恋をした少年のShiny Days   作:甘党ゴンザレス

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どうも甘党ゴンザレスです!


今回もなるべく早く投稿することができました!

気軽に読んでもらえたら嬉しいです!

では、本編どうぞ!!


Day4 誤解

俺は今千歌ちゃんの言葉に頭の思考が完全に停止していた。放心状態の中教授が入って来たので、一旦この話を保留することにした。

 

祐一「と、とりあえずこの話は全部の授業終わってからにしようか!」

 

千歌「うん!じゃあ今日の授業全部終わったらカフェでも入って話そ!もちろん2人でだよ?」

千歌ちゃんは笑顔で俺にそう告げた。

 

祐一「わかったよ!」

と軽く返事をした。

 

やっぱり千歌ちゃんかわいいなぁと思いながら、教授が来たので授業に集中しようと思い筆記用具とノートを出した。

 

しかしさっき千歌ちゃんに言われた言葉を俺はふと思い出しとんでもないことに気がついた。

 

あれ?俺今何気に千歌ちゃんと2人きりでカフェ行く話になってない?ヤバイヤバイめっちゃ緊張してきた!

 

俺は心の中でかなり動揺してた。心なしか顔も火照っている気がする。

 

この時間の授業は緊張からか、全く内容が頭に入ってこない。それどころか昨日のオールのせいで意識が朦朧とする。

 

 

 

そして俺は意識を手放した…。

 

―――――――――――――――

 

(…くん…きて!)

 

ん?なんだろう?どこからか声が聞こえる。すごい心地がいいなぁ。俺はこの声の人を知っている。そう、それは…。

 

千歌「祐一くん、起きて!!」

千歌ちゃんの声で俺は覚醒した。

 

祐一「ああ、千歌ちゃんおはよう。」

俺は開口一番そう伝えた。

 

千歌「おはよう!・・・じゃなくて!もう授業終わったよ!」

と千歌ちゃんは頬を膨らませながら俺に言ってきた。

 

祐一「ごめん、ごめん。昨日の影響で眠くなっちゃってさ。そう言えばどんな授業内容だった?」

 

千歌「今日はガイダンスみたいな感じでこれからの授業内容の説明だったからまだ授業はやってないよ!来週から授業に入るみたい!」

と千歌ちゃんから聞き俺は安心した。

 

授業も終わり、みんな合流して次の教室に移動した。この後の授業も1限の授業と同じでガイダンスで終わった。

 

そして全ての授業が終了し、千歌ちゃんの『付き合って欲しい』の真相を聞くために俺と千歌ちゃんはカフェへと向かった。

 

カフェに着き俺らはそれぞれ飲み物を注文し、受け取った後席に着いた。千歌ちゃんと2人きりになって緊張しているせいか手汗がすごい。だが、緊張しているだけではここにきた意味がないので俺から千歌ちゃんに聞いた。

 

祐一「そう言えば今朝の『付き合って欲しい』ってどういう意味?」

 

千歌「実はね。再来週曜ちゃんの誕生日でプレゼントあげたいなって思ってるんだけど、今週の土曜日にプレゼント選びに行こうと思ってるんだよ。だからその買い物に付き合って欲しいなって…。ダメ…かな?」

と千歌ちゃんは言いながら潤んだ瞳で俺を見てきた。

 

祐一「そ、そういうことね!アハハ…。俺でよければ全然いいよ!」

俺はそう答えた。

 

千歌「わーい!ありがと、祐一くん!」

千歌ちゃんは嬉しそうに喜んでいて、俺も実際千歌ちゃんが喜んでくれて嬉しかった。

 

 

 

だが、それと同時に俺は落ち込んだ。

 

 

 

今朝千歌ちゃんに『付き合って欲しい』と言われた俺は少なからず期待感を覚えていた。実際そんなことはないだろうと思っていても、改めて自分が求めていた答えと違うと落ち込みもする。お互いまだ知らないこともたくさんあるし出会ってからの日も浅すぎる。そんなことを心の中で思っていると、俺は顔に出ていたのだろうか?千歌ちゃんが申し訳なさそうに俺に伝えてきた。

 

千歌「祐一くん、やっぱり・・・私とじゃ、いや…だった?」

千歌ちゃんが悲しそうに俺に向けて伝えてきた。

 

