ハルタさんからプレゼントをもらって舞い上がったあと、ハルタさんとみんながいるところに戻った
「グラララ!楽しんでるか?ニア!」
「うん!たのしいよ!」
オヤジさんの問いに笑顔で答える。
「おー、ニア!元気か?」
唐突に声をかけてきたのはカルガンだ。
カルガンと話すの久しぶりかも…
「カルにぃ!げんきだよ!」
「そうか、そうか!よかった。あ、隊長たち!ちょっとニア借りてくぜ!」
カルガンがそういうとわたしを抱き上げて他の隊員たちの所に連れてった。
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「隊長たちからニアを拉致ってきたぜ!」
「おお!よくやった、カルガン!」
拉致って…物騒!
「ほら、ニアはいつも隊長かオヤジに囲まれてるからあんまり話す機会がないんだ。隊長たちが過保護だから仕方ないけどなぁ」
「俺たちだってニアと話したいんだよー!こんな癒される子が近くにいるのに!!」
みんな酔ってる?
「ほらニアも飲め!あぁ、大丈夫!これただのジュースだから。ニアはまだ飲めないもんな〜」
そう言って、ルーカスがジュースの入ったグラスを差し出した。
わたしはそれを受け取ってちびちびと飲む
「全てにおいて動作が小動物…」
「かわいいなぁ」
あれ、なんだろ…
クラクラしてきた?気のせいだよね、これジュースって言ってたし。
雰囲気に酔ったかな?
「おーい、こんなとこで何してんだ?あれ?ここにおいてあったカクテルどこいった?」
「それならさっきニアに……えっ?カクテル?」
「「「あっ………」」」
なんかふわふわするな〜。
ん?なんでみんなそんなに「やらかした!」って言いたげな目で見てるんだろ?
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「…ニアがいないと盛り上がりに欠けるよい」
「真顔で言うな、シスコン。」
「お前なぁ…」
「ここの長男、なんでこんなにシスコンなんだ?」
ニアがカルガンに連れていかれたあとしばらく経つとマルコが少し不機嫌そうに言った。
「隊員たちも我慢してたんだろ。常に隊長がそばにいるから話しかけたくても遠慮してたとか」
「それだったら、カルガン勇気あるね」
「そうだな」
「グラララ!ニアは人気者だなぁ!」
マルコ、サッチ、ビスタ、シャンクス、イゾウ、ハルタ、ジョズ、白ひげが話していた。
しばらくするとカルガンたちがいる辺りが騒がしくなる
「やばい!やばい!だれかニアを止めろ!」
「ちょっ!!無理無理!!あんなの止めれないって!標的にされたら確実に死ぬ!」
「あっ!また1人昇天したぞ!!」
「まずいっ!た、隊長たちのとこに!!」
急に騒がしくなったので何事かと彼らが見やると真っ赤になった顔を両手で隠して悶えている
「おいおい、なんの騒ぎだよい?………っうおっ!」
マルコが席を立つと突進するような勢いで彼の背中にニアが巻きつくように抱きついた。
「まーくん、おすわり!」
「「「「?!?!」」」」
テンションのおかしいニアに驚きつつもマルコは素直に座り直した。
ニアは今度はマルコを後ろから抱きしめる形で首に手を巻きつける
「ニ、ニア…。ど、ど、どうしたんだよい」
いつもと明らかに違うニアに狼狽えるマルコ。
「わたしね、にぃちゃたちだいすき!とーさんもだいすき!」
「「「「お、おぉ?」」」」
ニアはマルコの首に回していた腕を離し今度は膝の上に乗る。
じゃれ付くように甘えてくるニアにマルコはたじたじだった
フードの隙間から見える顔はほんのり赤く、目はとろんとしていた
「ーーーっ!!誰だ!ニアに酒飲ませたやつ!!!」
(((酔ってるのか、アレ)))
マルコは甘えてくるニアに耐えきれず顔を上げ、恥ずかしさを隠すように怒鳴ると下から手が伸びてきて「だーめ。」と顔の位置を元に戻された
「だーめ、まーくん。おこっちゃいやだよ?」
「っ…いや、だけどな。ニア…(やばい、これは悩殺的な可愛さ!)」
「ぎゅーっ!」
「ニ、ニア?!ちょっ、まっ!!」
突然ニアに抱きしめられ、焦るマルコ
顔を真っ赤にして硬直した。
「マルコ〜。ニアがせっかく甘えてるんだから固まってないで撫でるくらいしてあげなよ」
ハルタがそう言うとニアはマルコから離れハルタの方に向かった。
「ハルにぃ〜」
「あはは!おいで、ニア!」
ハルタはウェルカムのようで、両手を広げてニアが来るのを待った。ニアはそれが嬉しかったらしく勢いよく抱きついた。その勢いでフードが取れる。
ハルタは何事もなかったようにフードをかぶせ直したがシャンクスはバッチリ見ていた。だが、シャンクスも気づかないフリをしていた。
空気を壊したらマズイと、彼なりに気を遣ったようだ
「ハルにぃちゃ〜。チョーカーありがとう!だいじにする〜」
「いいのいいの!喜んでもらえてよかった!」
「にぃちゃだいすき〜」と、ハルタの首元に頭をぐりぐりと擦り付ける
「ありがとう!俺も大好きだよ、ニア!(ニアがこんな風に甘えてくるってないから新鮮!)」
(((なんでそんなに慣れてるんだ、ハルタ……)))
一同の声が重なったのを彼は知らない。
「えっと、つぎは…」
パチッと目があったのはサッチ。
「?!」
「さっちゃん!ぎゅー!」
今度はサッチに抱きついた。サッチはどうしたらいいかわからない模様
「ニ、ニ、な、に、に」
「おい、狼狽えすぎだろ。言葉になってないぞ」
隣で言葉を発したイゾウに標的が変わった。
すぐさまイゾウに飛びつく。イゾウは予想してましたと言わんばかりにニアを抱きとめた。
「いーちゃん!」
(((いーちゃん!!??)))
