家族の為ならどこまでも   作:実茶

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番外編 敵を知ろう!の会

ニアが大怪我を負い、目をさましてから数日

怪我が治るまでに彼女に知識を詰め込むそう。1秒でも時間が惜しいらしい

 

「じゃじゃーん!海賊の海軍講座!はっじまっるよ〜!」

 

唐突に変なテンションで喋り出したのは白ひげ海賊団の一番隊の隊員。名前はロキアス

 

「マルコ隊長にな、ニアに基本的な海軍の知識を教えといてくれって言われたから俺頑張っちゃうよ!」

 

「ロキアス、頑張りすぎて倒れんなよ」

「ふっふっふ!心配はご無用なのだよ、ラース君!俺に不可能はない!」

「シースな。人の名前間違えんなバカロキ」

 

突然呼ばれたと思ったら何かよくわからない会議が始まり首を傾げるニア

 

「ロキにぃ、しぃちゃん。これ、なに?」

 

「ん?あぁ、いいか?ニア。情報は武器だ。知っていて損はない。だから俺たちの敵…主に海軍について少し勉強してもらおうと思ってな。」

「し、しぃちゃん!?くそぅ、なんたってそんな可愛い愛称で呼ばれてんだ羨ましいぞバカーー!」

「バカはお前だ!さっさとはじめろ!」

「(なんか意味あるのか?これ……)」

 

ニアの思いもいざ知らず、よくわからない講座が始まったそうな

 

***********

 

「簡単に言えば『敵を知ろうの会!』だ!じゃあ早速始めていくぞ!まずは元帥!今の海軍元帥はセンゴクっていう大仏みたいなやつだ。仏のセンゴクまたを智将センゴクって言われてるぜ。とりあえず名前と階級くらいは覚えて欲しいな!」

 

ロキアスは知的っぽい伊達眼鏡をかけて指し棒で黒板をコンコンと叩く。

どっから持ってきたんだ、その眼鏡…

 

「その下に大将!またの名を総督という。今は、赤犬・黄猿・青雉って奴らがいる。こいつらは自然系(ロギア)の能力者で物理攻撃は効かない。覇気を使えば別だが、覇気についてはまた今度だ!」

 

「ろぎあ…。あくまのみ、のうりょく?(はき…か。時々聞くな。この間誰かが けんぶんしょく とかいってたような…それの類かな?)」

 

猿と雉と犬って、どこの桃太郎伝説だよ…

 

「そう!悪魔の実の能力者だ!かなり強くてそして厄介!出会うことはないと思いたいがであったらまず逃げることを優先して考えろ!次に中将。英雄ガープってやつがいるんだが、そいつは中将の地位にいるが実力は大将に匹敵する。大砲の砲弾を素手で投げるとんでもない爺さんだ!」

 

砲弾って素手で持てるの?!重いとかそういうレベルじゃないと思うんだけど!!

 

「中将の下は少将!ここも曲者揃いだ!みんなみんな曲者だ!」

 

みんなみんな曲者……。

みんなみんなお友達みたいなノリで言わんといてくださいな。

…友達になれる気はしないけど

 

「そして、准将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉、准尉といる。まだ階級はあるがまぁこの辺まででいいだろう。少尉以上が海軍将校と呼ばれていて、正義と書かれたものすごくダサい羽織を着ているんだ!質問はあるか?」

 

えっへん!と、効果音がつきそうなくらいのドヤ顔を決めるロキアス

何気にディスってるように感じるのは気のせいかな?

 

「ロキにぃ、くわしい。なんで?」

 

海賊なのになんでそこまで知ってるの?

 

「あぁ…ロキアス(この馬鹿)はな、もともと海軍に入ることを希望してたんだ。それで必死に勉強して1回入隊したんだが……」

 

わたしの疑問に答えたのはシースだった。

 

「まて、ホース!!それは俺の黒歴史だ!!」

「シースだって言ってんだろ!!まぁ、こういう事だ。人の名前間違えまくって上の人怒らせてクビってことよ」

 

なにそれ。そんな簡単な理由でクビにしていいの?

