恋をした少年のShiny Days   作:甘党ゴンザレス

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どうも甘党ゴンザレスです!!

投稿が遅くなり申し訳ありませんm(_ _)m

もう少しの間なかなか出せませんが、ご理解よろしくお願いします。

それでは本編どうぞ!!



Day16 危機

酔っ払っている千歌ちゃんをなんとか俺の家まで連れてきた。

 

俺は部屋の鍵を開けて千歌ちゃんを玄関に座らせる。

 

祐一「千歌ちゃん靴脱げる?」

 

千歌「ぬーがーせーて!」

 

祐一「はいはい…」

俺は千歌ちゃんの靴を脱がせるため足を触る。

 

千歌「ゆーいひくん、くしゅぐったいよ♪」

 

祐一「ごめんね、ちょっと我慢してね?」

俺は邪なる気持ちを押し殺し千歌ちゃんの靴を脱がせた。

 

祐一「はい、脱げたよ。」

 

千歌「ありがと♪」

まだ千歌ちゃんの酔いは覚めておらず顔が僅かに赤く、ニコニコしている。

 

まさか、こんな形で千歌ちゃんを家に呼ぶことになるなんてな…。どうせならちゃんとした状態で家に来て欲しかった。

 

俺がそんなことを考えていると、千歌ちゃんが

 

千歌「ごめんね、やっぱ迷惑らったよね?」

 

祐一「そんなことないよ。気にしないで!」

 

祐一「それより、お水持ってくるね?」

 

俺は、キッチンに水を取りに行き千歌ちゃんに渡した。

 

千歌「うん、ありがと…。」

 

千歌ちゃんは水を飲み干し、少し落ち着いたようだった。

 

千歌「少し落ち着いたよ。本当にごめんね…。」

 

祐一「大丈夫だよ!それにしてもなんで千歌ちゃんたちは軟式野球サークルの飲み会なんて行ってたの?別に特別興味があったわけじゃないでしょ?」

 

千歌「実はね、ちょっと前に野球サークルがあることを知って私ももっとゆーいちくんたちが好きな野球について知りたくなったから行ってみたの…。曜ちゃんの誕生日プレゼントを買いに行った時のバッティングセンターでバッティングしてるゆーいちくんすごい楽しそうだった。だから私、またゆーいちくんに野球をしてもらいたいなって思って…。私ゆーいちくんが楽しそうにしてる姿が好きなんだよ…。」

 

千歌「でも、余計なことしちゃったよね…。迷惑もかけて…。」

そう言った千歌ちゃんは悲しそうな表情をしていた。

 

祐一「千歌ちゃん…。」

 

千歌ちゃんは俺のために野球サークルに行ったのか…。

 

正直な話まだ俺には未練がある。大好きな野球がそう簡単に諦められるはずがない。できるなら軟式でも草野球でも俺はやりたい、千歌ちゃんはこんな俺にチャンスを与えてくれたのだ。感謝こそすれど、迷惑に感じるわけがない。

 

祐一「千歌ちゃん…。ありがとう。」

俺は気がつけば千歌ちゃんのことを抱きしめていた。

 

祐一「迷惑なんかじゃないよ。その気持ちだけで俺はすごい嬉しいよ。千歌ちゃんが俺のことを想ってくれたこと、本当に嬉しい…。だからさ、そんな顔しないで?」

 

千歌「ゆーいちくん…。本当にゆーいちくんてあったかいね…。」

千歌ちゃんも俺のことを抱きしめ返してくれた。

 

祐一「ありがと。とりあえず上がってよ!あんまりおもてなしはできないけどね。」

そう言った俺は千歌ちゃんから離れようとする。

 

だが、

 

千歌「やだ…。まだぎゅってしてて…。」

 

祐一「っ///」

 

この時の千歌ちゃんは酒を飲んでいるせいか妙に色っぽく艶めかしかった。それだけでも理性を保つのがやっとだったのに、涙目の上目遣いときた。

 

もう、無理だよ…。

 

俺の理性は無残にも崩れ落ちそうになる。

 

祐一「千歌ちゃん、もう俺…。」

千歌ちゃんに触れようとした瞬間、優吾さんに言われた言葉を思い出した。

 

優吾『俺の期待を裏切らないでくれよ。』

 

そうだ、俺は優吾さんと約束した。

 

期待を裏切りたくない。俺はちゃんと自分の気持ちを千歌ちゃんに伝えたい。

 

俺はなんとか理性を保ち千歌ちゃんを抱きしめた。

 

千歌「やっぱり、ゆーいちくんは安心するなぁ…。」

 

