家族の為ならどこまでも   作:実茶

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更新は結構気まぐれです
暇つぶしに見ていただければなと思います


第3話 わたしの名前

そうこうして「オヤジ」と呼ばれる人のところへ行く事になった。

さっきまで壮絶な喧嘩をしてたのにいつのまにか仲直りしてる。

この人たちにとってあれは喧嘩じゃないのかな?

そもそも仲悪そうには見えないからきっとみんな仲良しなんだろうけど…

喧嘩辞めさせるために1発威嚇射撃ってどうなの…

物理主義か、さすが海賊

 

「オヤジ〜!」

 

と、どうやら着いたみたいだな

わたしはどうせ何もできないので黙ってるより他ないけど!

 

「グラララ!どうしたァ?マルコ、ハルタ、サッチ、イゾウ!揃いも揃って……なんかあったのか?」

 

この方がオヤジさんか。でかいなぁ…

何メートルあるんだろ?

そして隣にいるハットかぶったダンディなおひとはどちら様?

 

「あったといえばあったな。ハルタとサッチが用なんだってよ。とりあえず話だけでも聞いてやってくれないか?」

 

和服の人がそう言うと、リーゼントヘアーが喋り出した

 

「えっとよ、森の奥で赤子を拾ったんだ。見つけちまった以上放置できなくて連れてきたんだが、こいつをどっか安全な場所に連れてこうと思うんだ。だからしばらく船を開けてもいいか?」

 

この船の船員さんでしょ!?

子ども1人送り届けるために船を空けるの!!?

いい人すぎかよ!実は海賊じゃないでしょ!!

 

「ガキを拾っただァ?グラララ!!ハルタの持ってるちんまいのか!見せてみなァ!」

 

………いや、あなたから見たら誰だってちんまいよ?

象VS蟻だよ?

一瞬で勝負つくよ?

わたしなんてプチって潰されて終わりだよ?

 

「この子!可愛いでしょ?森に置いておくのは可哀相かと思って連れてきたんだ」

 

なぜあなたはわたしを紹介するたびに可愛いというんだ…。

ほらほら、オヤジさんも微妙な顔してるじゃん。

どーせブサイクですよーだっ!

自分がどんな容姿してるか知らないけど!!

ごめんね?!ほんと!!

ていうか、そんな珍獣見るかのような目で見ないで!怖いから!!

と、とりあえず笑えばいいか!笑顔は大事!よね?

 

***********

 

-白ひげサイド-

 

「オヤジ〜!」

 

休憩中にビスタと話していると他の息子達がおれを呼びに来た。

ハルタにサッチにイゾウにマルコだ。そいつらはおれの船の大勢いる息子たちを纏める隊長をやっている。

その隊長が四人も揃っておれの所に来るとは何かあったのか?

そう心配したがどうやら違う意味で何かあったらしい

なんでも森の奥で赤子を拾って安全な所に送りたいから船を開けてもいいか?ということ。

グラララ…おれの息子達は真面目だなぁ

赤子ってーのはあのハルタが持ってるちっこいのか。

見せてみろと言うとハルタがガキの両脇を持ちおれに見えるように前に突き出す。

そのガキと目が合うとおれは言葉を失った。

銀色の髪に黄金と空色のオッドアイ、真雪のように白い肌…。

…こんなのどこも引き受けてくれないだろ。

むしろこれを引き受けてくれる奴を探す方が大変ってもんじゃねぇか!?

 

ーーーにぱっ!ーーー

 

「っ!!」

 

じーーっとおれを見ていたガキは笑った。

これはこのガキなりの挨拶か?

グラララ!グラララララ!人懐っこいじゃねぇか!!可愛いな!

こりゃあ…金になるって考える海賊や、攫い屋に狙われるような容姿してやがるし…クソみてぇな世界貴族にも目ぇつけられるだろうな、完璧に。

ガキが1匹か2匹増えたところでかわらねぇよなぁ

おれの船で面倒見るか。

細かい世話はナースにでもさせておけばなんとかなるだろ!!

グララララ!

 

-サイドエンド-

 

***********

 

っっっっ!!オヤジさんこえぇぇ!!!

威厳が半端ない!どうしよう!

笑ってみたはいいけどもっと怪訝な顔された!?

酷い!そんなお気に召さなかった?!誰だ、笑顔は最大の化粧とか言ったやつ!!ちっとも効果ないじゃないか!!

 

「グララララ!安全な所に送るのはいい案だと思うが……そのガキに安全なところが存在すると思うか?」

「…思わないな。」

 

どう言うこと!?

わたしに安全地帯が存在しないと?!

 

「そもそも、そのガキを引き受けてくれる所を探す方が大変ろうなぁ」

「た、確かにそうだろうけど……海賊船(ここ)は危険だし」

 

えっ?!えっ!!?