祐一「嫌じゃないよ!!どっ、どうして?」

俺は千歌ちゃんの言葉に強く否定をして、なぜそう思ったのか問いかけた。

 

千歌「最初は一緒に行ってくれるって言われて嬉しかったの。でも、そう言ってくれた後にね。祐一くん落ち込んでるようにみえたの…。だから私なんかと行くよりも梨子ちゃんとか曜ちゃんみたいな、かわいい子と行きたかったのかなって思っちゃって…。私なんかかわいくないし、梨子ちゃんみたいに美人でもない、曜ちゃんみたいにみんなから好かれる人気者でもない。だから私、迷惑…なのかなって…。」

そう言った千歌ちゃんは今にも涙が零れ落ちそうなほど瞳に涙を溜めていた。

 

そして一筋の涙が彼女の瞳から零れ落ちた。

 

千歌「ご、ごめんね!いきなりこんなこと言って。土曜日も私1人で行くからだいじょぶ!さっきの事は忘れて!アハハ…。」

千歌ちゃんは涙を手で拭いながら俺に伝えてきた。

 

 

俺はその言葉を聞いて驚くと共に自分の事を死ぬほど恨んだ。

こんなに自分自身を恨んだ事はない。

 

俺の雰囲気から彼女は自分に問題があると思って俺の為に言いたくもない事を言った。俺が自分勝手に落ち込んでいたというのに…。

 

俺の身勝手が彼女を傷つけた。

 

俺は自分が許せない。

 

千歌ちゃんは今も無理に笑っている。俺はそれがたまらなく辛い。俺が全て悪いのになんで千歌ちゃんが傷つかなきゃいけないんだ。

 

祐一「そんなことない!!」

 

千歌「えっ…?」

千歌ちゃんは驚いてキョトンとしているが構わず続けた。

 

祐一「迷惑なんかじゃない!!俺だって千歌ちゃんに買い物に誘われた時すっごい嬉しかった。最近出会ったばかりで付き合いは浅いけど、千歌ちゃんと一緒にいると楽しいんだ…。でも俺の態度のせいで千歌ちゃんを傷つけた。ホントに・・・ごめん…。」

俺は、千歌ちゃんに謝りながら想いをぶつけた。

 

祐一「それに千歌ちゃんはかわいいよ!!確かに梨子ちゃんも曜ちゃんも魅力的だよ。でもね、千歌ちゃんもすごい魅力があるんだよ?俺はその魅力に気づくことができた。だからこそもっと仲良くなりたいし、もっと遊びにも行きたい、千歌ちゃんのことをもっと知りたいそう思えたんだ…。俺にそう思わせてくれたのは他でもない、千歌ちゃんなんだよ?俺なんかが言っていいのかわからないけど千歌ちゃんには千歌ちゃんだけ魅力がある、2人とは違った千歌ちゃんだけの魅力。だから私なんかって言わないで…。」

俺は夢中になって千歌ちゃんに俺の想いを伝えていた。

 

千歌「…ホント?」

千歌ちゃんは不安そうに俺に言ってきた。

 

祐一「もちろん!全部ホントのことだよ。」

 

祐一「だから俺から改めてお願いするよ、千歌ちゃん。曜ちゃんのプレゼント選び俺も手伝っていいですか?」

俺は千歌ちゃんの目を真っ直ぐに見ながら、笑顔でそう言った。

 

千歌「ありがとう。こちらこそよろしく!」

千歌ちゃんは涙を浮かべながらも、笑顔で俺に伝えてくれた。

 

やっぱり千歌ちゃんは笑顔も魅力的だ。千歌ちゃんの笑顔を見て俺は胸の鼓動が早くなるのを感じた。

 

ほら、君の魅力がまた1つ増えた。

 

些細なことで、誰にでも出来ることかもしれない。でも俺は千歌ちゃんの笑顔だからこそ魅力的にみえる。

 

だからこそ彼女に恋をしたのだろう…。

 

俺はこの気持ちを胸にしまい込み、土曜日の予定を決める為千歌ちゃんに言った。

 

祐一「よし!じゃあ、土曜日の予定決めようか!」

 

千歌「うん!!」

 

こうして俺たちは土曜日の予定を決めることにした。

 

