GuPx東宝怪獣 アーディアンネクス プロトタイプ 作:TF1
ネクスを倒したデストロイアは大洗を蹂躙していた。アクアワールド方面に向かったデストロイアはアクアワールド付近から内陸部に向かい市街地を破壊しながら進む。それを重く見た日本政府は百里基地から航空自衛隊に出撃要請を出した。7機の空自の戦闘機が大洗に向けて出撃した。
「Guasyaoooon!!」
デストロイアは空自の戦闘機にミサイル攻撃されるも怯むことなく光線を発射、一瞬にして3機の戦闘機が落とされた。残った4機はデストロイアの後ろに回って攻撃しようとするが、デストロイアは空中に浮上そのまま飛行して二機の戦闘機を掴みそのまま握り潰した。それを見た生き残りの二機のパイロットは怯えて逃げようとするが、デストロイアの光線の餌食となり二機とも落とされた。再び地上に降りて何もなかったかのように歩きだすデストロイアだが、戦闘で疲れたのか、それとも一体化が不安定なのか大洗駅の建物を壊しながら構内で活動を停止した。赤く光っていた目は黒くなりうつ向くように動きが止まる。
柏原ケンは暗い闇の中で横になり身体が動けずにいた。微かに誰かの呼び声がするも聞き取れない。すると自分の真上から光が差してくる。そして微かに聞こえた声がはっきりと聞こえるようになった。
「柏原くん!」
その声でケンは大洗学園艦の病院にあるベッドで目を覚ます、最初に目に入ったのは心配する亜美と黒木の顔だった。その隣でみほがまほや沙織そして華と優花里に心配されながら眠っていた。
「あの怪獣は!みほはどうなったんです!」
「あの赤い怪獣は街を蹂躙したあと大洗駅付近で活動を停止してるわ。西住さんは命に別状はないみたい」
「そうですか・・・」
悲しそうな顔で眠っているみほを見つめる。ベッドから起き上がり彼女が眠るベッドの近くにしゃがむ、両手でみほの右手を握った。
「俺の戦いに巻き込んで本当にごめん・・・」
彼は涙ぐみながら目を閉じたみほの顔を見て謝る。それを見ていた黒木と沙織達にも頭を下げた。
「みんなも俺だけが決着をつけるべき戦いに巻き込んでしまった・・・これからは俺だけであの怪獣と決着を・・・」
「そんなの間違ってます!」
その先を言うため口を開けようとした時、目を覚まして一部の話を聞いたみほがケンの言おうとした話を否定した。
「でもみほ・・・」
「私はケンさんの話を途中から聞きました。自分一人で怪獣と・・・オグレスと決着をつけるってそう言おうとしたんですよね?」
「でもみほやみんなを危険なことに巻き込んだんだ。だから今回は俺一人で奴と決着をつける・・・兄さんを殺した奴を!」
取り乱したように話すケン、だがみほは彼にこう言った。
「一人で勝てる可能性はあるんですか?私達がやる戦車道は負けても次があります・・・でも、ケンさんの戦いは負けたら次なんてありませんよね!」
「確かに無いかもしれない。でもやらなきゃ
それは分からないんだ・・・やらなきゃ!」
二人の話を聞いていたまほや亜美、そして黒木と沙織達は話に水を指しては悪いと感じてただ二人の会話を聞くだけだった。
「確かにやらなきゃ分かりません。でも私の気持ちを聞いてください!」
「みほの気持ち・・・?」
「はい、ケンさんに出会えたことは良かったと私は思ってます!」
「何故そう思うんだ・・・俺が悪いんだぞ・・・」
「怪獣に追われた私を助けてくれる人が悪い人だと思えないんです!」
「嫌・・・俺は!」
「だから自分を責めないでください!」
「みぽりんの言う通りですよ!ケンさんが私にモスラのブレスレットを渡された時、みぽりんの力になれるのが嬉しかったんです!」
「そうだ!俺だって怪獣に襲われて無力感を感じていた所に本物のゴジラと力を合わせて誰かを守れることが出来るようになって嬉しかったんだ!」
その言葉に頷く亜美とまほそして優花里達三人。それを聞いたケンは無言になりその場を去ろうとしたその時、彼らが居る病室の扉が開いた。そこにはいかにも中世の騎士をイメージするような頭部をしたロボットのような者が病室に入ってきた。
「見つけたぞケン!いやー探すの大変だったんだ!」
「誰?」