祐一「はは、ありがとう。さぁそろそろいいかな?」

俺は千歌ちゃんの顔を覗き込むと、

 

千歌「すぅ…すぅ。」

千歌ちゃんは眠ってしまっていた。

 

祐一「ありゃ、寝ちゃったか。とりあえず自分の家で寝たほうがいいし送っていくか。」

俺は千歌ちゃんが起きないように俺の背中に乗せて千歌ちゃんを持ち上げる。

 

祐一「よいしょっと!」

 

千歌ちゃんを乗せて立ち上がり家から出た。

 

 

 

 

しばらくして俺が千歌ちゃんを背負って歩いていると曜ちゃんと梨子ちゃんに会った。

 

曜「あっ!祐一くん、千歌ちゃんは…あら寝ちゃったの?」

 

祐一「おっ、曜ちゃん!そうそう千歌ちゃん寝ちゃったからさ。」

 

祐一「梨子ちゃんも大丈夫?」

 

梨子「うん、迷惑かけちゃってごめんなさい…。私お酒飲んだことなかったから、まさかあんなになるなんて思わなかった///」

 

祐一「ははは、まぁしょうがないよ!でも今度からは気をつけて、俺も怜も心配になっちゃうからね?」

 

梨子「はい、気をつけます…。」

そんなやりとりをしていると

 

千歌「う…ん、あれ?ここどこ?私さっきまでお店で美味しいジュース飲んで…」

千歌ちゃんが目を覚ました。

 

曜「千歌ちゃん、さっきまでお酒飲んでてすごい酔っ払ってたんだよ。」

 

千歌「えっ?あの美味しいジュースお酒だったの!?」

 

千歌「それに、なんで祐一くんにおんぶされてるの?」

 

祐一「曜ちゃんが俺に連絡してきたから俺が千歌ちゃんを家まで送ることにしたんだよ。さっきまで俺の家にいたのも覚えてない?千歌ちゃんが来たいって言ったからいったんだけど。」

 

千歌「えっ///」

千歌ちゃんは顔を赤くしながら驚いていた。

 

曜「千歌ちゃんだいたーん♪」

 

千歌「よ、よーちゃん!///」

 

梨子「あら、千歌ちゃん羨ましい♪」

 

千歌「もぅー、梨子ちゃんまで!///」

 

祐一「??」

みんな何言ってるんだろ?俺の家来るのが羨ましいってどういうこと?

 

千歌「ゆ、祐一くんもう大丈夫だから降ろしていいよ!お、重いでしょ…?」

 

祐一「本当に大丈夫?全然重くないよ!むしろ軽いくらいだよ。」

 

千歌「千歌、変なことしてなかった?」

 

俺は先ほどまでのことを思い出す。

 

祐一「///」

 

祐一「な、なにも…なかったよ?」

 

梨子「なんだか、祐一くん顔赤くない?」

 

曜「おーっと、これは何かありそうでありますな♪」

 

千歌「えっ///なにか私しちゃった?///」

 

祐一「だ、だいじょぶだよ!気にしないで。」

 

祐一「それより、遅くなっちゃったし帰ろうか。もう遅い時間だし俺が送るよ!」

 

千歌・梨子・曜「「「おねがいします!」」」

 

俺はみんなを送るため歩き始めると、時間も遅いせいか人通りが少ない。

 

そのせいか静寂が俺たちのことを包む。

 

梨子「なんだか静かね…。」

 

曜「まぁ、もう遅いしみんな寝てるんだよ。」

 

祐一「確かにね…。もう日付も変わってるし、それにこの辺治安もそんなに良くないからね。」

 

千歌「そうなの!?」

 

祐一「そうだよ、だから気をつけてね。三人とも可愛いんだから心配だよ…。俺と怜も喧嘩が強いわけじゃないから助けられるかわからないし、なにより三人に辛い思いをさせたくないからね。」

俺はみんなのことを心配に思いため息をこぼす。

 

すると三人からは意外な言葉が帰ってきた。

 

曜「大丈夫だよ!私たちは二人を信じてる!いつも助けてもらってるし!」

 

梨子「そうね、私もすごく信頼してるわ♪」

 

千歌「私だって信じてる!それに私たちだって二人が傷つくのは悲しいよ…。だから頼りないかもしれないけど私たちのことも頼ってね?」

 

三人からの言葉に俺たちへの信頼の厚さを改めて実感した。

 

祐一「ありがとう、そう言ってもらえるとうれしいな…///」

 

正直俺たちの大学で千歌ちゃんたちは大人気だ。Aqoursのことを知ってて近づこうとする奴も少なからずいる。そんな奴らが近づかないようにするために俺と怜はボディーガードをしている。そうしていることから、彼女たちは俺たちに信頼を寄せてくれているのだろう。それは本当に嬉しいことだ。