わたしを引き受けてくれる所を探す方が大変ってなんで!?

孤児院とか託児所とかなら引き受けてくれるでしょ!!?

 

「そんな歩く宝石、どこで見つけてきやがったんだ…。まぁ、いいぜェ?この船で面倒見なァ!」

「「オヤジ!!!」」

「オヤジ!?!?」

「細かい世話はナースにでも任せりゃなんとかなるだろ!何事も経験だ!グラララ!」

 

ちょっと待てぇぇえぇいっ!!

話を整理させろ!!

まず、歩く宝石って何だ?!

次に、こんなまだ自分の足で歩けもしないくらいの子ども海賊船に乗せるなよ!

それから、ナースさんがいるんですねこの船!!

 

「本気かよい!オヤジ!!」

 

『本気か?』じゃなくて『正気か?』の間違いだろぉぉおぉっ!!

こんなガキ乗せちゃダメだよーー!!!

 

「めぇえぇ!」

 

ダメだ!言葉にならない!

 

「あははっ!うん、いいって!よかったね!!」

 

あなたは何を悟ったの?!わたしは全力で拒否してるのだが!!

 

「ははっ!マルコの負けだな!」

「うるせえよい!……ったく、オヤジがいいってんなら仕方ねぇな」

 

そこ!そこ折れたらダメです!パイナップルさん!!

 

「ふむ…。つまり、ハルタ達が連れてきたその赤子が俺たちの新しい妹というわけか?」

 

ハットかぶったダンディな方がようやく話に入ってきた。ずっと静観決められてたからそれはそれで怖かったよ、うん。

 

「居たのか、ビスタ!静かだったから気付かなかったぜ」

「そういうことだね。仲良くしてあげてよ?」

「仲良くも何も…もうすこし大きくならないと俺たちのこと識別できんだろう……。まだ赤子なんだから。」

「……だが、さっきから思ってたが…こいつ、俺たちの会話理解してないか?」

 

バッチリしてます!

でも、わたしがあなた方の会話を理解できてもあなた達がわたしの言葉を理解できないからどうしようもないんだよ!!

一方通行って奴なんだよっ!!

 

「それはいいとして…名前はあるのか?」

 

・・・・・・・・・。

 

え、なにこの沈黙。さっきまでの騒がしさどこ行った。

 

「ない」

「ないな」

「…………お前らなぁ。」

 

はっきりという王子服とリーゼントヘアーに呆れる南国果実さん

ここはなんだ、個性の塊の溜まり場か!

 

「グラララ!じゃあ、つけてやるか!!」

 

うーん、、、と、頭を悩ます大人たち

本当に海賊かよこの人たち。

こんないい人たちを賊というならこの世界の賊は賊じゃない!!

 

「うーん、シロとかどうかな?銀髪だし」

「そうだなぁ、アイでもいいんじゃないか?オッドアイだし」

「………こいつら、ネーミングセンスが壊滅的だよい」

 

それは激しく同意します。

アイはまぁ許せるけど由来がオッドアイだからって……

 

「じゃあ、マルコならなんてつけるんだ?」

「俺か?そうだなぁ…。チビとかかよい?」

 

この人もあんまり変わらなかった

今は小さいけどちゃんと成長するから!!

 

「はははっ!!かわらねぇじゃねぇか!!」

 

和服の人がパイナップルさんの発言に笑い出すとパイナップルさんが怒る

 

「あぁ?!だったらイゾウはなんてつけんだよい!」

「俺だったら……か。そうだなぁ………ニア、とか…ベル、後は…ルナ…かな?」

 

和服の人がわたしをじっと見てから候補をあげる。

凄いこの人!めちゃくちゃまとも!!

 

「ニアは"光り輝く"、ベルは"可愛い"、ルナは"月"って意味がある。どれもこいつにぴったりだろ?それに短いからすぐに覚えられるし……他に候補がないならこの中から選んでもいいんじゃねぇか?」

「名前は一生ものだからよい、真面目に考えてやらないとな。」

「それもそうか。」

 

さっきまで散々言ってた癖に!!

 

「それならニアがいい!この子キラキラしてるし」

「グラララ!そいつがいいならいいんじゃねぇか?」

「ニアでいいか?」

 

みんなが顔を覗き込んでくる。

その前に拒否権あるの?!ここまで勝手に話進めといて今更確認取る!?というか、取ったところで「あー」とか「うー」とかくらいしか言えないよ?!頑張ればなんか喋れるかな??!

 

「いあー!あいっ!」

 

自分でも何言ってるかわからないな、これ

因みに「ニアですね、はーい」と言いたかった。

 

「可愛いっ!!よろしくね、ニア!」

 

ここで大きな問題が1つ湧き上がる。

死 亡 フ ラ グ を 回 避 せ ね ば !




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