「嫌!俺だよ!この声聞いたことあるだろ?お前のお兄さんだよ!」
「えっ・・・あっ!?」
ケンはその声を聞いてやっと気づく死んだはずの兄の声がそのロボットから聞こえたからだ。しかし疑う気持ちを捨てきれない。
「オグレスの刺客じゃないよな!?」
「なんだよケン!まぁこんな姿じゃ疑うよな・・・俺がお前の兄であるキョウタだって根拠はこれだ!」
するとケンの兄と思われる謎のロボットは彼にある物をバックから出して渡した。
「これって・・・」
ケンが渡されたものそれはケンが子供の時から大切にしていた背中に無数のトゲが生え、頭に6本の角が生えていて四つ足体型をした15cm怪獣の人形だった。
「これって俺が大切にしていたアンギラス・・・」
「お前の部屋の机に置いてあったんだ。わざわざこっちの世界に持ってきてあげたぞ」
「兄さん・・・本当に兄さんなんだね!」
「やっと分かってくれたか!万が一のこと考えて機械の身体に意識をバックアップしといて良かった・・・」
ケンの兄キョウタは密かに何かあったとき意識だけを機械の身体にコピーしてバックアップしていた。その身体はキョウタが死んだとき起動するように設定され、弟であるケンを心配してみほ達の世界に一人でやってきたのだ。
「みほ、ケンの兄には論理感壊れてないか?」
「確かに論理感壊れてるみたいだけど、多分過保護なんじゃないかなお姉ちゃん」
「まぁ兄として弟心配するのは当然だからな!」
「兄さんって以外とマッドだったんだね・・・」
キョウタが機械の身体にしてまで弟を心配する気持ちに西住姉妹とケン、そして亜美を含めた他の5人は引いていた。
「それで本題だ。ケン、お前は一人でうじうじ何か考えてただろ?顔にかいてあるぞ?」
「あぁ、俺がみほやみんなをオグレスの戦いに巻き込んだじゃないかって。だから一人でオグレスを倒して兄さんを殺されたことに決着をつけたかったんだ。でも兄さんはこういう形で生きている。俺も何をしたいのか分からなくなった・・・」
「そうか。まぁ今の俺はこうやって機械の身体になったが、それは意識をバックアップもといコピーしただけで本来の柏原キョウタではない。ケンのしたかったことは大切な生身の身体の俺を奴に殺され、その復讐の様なことをしたかったんだろうな?だが今は違うはずだ」
「違うって?」
「ケン、お前を心配する今の仲間達のことはどうなんだ?俺より大切じゃないのか?」
それを聞かれたケンはハッとし、思い出した。亜美と二人で生活しながらこの世界について調べたこと、みほにクッキーをもらったり、黒木と生花展示会の手伝いをしたこと。今の自分があるのは彼や彼女達に支えられていたことを。
「みほや黒木達、みんなと居る日常が楽しかった」
「お前が一人で奴が送り込む怪獣と戦ってたら、心が壊れて廃人になってたか奴と同じになってたかもしれないな。彼や彼女達と居たからケンはケンらしく居れたんじゃないか?」
「兄さん・・・」
「お前は何がしたい?復讐か、それとも?」
「俺はみほ達の未来を守りたい!だからみんなとオグレスを倒したい!」
キョウタに自分の決意を語る。それを聞いたキョウタは頷いた。
「よし!なら早速これを見てくれ」
キョウタは腕からホログラム画面を出現させる。そこにはデストロイアの弱点と戦車の砲弾の様な物が写っていた。
「今のデストロイアと奴は不完全な一体化にしかすぎない。つまり弱点の首を狙えば弱体化が可能なんだ」
「つまり私と機龍の一体化の方がオグレスとあの怪獣の一体化より完全ってことですか?」
「そうだ。怪獣の一体化は奴が先に考えたことだが、奴より俺たちの方が完璧なのは皮肉だな」
みほの質問に答える。元々モンスブレスの原型はオグレスが先に作り出したが原型より完全に近い物をキョウタは作り出していた。
「それであの怪獣を倒せるのですか?みほが変身した銀色の怪獣や蝶のような怪獣・・・確かモスラでしたっけ?その怪獣だって敗れました。どう倒す気なんでしょうか?」
「いい質問だ。この砲弾を使うんだ」
まほの質問にホログラム画面に映った砲弾の様な物を指差す。
「こいつを戦車から打ち出す。その戦車に誰が乗るかは君なら分かるだろ?」
「まさか・・・私がですか?」