 

そんなことを考えていると、

 

 

 

 

 

 

??「あれ、高海じゃん。それに桜内と渡辺もいんじゃん。」

 

俺たちは声のした方を振り向くと柄の悪い三人組が立っていた。

 

祐一「なんだよ、何かようか?」

 

??「あれあれ?誰かと思えばいつも高海たちといるタラシくんの沖田くんじゃんw」

 

祐一「武田…康二」

 

武田「なんだ、相田はいねーのか?これからお前ら四人でヤるのかwいいなー俺らも混ぜてくれよww」

 

武田たちが現れたことで千歌ちゃんたちは震えている。

 

こいつらは俺たちと同じ学年でいわゆるDQNと呼ばれている奴らでかなり千歌ちゃんたちにちょっかいをかけてくる。噂によると犯罪まがいのこともしているようだ。

 

祐一「なにいってんだ、悪いが急いでるから失礼させてもらう。」

 

武田「まぁ、そう急ぐんじゃねーよ。お前ら、あいつらが逃げないようにしとけ!」

 

男二人「「おう!」」

 

男たちが俺たちが逃げないように道を塞いだ。

 

武田「前々からお前らのことは気に食わなかったんだよ。だが今日はお前一人だからな。三人いりゃお前のことをぶっ殺せる!」

 

武田の発言に千歌ちゃんたちは恐怖を感じていた。

 

祐一「大丈夫、心配しないで…。俺がみんなを守るから。」

 

祐一「気に食わないのはおれだろ?彼女たちは関係ないから解放しろよ。」

 

武田「そんなことするわけないだろwwお前をぶっ殺した後そいつらで楽しむんだよww」

 

武田は笑いながらそう答えた。

 

祐一「この…外道が…。」

 

俺はキレそうになるのをなんとか抑えて千歌ちゃんたちに小声で言った。

 

祐一「俺が武田を引きつけるからそのうちに居酒屋まで逃げるんだ。そこで忍さんたちに事情を説明して今日は誰かの家に泊めてもらって。ごめんね…。」

 

千歌「だ、ダメだよ!そんなこと…できない…。」

 

梨子「そうよ!そんなことできるわけない!」

 

祐一「これしかないんだ!!」

 

突然の大声に三人は肩を震わせた。

 

祐一「俺は大丈夫だから…。曜ちゃん二人を頼めるかい?」

 

曜「…。わかった…。」

 

千歌「曜ちゃん!?なに言ってんの!!」

 

千歌ちゃんが珍しく声を荒げた。

 

祐一「いいんだ、千歌ちゃん。曜ちゃんごめんね、辛い役押し付けちゃって…。」

俺は曜ちゃんに謝った。

 

曜「だいじょうぶだよ…。でも絶対無事でいてね?」

 

祐一「ああ。」

 

武田「さっきから何ごちゃごちゃしてやがんだ、本当にぶっ殺すぞ!!」

 

痺れを切らした武田が俺たちに向かって叫んできた。

 

祐一「やれるもんならやってみろよ。」

俺は武田を挑発して俺に注意を向けた。

 

武田「なめやがって!!ぜってー、ぶっ殺す!!お前らこいつ抑えつけろ。」

武田たちが近づいてきたので俺は大声で叫ぶ。

 

祐一「今だ!!逃げろ!!」

俺の声で三人が全力で駆け出した。それに驚いた武田たちは怯んでいるが、すぐに激昂して俺に掴みかかってきた。

 

武田「テメー!!ふざけやがって!」

武田は千歌ちゃんたちに目もくれず俺の胸ぐらを掴み顔を殴ってきた。

 

祐一「ぐっ…。」

俺は唇が切れて血が流れる。

 

千歌「ゆ、祐一くん!!」

それに気づいた千歌ちゃんが戻ってこようとする。

 

祐一「くるな!!!!いけーー!!!!」

俺は大声で千歌ちゃんのことを諌めた。

 

武田「ハハハ!!女に心配されてやがんの、ダッセーーww」

 

祐一「お前の拳なんて全然痛くねーよ。蚊が止まったのかと思ったぜ。」

 

武田「て、てめーーー!!!!!」

武田は更に怒りくるい俺に何度も殴りかかる。

 

 

 

 

 

それを見ていた千歌ちゃんが俺の方に走ってこようとするが、曜ちゃんに腕を掴まれた。

 

千歌「離して!!曜ちゃん!!」

 

曜「千歌ちゃん!!今は忍さんたちのところに急ご!私たちが行っても祐一くんに迷惑がかかる!!」

 