「いーちゃん、イケメン!かっこいい!クール!」
「はははっ!ありがとよ!(ニアがこんなにも褒めてくれるとは…!これからもたまに飲ませてみるか…?)」
『酔ってるニアも悪くない』と考えている彼の思考もいざ知らず、イゾウに撫でられご機嫌な様子のニア。イゾウもまんざらでもないようだ。
「ベタ褒めだな、ちょっと妬くぞ。イゾウ」
ビスタがそう言うと、ニアはイゾウから離れビスタの方に歩き「ぎゅー」と言ってビスタに抱きつく
「ビスにぃもかっこいいよ!ビスにぃ、いつもみまもってくれてるのしってるよ。ありがと〜」
「なんだ、バレてたのか!はははっ!(結構よく見てるんだな…)」
とーぜん!と誇らしげに言うニアに思わず頬が緩み小さく笑ったジョズ。ニアは結構耳と目と鼻がいいことを彼らはまだ知らなかった。
「ジョズにぃ!」
ビスタから離れ、ジョズの方に歩く。あまり絡まないからかジョズは目に見えて狼狽えた
「お、オレ?!」
「ジョズにぃ、わたしがこわがらないようにってわたしをさけてたのしってるよ。だいじょうぶ!ジョズにぃこわくないよ!」
「!!!」
「えいっ!ぎゅーっ!」
「に、ニア?!ちょっ…よ、よしよし(気づいてたのか…少しキュンときた。落ち着け俺。ニアはまだ一桁のガキだ)」
隙を突かれニアに抱きつかれたジョズはどうすればいいかわからずとりあえず頭を撫でた
それが正解だったようだ。
「!!ジョズにぃがよしよししてくれた!」
花と音符が見える…と思うくらいご機嫌なニアにみんな頬を緩ませていた。
「グラララ!おれにはぎゅーってしないのか?」
(((オヤジ??!!?!)))
自分たちの父親的存在である白ひげからまさかの言葉が出たことに隊長達は驚いていた。
「!!!するっ!とーさんだいすきー!ぎゅーっ!」
白ひげの言葉に喜び、飛びつく。
片腕で受け止めてもう片方の手でニアの頭を撫でる白ひげ
ニアは白ひげの撫でてくる手に猫のようにじゃれついた。
「グラララ!可愛いじゃねぇかニア!よしよし、そろそろ寝るか?」
騒ぎながらもニアが眠そうなことに白ひげは気づいていた。
だからこそ発した言葉だろう。
「うーん。ねむたい、けど。にぃちゃともっといっしょにいたい」
「グラララ!明日になったら居ないとかねぇから安心して寝ろ。ニア」
「……うん。みんなとあえてよかった。……これからもかぞくで……いて……ね………」
白ひげの腕の中で幸せそうに眠るニアに一同は うちの妹天使! と、思ったとか思わなかったとか…
「俺、明日ちゃんとニアの顔見れるか心配だよい」
「シスコン拗らせてんなぁ…。まぁ、俺もだけど」
顔を赤らめて言うマルコとサッチ
「ニアって、酔うとああなるんだね、可愛いなぁ」
「たまには酒飲ませてみてもいいかもな」
「やめとけ、イゾウ。ニアはまだガキだぞ?」
ニアに甘えられてご機嫌なハルタ、イゾウ、ビスタ
「お前ら3人はなんでそんなに平然としてるんだ…」
そんな3人に呆れるジョズ
「なんというか…実に愉快だったぞ」
そしてその光景を微笑ましく見ていたシャンクスであった。
「「「「あ………」」」」
「おい、今、俺の存在を忘れていただろう。」
赤髪は1つため息をつくと気を取り直してから言った
「銀髪にオッドアイの娘か。これ以上は詳しく聞かないし、詮索もしない。だがもし、お前たちがその子を守りきれないと思ったら連絡をよこせ。俺たちも協力しよう」
「グラララ!余計なお世話だ、小僧!まぁだが、頭の片隅にはいれておいてやる」
「そうか、ならいい。俺は帰るとする。世話になった」
赤髪は今日見た愉快な光景と幸せそうな子どもの笑顔が壊れないようにと、密かに願うのだった。