「君や君達のことは昨日からよーく調べたんだ。寝る暇を惜しんでね」
キョウタはケン達がビオランテの戦った時からこの世界に潜伏。戦いが終わった後森の中からケンの安否確認したあと、今まで起きた怪獣事件を調べてオグレスの動きを探りながらケンの仲間についても調べていたのだ。
「じゃあ私やみほのことも調べたんですか?」
「もちろん。君のことは妹の方を調べてたらたまたま見つけたけどね」
「そうですか・・・」
「話を戻そう。君と秋山さん、そして五十鈴さんと冷泉さん4人が戦車を動かして砲撃して欲しい。その砲弾は奴を弱体化させる事が可能だ」
「でもその砲弾ってどこにあるんでしょうか?」
「実物を見てみなきゃどの戦車に装填出来るか分かりませんよ」
「確かに。そもそもそんなものあるのか?」
華と優花里、麻子はホログラム画面に映る砲弾がそもそも実際にあるのかどうか半信半疑だった。
「もちろんあるさ俺が乗ってきたスーパーXの中にな!」
キョウタは指を鳴らすと銀色の炊飯器の様な乗り物が病院の駐車場の前に姿を表した。光学迷彩でスーパーXは姿を隠していた。
「本当に見たまんまスーパーXじゃないか!」
「黒木、これもゴジラとか怪獣映画に出てくるの?」
病室の窓からスーパーXを見て興奮する黒木に少し呆れる沙織。そんな二人を他所にキョウタは話始める。
「ここにある学校にこいつ置せてくれないか?作業もその学校で行おうと考えているんだ」
「それってわたくし達が使ってる戦車を使うってことですか?」
「鋭いね生徒会長!その通りだ、君達が使うIV号戦車を借りたい。勿論事が終わった元に戻す約束付きだ」
それを聞いた沙織と優花里は戸惑う。
「どうしましょう・・・これは想定外ですよ」
「ねぇどうするの華!?」
華は生徒会長として考える。しかしここで断ってしまったらせっかく戦う覚悟を決めたケンに失礼かも知れない。そう考えた華はキョウタの話を受け入れる事に決めた。
「わかりました。生徒会長としてあなたの意見を受け入れます。その代わりちゃんと約束を守ってください」
「あぁ勿論さ」
こうして大洗駅付近でデストロイアが活動停止して2日過ぎて対デストロイア作戦の計画を練り始める事になった。大洗女子学園にある格納庫でlV号戦車のちょっとした改造。そしてモンスブレスに居る怪獣達の強化をスーパーXの中で行ったり、亜美とみほは作戦立案を担当。黒木とケンは戦いに備え体力の温存していた。大洗女子学園の生徒会は大洗町民の避難受け入れをしながら彼らを受け入れたため華と沙織、優花里は少し忙しそうにしている。そんな日の夜、ケンは折り畳み式の椅子に座りながら缶コーヒーを飲み空を見つめていた。
「今日の夜空って綺麗ですね」
みほは後ろから声をかけて持ってきた折り畳み式の椅子を展開してケンの隣に座る。
「あぁ、作戦はどうなんだ?」
「もうすぐ出来ます。ケンさんのお兄さんにも手伝ってもらいました。今はちょっと息抜きに」
「そっか・・・兄さんは俺より頭が良いからな」
「ケンさんってお兄さんの助手をしていたんですよね?」
「助手って言っても兄さんの言われたことしかやらなかったからな。俺には科学は向いてないよ」
「そうなんですか」
「うん・・・」
みほはケンのしゃべり方が変化していることに気づいた。キョウタが来てから今までのような堅苦しい感じから砕けたようなしゃべり方に変わって居ることに。
「そのしゃべり方がケンさんの本来のしゃべり方なんですね。なんか優しい感じがします」
「どうにか威勢を出そうと思ってたのかもな。でも兄さんが機械仕掛けになって帰ってきたんだ。それが兄さんの意識をコピーしたロボットでも兄さんは兄さんなんだそれが嬉しかった」
ケンは嬉しそうにみほに話す。みほはケンの砕けた本当に嬉しそうな笑顔を見るのは初めてだった。
「今度は絶対勝ちましょう。戦車道と違って負けたら次がある戦いじゃありませんから」
「あぁ!勝とう!」
みほはポケットからブレスレットをだして機龍に話しかける。
「機龍も絶対勝とうね!」
「kisyaaaan!!」
二人と一匹は意を決してデストロイアに立ち向かうことを誓った。
