰れた。
提督は退任しました。
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