もしガールズバンドのあの子がお酒を飲んだらどうなるの?   作:早宵

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おはこんばんにちは。初めまして早宵と申します。
初投稿なので優しく見守ってください…


ポテト大好きクール系な彼女

飲酒……それは犯罪など悪い側面ばかりが目立ってしまうが、それだけでもないと思う。

日頃溜まった鬱憤をお酒の力を借りる事によって吐き出す事が出来たり、普段思っていても伝えられない事を伝える事も出来たりする。だが、飲みすぎると言う事は良くない。自分がお酒に呑まれてしまうからな。

 

すなわち何が言いたいかって?

 

 

「日菜ばっかり才能があってじゅるいれす!なんで私には無いんでしゅか!」

 

飲み過ぎると、こういう風に出来上がる。飲み過ぎはダメって事だ。

多少嗜む程度なら大丈夫だと俺は思ってる。

 

このタチの悪い酔っ払いみたいな事をひたすら話しているのは氷川紗夜(ひかわさよ)。俺と同じ大学に通っており恋人である。恋人である。(大事な事なので2回言いました)

 

彼女がどんな人間か簡単に説明すると、

風紀委員、真面目、努力家。バンドマン。これでわかるだろう。バンドマンって言う異物も混じってるが気にしないでくれ。正しくはバンドウーマンなのかな?まあいいや。じゃあそんな普段の姿とかけ離れた彼女がどのような過程でこうなったのか。それを回想しようかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________________

 

「紗夜、来月20歳の誕生日だったよな?」

「ええ、そうですね。」

「OK、わかった、じゃあ来月予定空けといてくれないか?」

「わかりました。何処で集まりますか?」

「あー、じゃあ俺の家でいいか?」

「いいですよ。貴方のお家で集合ですね。来週楽しみに待ってますね。」

 

 

とまあこんな感じで俺の家で紗夜の20歳の誕生日を祝うパーティーを開く事となった。

 

 

 

 

 

さて、用意する物だが、

紗夜はポテトが好きだから様々な種類のポテトを作っておこう。

あいつこの前◯ックのLサイズを二個、俺がハンバーガーを食べ終わる前に食べ終わってたな…

それと、せっかく20歳になったんだから乾杯できる物も準備しなきゃな。食べる物ばっかじゃねえか、俺もあいつみたく染まっちまったなぁ…

 

あと、サプライズ。これは絶対やる予定だ。

これをやったら紗夜は驚くかな?反応が楽しみだ。

 

段々、俺まで浮かれてきている気もする…けどまあいいか。

あいつにとって20歳っていう人生でも一種の区切り目なんだからしっかりとした物を催してやらなきゃな。

 

 

そうこうしている内に紗夜の誕生日が来た。

 

 

 

予定していた時間丁度にコンコンと扉を叩く音が聞こえた。

 

「こんばんは、来ましたよ。」

「おう。こういう所はやっぱり紗夜らしいな」

「どう言う事ですか?あっ、この匂いはフライドポテトですか?」

「それもあるかもな?まあとりあえず入れよ。」

 

 

律儀にお邪魔しますと言い、靴を並べている。こういう所が紗夜らしくいい所だと思う。

 

 

「こんな豪華な料理だけでなくてわざわざ飾り付けまで…こんな事してもらって本当に嬉しいです。ありがとうございます!」

「いやいや、20歳って言うのは特別な歳だと思ってるからさ、俺なんかがお祝いするのが烏滸がましいくらいだよ。」

「そんな事ないです!とても今嬉しいですよ?」

「紗夜がそう言って喜んでくれるなら俺も大分嬉しいよ。」

 

 

その時の俺は多分、紗夜の滅多に見せない満面の笑みを見て嬉しそうに言った事だろうな。

 

「料理が冷めてしまうから早く食べちゃいませんか?」

 

紗夜が余程興奮したのか普段の口調とは異なる感じで話しかけてきた。可愛いな。

 

 

「わかったよ。じゃあいただきます。」

「いただきます!」

 

 

 

それから、紗夜は一心不乱に料理(主にポテト)を食べ続けていた。どのくらいかと言うと、普段は絶対の絶対にやらないであろう漫画で有るような、頰に食べ物をくっつけると言うドジっ子みたいな事までやった。可愛い(2回目)

そして、机に置いてあった缶のドリンクに手を伸ばして、プルタブを引き、飲み始めた。

 

 

「んんっ!?これってお酒ですか!?」

「いや、見てわかるだろお前…」

 

 

いや、パッケージのデザイン見て分らないくらいポテト食べてたんか。どんだけ好きなんだよ…

 

 

「紗夜は今日で20歳になってお酒はもう飲めるようになったんだからな。こういう時に経験しといた方がいいんじゃないか?それとも酔うのが怖いのかな?」

「そ、そんな事一言も言ってません!じ、じゃあ、お酒頂きますね?」

「おー、酔い潰れてもここは俺の家なんだから好きなだけ飲んでいいからな。」

 

 

まぁ正直たかが○結如きじゃあ酔わないだろうな。

って内心思いながらも適当に冗談めかして言ってみた。そうして少し経った頃…

 

「紗夜?急に喋らなくなったけどどうかしたか?」

「…るいれす」

「何か言ったか?」

「日菜ばっかり才能があってじゅるいれす!なんで私には無いんれすか!」

 

とまぁこんな感じで冷静な彼女は呑まれた。

高校時代、風紀委員に所属しており、鋼鉄のお姫様と呼ばれていたその姿はもう面影すら残っていない、ここに居るのはただの酔っ払いだった…

それからは正にカオスとしか言えない状況になってしまって…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大体、湊さんはいつも走りがちなんれすよ!もうちょっと周りを見て周りと合わせるような事もしたらどうなんでしゅか!!」

「お、おうそうだよなー…」

 

 

「今井さんはクッキーが何であんなに美味しく作れんれすか!!私もあれくらいの物を作って、ひ、日菜とシェアしたいのに!!」

「それがいいよねー、うん。」

 

 

「白金さんはもっと自信を持ってほしいんでふよ!!最近物凄く努力してるんですよ!!