作戦それからデストロイアが活動停止して3日目。作戦を決行することになり学園艦は大洗港に帰港した。みほ達や自衛隊の隊員達、使用するIV号戦車を地上に降ろして大洗港を出発する。地上で待機していた陸自の部隊と合流し準備を始めた。作戦展開地域の半径50キロ圏内の住民は避難要請が出され、今大洗駅からマリンタワー付近は無人の状態だ。作戦決行前の2日前に噂を聞き付けた大洗に縁がある戦車道を行う高校から支援の連絡があったが、他校を巻き込みたい華達生徒会は支援を断った。そして今大洗の地でデストロイアとオグレスとの最後の戦いが始まろうとしていた。
「戦車隊、大洗駅付近に展開完了」
「怪獣の頭部に一斉砲火!」
「了解!」
大洗駅付近に7両の自衛隊最新式戦車10式が活動停止状態のデストロイアに頭部目掛けて一斉に砲撃を開始した。デストロイアを目覚めさせマリンタワー付近へわざと誘導させるためだ。
「Guasiyaaaaaan!!!」
「我らをそんな攻撃で倒せると思うのか!」
デストロイア、そして活動停止前は意識がなかったオグレスは自衛隊の戦車隊に熱線を吐こうとする。だが、そこに沙織と一体化したモスラが光と共に現れ光線を発射。熱戦を吐くまえに意識をモスラに持っていく。
「のこのこと現れたか!」
「Guasiyaaaaaan!!」
「私と一緒に一回コテンパにされた分お返しよう、モスラ!」
「Kiiiiin!! 」
モスラは光線を発射した後、デストロイアに背を向けてマリンタワー方面に飛んでいった。
「Guasyaaaaaan!!」
「怖じけついたか!」
デストロイアは羽を羽ばたかせ飛行しモスラを追いかける。その頃大洗港ではケンと黒木、みほとまほ達はデストロイアが到着するまで待機していた。
「そろそろ来るぞ黒木。」
「分かってる。行くぞゴジラ!」
海からゴジラが姿を表した。前回デストロイアとの戦いの時、ゴジラは学園艦の回りを警戒し守るかのように泳いでいた。デストロイアが活動停止して休眠してる間もそのまま警戒していたためモンスブレスに戻らず海の中に居たのだ。
「angyaaaaa!!」
咆哮を上げるゴジラ。黒木は光に包まれそのままゴジラと一体化した。飛んでくるモスラの後ろからデストロイアが迫るのを確認するとめんたいパーク付近に移動してそこから地上に上がると、デストロイア目掛けて熱線を口から発射した。飛行中のデストロイアはマリンタワー付近の温泉施設前に落下した。
「冷泉。そろそろ私達もここを離れよう」
「分かった西住さんのお姉さん」
「まほでいいぞ。言いにくいだろ?」
「じゃあ遠慮せず名前で呼ぶぞだから私のことも名前で言って欲しい、まほさん」
「分かったぞ麻子」
ゴジラが地上に上がった後まほ達IV号の乗組員達は今は破壊されたアウトレット付近に移動して待機する。
「この距離ならもうすぐマリンタワーの近くに来るはずですよ!」
「あぁ、そろそろみほ達も準備できてればいいんだが・・・」
優花里とまほが会話してるうちにデストロイアは起き上がりマリンタワーの前に近づいていく。
「みほ、準備はできてるな?」
「ケンさん、私はいつでも大丈夫です!」
「kisyaaaan!!」
「よし、行こう!」
「はい!」
ケンは右手に剣状のアイテムを天に上げる。そして胸元に掲げて叫ぶ。
「ネクス!!」
ケンの身体は光に包まれ右手を握り空に付きだしながら45mの巨人に変化する。
「行くよ・・・機龍!」
みほはブレスレットを前付きだして機龍の名を叫ぶとブレスレットから青い粒子と共に55mの銀色をした機獣が現れた。みほは青い光となり機獣と一体化した。
「kisyaaaan!!」
「ハァァァッ!」
左手を握り、右手を開きながら付きだして構えながらファイティングポーズを取るネクス。そして機龍は両腕に付いた青いレールガンからメーサーブレードを展開して構える。
「Guasyaaaaaan!!」
「またやられに来たのか!」
「今度こそ倒してやる、いくぞ!」
ネクスはエネルギーが溜まり光る拳を握りしめ、前へ付きだし光弾を発射した。だが、両腕で受け止められた。
「こんな攻撃など跳ね返してくれる!」
「Guasyaaaaaan!!」