予定をある程度決めた時に千歌ちゃんが俺に尋ねてきた。

 

千歌「祐一くん。さっき言ってた、私が・・その・・かわいいってホント?///」

と千歌ちゃんが頬を赤く染めながら俺に尋ねてきた。

 

俺は一瞬戸惑った。さっきはかなり興奮していたせいか、すごいことを口にしていた気がする…。だが、本心なので俺は問題なく答えた。

 

祐一「もちろん!かわいいよ!」

俺はストレートに言った。

 

千歌「っ///」

千歌ちゃんは‘‘ぼっ’’と効果音が聞こえそうなほど、顔を赤く染め上げた。

 

千歌「そ、そうなんだ。あ、ありがと…///」

照れ隠しのつもりか、体をクネらせながら俺に伝えてきた。その仕草もたまらなく愛おしい。

 

そんなやりとりや楽しく談笑していると、俺はふと時計を確認する。もう午後の6時過ぎだ。俺らがカフェに入ったのが3時位だから約3時間いたわけだ。長居したわけだが、あまり遅くなると千歌ちゃんが心配なのでこの辺でお開きにしようと思い俺は千歌ちゃんに伝えた。

 

祐一「大体予定は立ったからそろそろ帰ろっか!」

 

千歌「うん、そうだね!えっ、もうこんな時間なんだ…。」

と千歌ちゃんが時計を確認してそう言った。

 

祐一「どうしたの、千歌ちゃん?」

俺は千歌ちゃんがなにやら時計を見ながらそう言っていたので尋ねた。

 

千歌「ううん、なんでも無いよ!……ょ。」

千歌ちゃんが最後のほうに何やら頬を赤くしながら小声で呟いているが、先程からカフェが混んできたこともあり呟きは聞こえなかった。

 

祐一「??そっか、ならいいんだけど。」

俺は何も聞こえなかったので何も言わずに千歌ちゃんと一緒にカフェを出た。

 

外に出ると辺りが少し暗くなっていたので、俺は千歌ちゃんをアパートの近くまで送ることにした。

 

帰り道で俺たちは今日のことを振り返っていた。

 

千歌「今日はホントにありがとね。私のお願い聞いてもらった上に家の近くまで送ってもらっちゃってごめんね…。」

 

祐一「いいの、いいの!気にしないで!!」

千歌ちゃんは謝ってきたけど俺は全く気にしていない。途中で色々あったけど千歌ちゃんとは距離が縮まった気がする。

 

俺としては今日の2人での時間はとても貴重な時間だった。改めて千歌ちゃんの魅力にも気づくことができたし、何より高海千歌という女の子について知れた。千歌ちゃんはどうやら自分に自信を持てていないらしい。私は普通だ、どうせ自分なんかみたいな感じで自分を卑下することが多い。だから俺は千歌ちゃんは千歌ちゃんにしかない魅力があるよっていうのを知って欲しくなり熱弁を垂れた。俺としては少々恥ずかしかったが、結果的に俺の想いが伝わった為俺は満足だ。

 

そうこうしているうちにアパートの近くまで来ていた。

 

千歌「もうすぐだから、ここで大丈夫だよ!今日はありがとね!祐一くんとたくさん話せて楽しかったよ!今週の土曜日、楽しみにしてるね!」

 

祐一「そっか!じゃここで。俺も今日は楽しかったよ。ありがとう!俺も楽しみにしてるよ!曜ちゃんを驚かせてあげようね!」

俺もそう伝え別れることにした。

 

祐一「じゃ、また明日学校で!バイバイ!」

 

千歌「うん!!バイバーイ!」

千歌ちゃんは大きく手を振ってくれた。俺ももちろん振り返す。

 

そして俺は帰り道今晩のメニューを考えながら帰路につく。どうせ帰ったら怜が腹を空かせて待っているのだろう。

 

今日は気分がいい。今晩は肉でも買ってあいつと一緒に食べるか。

 

 

 

 

そう思いスーパーに歩を進めながら俺は家に帰るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





ご愛読ありがとうございます!

感想などありましたらよろしくお願いします!

自分なりに思考錯誤しているのですが、やはり物語を考えるのは大変ですね。
うまくかけているかすごい不安ですが、暖かく見守っていただければ幸いです。

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