職権濫用もいいところじゃない?パワハラで訴えたら勝てるよきっと

 

「でもいいんだ!俺はオヤジにあってみんなに出会って変わった!変われたんだ!!」

基本(バカ)は変わってねぇけどな」

 

シースさんすっごい毒舌…

 

「たいしょう、のうりょく。なに?」

 

「ん?あぁ、赤犬はマグマグの実のマグマ人間で、黄猿がピカピカの実の光人間。青雉はヒエヒエの実の氷人間だ。」

 

赤がマグマで黄色が光で青が氷か。

分かり易い!けど、単純すぎない!?しかも赤と黄色と青ってどこの信号機だよ!!

 

「えいゆうさんは?」

 

「英雄ガープのことか?又の名を拳骨のガープ!そいつは非能力者だ。一番の怪物だぜ、本当に…。素手で投げる砲弾が大砲よりも威力あるって人間としておかしいだろ!!なんなんだ、あのじじいは!!」

 

なにか個人的な恨みでもあるんですか、ロキアスさん

ロキアスが突然地団駄を踏んで文句を言う。

わたしが若干引いたのを察したのかシースがすまし顔で言った。

 

「気にするな、こいつはたまにこうなる」

 

大丈夫なのそれ!!?

 

「ロキにぃ、たいしょう、ちゅうじょう。あう。する…?」

 

「大将は見かけたくらいかな?会った事はない!何食ったらあんなでかくなるんだってくらいでかいのなんの。まぁ、拳骨のガープは会ったことあるぜ?いや〜。迫力がすごいのなんの!普段はちゃらんぽらんな癖して戦闘になるとまじで強ぇからビビるぜ…。戦闘狂かよほんと!」

 

ディスってるのか褒めてるのかどっちなんだ…。

 

「…ったく、もっとわかりやすく説明してやれよ。ロキアス。……つまりな、ニア。海軍の上層部は実力も性格もクセが強いんだ。うちでいうと隊長クラスに匹敵するかそれより強いか…だな。顔写真がないのは悪いと思うが、特徴をしっかり覚えておけ。もし会ったら戦おうとせずに全力で逃げろ!いいな?」

 

ロキアスとシースの説明に温度差がありすぎてついていけない

はじめからシースだけでよくない?!というかシースも地味詳しいよね!?

 

「しぃちゃんもくわしい?」

「オレは力がないからみんなみたいに戦えないんだ。だからせめて情報を集める役を率先してやっている。いわゆる情報屋だ。知りたいことがあったらオレに言ってこい」

 

あっ、なるほど。

非戦闘員というわけですか。

頼りになる〜

 

「しぃちゃん、たよる!」

「そうか!ありがとな、ニア。あと何か海軍について知りたい事あるか?」

 

知りたいこと…か。

 

「かいぞく…かいぐん、みんなてき?かいぞく、みんな、つかまる?」

「みんな…というわけではないな。七武海と言う奴らがいてな、正式には王下七武海。そいつらは特別に海賊行為が許されているんだ」

 

つまり例外がいると

 

「なんで?」

「世界政府が公認してるんだよ、7人の海賊をな。そいつらは政府に自分らの収穫の何割かを納めることで海賊行為を許されてる。いわば政府の狗さ。」

 

シースが顔をしかめて言う。

政府の狗って、かなり刺のある言い方ですね

海軍が海賊行為を認めるってことはかなり強いって事でいいのかな?

 

「七武海もかなり強い奴らが選ばれてる。この海は危険だらけだ」

 

なるほどな〜

やっぱ強くないと生き残れない、か

どのくらい強くなるか目標を決めておいた方がいいかも

大将とやりあえるくらい…の力は欲しいなぁ。そしたら血のにじむ努力がいるな

 

「よーし、覚えたな?ニア!これで君も海軍マスターだ!」

「海賊が海軍の知識マスターしてどうすんだよ!」

「はーっはっは!俺に任せておけばなにも心配することはない!」

「意味わかんねぇよ!」

 

…仲いいんだね、この2人

 

「俺は基本こんなだけど、お前に危険が迫ったら俺だって助けに行くからあんまり1人で背負いこむなよ?ニア」

 

…ふわりとロキアスが笑う

え、なにその表情。ギャップがすごいんだけど!

 

「まっ、お前に危険が迫ることなんてないと思いたいけどな!」

「お、前は!!なんでそういつも一言余計なんだよ!!」

 

・・・び、びっくりした。

ロキアスさんもある意味曲者かも知れない。

 

 

「敵を知ろうの会!」は賑やかなまま、幕を閉じた

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