そのまま光弾をネクス目掛けて跳ね返す。しかしネクスに気を取られてる内にデストロイアの後ろに回っていた機龍とみほ。機龍はデストロイアの背中に向かって口内から黄色光線を発射した。
「Guasyaaaaaan!?」
後ろを取られ、背中に光線を受けたデストロイアは怯むように鳴く。
「どうやら背中が弱点みたいだな!」
「なに!?」
ネクスは跳ね返された光弾を受け止め、頭部に向かって投げ、デストロイアに命中するがもっと撃ってこいと言わんばかりの態度で咆哮を上げる。
「Guasyaaaaaan!!」
後ろに居た機龍の首を尻尾の先にある爪で挟んで首を絞めた。機龍とみほは小さく唸りながら苦しんでいる
「kisyaaa・・・」
「うぅっ・・・息が・・・」
「苦しめ小娘!」
「Guasyaaaaaan!!」
だが、モスラがデストロイアに体当たりする。その反動で尻尾の爪で掴んでいた機龍を放し、ブラブラとよろめくがまた体勢を立て直す。そこに黒木とゴジラが合流。デストロイアが大洗駅方面を背にしてマリンタワーを挟むかたちでネクス達と相対する。
(挿し絵)
「遂に始まったか・・・」
みほ達が来ているのと同じ紺色のパンツァージャケットを着ているまほ。デストロイアと相対するネクス達を見て麻子に指示をだした。
「そろそろ赤い怪獣の近くに行くぞ」
「分かったまほさん」
麻子はアクセルを踏みながらレバーを引く。優花里は徐に砲弾を拳で押し込み装填した。全ての準備が整いIV号戦車はアウトレットの前からデストロイアのいる場所に向かう。それを密かに目視で確認したネクスはデストロイアに向かって走り、胴体を押さえつける。
ゴジラは右腕を、機龍は左腕を押さえつけてデストロイアの動きを封じた。
「Guasyaaaa!!」
「そんなもので動きを封じられ・・・なに!?」
デストロイアの真上にモスラが飛行し、稲妻を出しながら燐粉をふりかける。
「Guasyaaaa!?」
その背後にまほ達が乗ったIV号戦車が止まる。
「華、任せた」
「はい」
華が主砲の照準をデストロイアの首に合わせる。
「これはケンさんやみほさん達から託されたこと、この一発を必ず成功させてみせます!」
引き金に人差し指が触れ、砲弾が発射された。その砲弾がデストロイアの首に当たりドライアイスのように冷気が発生する。砲弾を撃ち込み終わったIV号戦車は逃げるかのようにその場から離脱する。
「Guasyaaaa!!?」
「何をした!?身体が寒い!?」
「よし!みんな離れるぞ!」
ネクスはデストロイアの腹部に蹴りを入れ、それと同時にゴジラと機龍がデストロイアから離れた。モスラめデストロイアに燐粉をふりかけるのをやめデストロイアから離れる。
「もっと冷やしてあげよう、機龍!」
「Kisyaaaan!!」
「行くよ・・・アブソリュートゼロ!」
機龍の胸部が開き、五角形の砲口から青い光弾が作られそれを発射する。
「なっ!?」
「Guasyaaaa!!?」
その光弾がデストロイアに命中する。デストロイアは身体がさらに凍りつき動きが封じられた。
「今です!!」
「あぁ!!」
「行くぞゴジラ!」
「行こうモスラ!」
ネクスは腕を交差させ胸部にエネルギーを溜める。
ゴジラは背鰭と口内を赤く光らせ、モスラも羽に電気が流れて攻撃体勢に入る。
「ネクスアーディニウムバースト!」
ネクスは腕を開き胸部から光線を発射する。
「Gインフィニットスパーク!」
「angyaaaaan!!」
「スパークリングパイルロード!」
「Kiiiiin!!」
ゴジラが背鰭が赤からオレンジに光って赤い熱線を、モスラは腹部から光弾を発射する。
「動けデストロイア!!」
デストロイアはオグレスの叫びに答えることはなくそのまま動かない。そして3つの技がデストロイアの身体に命中し、デストロイアは爆発した。
「そんな・・・バカな!!」
オグレスもそのまま爆発に巻き込まれ断末魔を上げ消えていった。
「やった!やりましたよ!」
「お見事です」
「やっと終わったのか」
「やったな!みほ、ケン!」
その戦いを少し離れた場所で見ていたまほ達は歓声を上げた。こうしてオグレスとの戦いに終止符を打った。