白金さんがもっと主張できたらバンドとしても成長できるんれすよ!」

「りんりん頑張ってー…」

 

 

「宇田川さんも走りすぎなんでしゅ!もっと自信を持ってリードする感じでどっしり構えておけばいいんですよぉお!」

「だよね、ジッサイ。」

 

 

「あと日菜!こんな私が姉でごめんなさいね!もっと仲良くしたいのに…仲良くしたいんれすぅ!」

「あーうん、やっぱそーだよねー。」

 

 

「そして、貴方も!」

「え?俺?」

うわぁ絡まれたぁ…面倒くせえ…

そしてさらに、酔っ払いは大きく息を吸い込んで一言、

 

 

 

 

「私の事をもっと愛してくだしゃい!!!」

「は?」

タグにキャラ崩壊入れないとな…

 

 

「貴方はいつも白金さんの胸を目で追ってます!あと、今井さんと話す時の方が楽しそうれす!」

 

 

「私は、確かに今井さんや白金さんより魅力が劣っています…けど、もうダメなんですか…私じゃダメですか…?」

捨てられた子犬の様な顔をして、両目に沢山の涙を溜め、嗚咽を漏らし、悲嘆にくれながらそう言った

 

 

そうか、俺は紗夜にそんな事を思わせてしまっていたのか…

まさかお酒を飲む事によって紗夜の本音が聞けるとは思わなかったが、俺の安易で軽率な行動によって、彼女を傷つけてしまったんだな。そう考えると本当に胸が締め付けられる。だけど、誤解がある。

俺は誰よりも、超がつくほどシスコンの彼女の妹よりも、何よりも氷川紗夜を愛している。それを早く伝えなくてはいけないなぁ…

 

 

すぅ、ふぅ。深呼吸を一つ。そして、ぐいっとお酒を一口だけ呷った。よし、覚悟は決まった。

 

 

「もう私じゃダメでs「それは違う、紗夜!」

「へ??」

「確かに俺は白金の胸を見てたし、今井とのおしゃべりを楽しんでた、正直に白状するよ。でもな、俺はお前の事が全部好きなんだよ、氷川紗夜!」

 

 

「高校の時に遅刻して、どうしようもない喧嘩した時のお節介さだったり、問題がわからなくてその時に助けてくれた優しさだったりRoseliaのギターであり、風紀委員であり続ける凛々しさや格好良さだったりさ、お前の好きなところなら幾らでも挙げれるよ。」

 

 

「もう一回言うけど氷川紗夜の全てが俺は好きだよ!」

 

 

「これはサプライズで良い雰囲気にして渡そうと思ったけどさ、はい、開けてみて?」

俺は片膝をついて黒い箱を差し出す。

 

「んんっ?何ですかこれ…」

「これは…指輪!?」

 

 

「そうだよ。これが俺の気持ちです。

受け取ってもらえませんか?」

 

 

「私、愛されていないんだと思っていました…!

ずっとずっと不安でしょうがなかったです、本当に私で良かったのかって…でも、貴方の気持ちが伝わりました…!とても嬉しいです、最高の誕生日です!」

 

 

「こちらこそ、よろしくお願いします…!」

また紗夜は両目に涙を溜め、嗚咽を漏らす。 今回は悲嘆ではなく歓喜に震えている。ついさっきと同じ行為をしているはずなのにここまで印象が変わって来るのだろうか。

 

 

そして、紗夜は差し出された指輪を左薬指にはめ、赤く染まった顔をこちらに向けてこう言った。

「不束者ですが、これからもよろしくお願いしますね!」

「こちらこそ、これからずっとよろしくお願いします!」

そう言い合い、2人は同時に「「ふふっ」」と小さく笑った。

 

 

その後は残った物(ポテトはもう既に無い)を食べながら2人で今後の人生について一晩語り合ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

「う、ううん?ここはどこでしょうか?確か昨日彼の家に行ったはずだった気が…?」

「とりあえず顔を洗いましょうか。」

 

 

と洗面所に行って顔を水で洗う。そして鏡を見る。すると、左薬指に指輪があるのに気づいた。

 

 

「あれ?何故ここに指輪?んっ?あっ…」

その瞬間に全てを思い出した。というか思い出してしまった。自分の痴態も。

 

<<貴方はいつも白金さんの胸を目で追ってます!>>

 

 

「あぁあっ…私、なんて言う事をぉ…」

 

 

その日、紗夜は布団にうずくまって出てこなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分が本当に伝えたい事もお酒の力を借りれば伝わるかもな。

今伝えたい事がある人は試してみては如何だろうか?嗜む程度なら、いいのではないだろうか?

まぁ、飲み過ぎて酔っ払いみたいに成るのは勘弁してほしいが……。




如何でしたでしょうか?
前書きに書いた通り、これが初投稿です。
文章力ある作家さんってすげえや…って事でやりました。
もし読者の皆様の目に止まったのならば幸いです。
感想や評価をいつでも受け付けています。
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