千歌「でも!!」

 

パチン

 

千歌「っ…。」

なんと、曜ちゃんが千歌ちゃんの頬を叩いた。

 

曜「目、覚めた?」

 

千歌「な、なんで…。っ!!」

曜ちゃんの目には涙が浮かんでいた。

 

曜「祐一くんは今私たちを逃がすために時間を稼いでくれてるんだよ!!!私たちがその時間を無駄にしてどうすんの!!!今、私たちができるのは早く助けを呼んで戻ってくることだよ!!!」

曜ちゃんは涙を流しながら千歌ちゃんに訴える。

 

千歌「ご、ごめん…。」

 

曜「わかったなら、早く行くよ!!」

曜ちゃんは涙を拭い走り出す。

 

千歌「うん!」

 

千歌「祐一くん待ってて…。すぐ戻ってくるから。」

 

千歌ちゃんたちは走って行った。

 

 

 

 

その光景を見ていた俺は安心した。

 

武田「何笑ってやがんだ!!」

 

祐一「別に…。」

 

武田「このヤローー!!!バカにしやがって!」

武田は俺から離れポケットからナイフを取り出した。

 

男A「武田、それはまずいって!」

 

男B「そうだ!やめとけ!!」

武田の取り巻きは武田の行動に驚き止めようとする。

 

武田「うるせー!!お前らも殺されてーか!!」

 

しかし武田は止まらなかった。

 

男A「もう、付き合い切れねー!」

取り巻きはそう言って逃げ出した。

 

祐一「お前のお仲間さん逃げちまったぞ?」

 

武田「う、うるせーーーーー!!!!!!!」

 

そう叫びながら武田は俺の腹に向かってナイフを突き刺してきた。

 

祐一「ぐっ、ああああああっ!!!」

 

武田「ハハハ!ざまぁみろ!」

 

腹を刺されてかなり痛いが、俺を嘲笑っている武田の腕をしっかり掴んだ。

 

祐一「ハァハァ…つか…まえた。」

腹から血が滴っているがそんなのは関係ない。

 

こいつは三人を怖がらせた。その罪は重い。

 

武田「なっ、離しやがれ!!」

 

祐一「はな…すかよ。くらいやがれぇぇぇぇぇ!!」

 

俺は渾身の力で武田の顔面を殴りつけた。

 

武田「ぐわーーーーー!!!」

叫び声と共に武田は吹っ飛びそのまま気絶した。

 

祐一「ハァ…ハァ…何とかなった…か。」

安心感から俺はその場に崩れ落ちる。

 

祐一「ちょっと…頑張り…すぎた…かな?」

 

俺は刺されたお腹のあたりを見る。

 

祐一「ハハハ…ヤベーな。俺、死ぬのかな?」

俺はあまりの血の量に少し驚くがすぐにどうでも良くなる。

 

祐一「千歌ちゃんたちが…無事なら…いいか。」

そう呟いた時誰かの声が聞こえた。

 

千歌「祐一くん!!」

 

祐一「ちか…ちゃん?」

俺は声のする方を見る。しかしもう目が霞んでよく見えない。

 

千歌「忍さんたち呼んできた…よ…。」

千歌ちゃんは俺の姿を見てどう思っているのだろうか。次の言葉が出てきていなかった。

 

千歌「ゆういち…くん…血が…。」

 

祐一「ハハ…ごめん…やられちゃっ…た…。」

 

千歌「謝らないで!!今救急車呼ぶから!曜ちゃん救急車呼んで!祐一くんが…祐一くんが!!」

 

曜「千歌ちゃん?っっ!!祐一くん、待っててすぐ呼ぶから!」

どうやら救急車を呼んでくれるらしい。

 

祐一「あり…がと…。めい…わく…かけて…ごめん…ね…。」

 

本格的に意識が朦朧としてきた…

 

千歌「迷惑なわけないじゃん!!祐一くん死んじゃやだよ!!!」

 

俺の手に暖かい何かが落ちるのを感じた。

 

祐一「ちか…ちゃん…なか…ないで…。」

 

千歌「そんなの…ムリ…だよ!!」

 

祐一「おれは…ちか…ちゃん…の…笑った…顔…が…大好き…だ…か…ら。」

 

千歌「祐一…くん?祐一くん!!祐一くん!!!!!!」

 

 

 

意識を手放した俺には、虚しくもこだまする千歌ちゃんの悲痛な叫びは届かなかった…。

 




ご愛読ありがとうございました!!

最近暑くなってきて熱中症などあるかと思いますが、皆さま水分補給をこまめにとって安全にお過ごしください。

それではまた次回!!
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