家族の為ならどこまでも   作:実茶

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ちょっと一瞬間違えて投稿してしました。
見てる人がいなかったらいいのですが…(苦笑


第37話 正義と悪

ルフィさんとサボが処刑台へと走る。

わたしはそれを援護する。彼らには当てないように注意しながら彼らの周りに群がる兵士を矢で射る

 

「あの少女、なんて腕だ!!なんであんな所から当たるんだ?!」

「しかも矢に纏ってる風やら水やら火やら…なんて厄介なんだ!」

 

海兵が口々に叫ぶ。

 

「一気に攻め込め!!」

「ニアの援護があるんだ!恐れることはない!!」

「うおおお!!信頼してるぜ!ニア!」

 

ルフィさんがわたしを「ニア」と呼びまくってから白ひげ側が元気になった。

なんだか嬉しい。

必死になって帰ってきた甲斐があったと言うか…

 

「アイスBALL!!」

 

氷が飛んできた。…青雉さんだな。

矢に炎を纏わせ射ろうとするとその前に隣にいたオヤジさんが能力で青雉の氷を砕く。

 

「こいつもおれの大切な家族なんだ。手ェ出すんじゃねぇ…若僧が」

 

嬉しいことを言ってくれる。

諦めずに帰ってきてよかった。

 

「八尺瓊勾玉!」

 

光の球体が大量に飛んでくる。

…あれ、最初にマルコが受けたやつだな。

同じような力をぶつけたら相殺できないだろうか?

そう考え、彼の真似をするかのように同じ大きさの光の球体を創り出し彼の技にぶつけると空中で相殺され爆発が起こる。

その爆発に乗じて矢を射るが彼は間一髪でそれを躱した

 

「背後にも注意しな。白ひ……ーーーっがはっ!」

 

後ろからさっきの砂の人がフックでオヤジさんを攻撃しようとしたから砲弾くらいの水の弾をお腹に1発喰らわせてやった。

 

「……このひとにてをだすならようしゃしないっていったよね?おにーさん、ことばがわからないのかな?さんどめはないよ。つぎやったらころすから」

「ニア。おれは大丈夫だ。落ち着け」

 

わたしが砂の人を威嚇するとオヤジさんが止める。

彼を見上げるとどことなく不安そうな表情を浮かべていた。

そうだ、エースの救出が優先なんだ。ここで手の内を明かしちゃいけない。

 

「…うん、ごめん。とーさん」

「ニア……。なにがあったんだ…。……いや、今は話してる時間はねぇな。頼むから…堕ちないでくれ」

 

堕ちる?

…エースの心配をしてるんじゃないの?

 

「ルフィーー!」

 

オヤジさんと話しているとエースが突然叫ぶ。

どうしたんだろうか

 

「おれにはおれの冒険がある!おれには、おれの仲間がいる!!お前に助けられる筋合いはない!!帰れ!ルフィ!なんできたんだ!!そして、サボ!お前今までどこにいたんだ!?なぜ今更現れた!!」

 

…2人を巻き込まないようにあえて突き放してるのか。

優しいなぁ、エースは

 

「おれは、弟だァ!!海賊のルールなんて知らねえ!おれは死んでも助けるぞォォ!!」

「おれもだ、エース!!おれたち、兄弟じゃねえか!!どこに居たって駆けつけるさ!変な気ぃ使うんじゃねえ!!」

 

2人がそう叫ぶと、海兵達が騒ぎ出した

 

「火拳のエースに弟?!兄弟だと?!」

「じゃあ、あいつらも海賊王の息子?!」

 

すると、元帥が拡声器でみんなに聞こえるように言い放った

 

「何をしている!ルーキー1人とよく分からん小僧に戦況を左右されるな!その男もまた未来の有害分子、幼少の頃火拳のエースとともに育った義兄弟だ。その血筋は革命家ドラゴン!!そっちのもう1人の方は分からんが只者ではなさそうだ。その3人を逃してはならん!」

 

が、サボは別の意味で驚いていた

 

「はぁっ!?ルフィ、お前っ…ドラゴンさんの息子なのか!?その前にあの人息子いたのか?!」

「サボ、おれの父ちゃん知ってんのか?!」

「ちょっと、サボ!ヴァナータ、どうしてここにいるッキャブルの?!」

「あ、イワンコフ!説明は後でするからエース助けるの手伝ってくれ!それからだ!」

「んもう!人使いが荒いッキャブルよ!仕方ないわねぇっ!デースウィンック!!」

 

顔面凶器さんがパチっと瞬きをすると人が吹っ飛んでいく。

何あの光景…。シュールすぎる。瞬きで人って飛ぶの?!

落ち着けわたし。冷静になれ。

あの人たちにツッコミ入れてたらきっとキリがない。

さっき元帥さんはなんで言った?

そうだ。エースがロジャーさんって人の息子でルフィさんはドラゴンさんの息子…。だから逃しちゃいけない…

…だから、にがしちゃ……いけない?

犯罪者の子どもは…犯罪者ってこと?

エースは『海賊』としてじゃなくて『犯罪者の息子』として処刑されることになってたの?

…なに、それ。

あぁ、どうしよう。すごく殺してやりたい。

そんなふざけた理由でエースを殺そうとしてる海軍のバカどもを今すぐに皆殺しにしてやりたい…。

わたしは弓を構えながら船から飛び降り、矢尻を地面に擦り付け火花を散らし熱をもたす。そしてありったけの覇気を込めて処刑台にいる元帥さんの頭部を狙い放つ。

 

「ーーーっ!?」

 

元帥さんはまさか届くとは思っていなかったのか矢が近くに来るまで気づかなかったのか驚いていたがそれを避ける。が、完全には避けきれなかったみたいで彼の頬に傷がつく。

矢は空を切り彼の後ろにある建物に刺さるとその建物は崩壊した。

元帥さんともう1人…多分ガープさんって人だ。その2人は自分の後ろにあったはずの建物が跡形もなく崩れ落ちたのを確認すると驚愕の表情を向けた

他の兵士たちも海賊たちもその威力に息を呑み、戦場が静まり返る。

 

「…エースが、ロジャーさんってひとのむすこだからなんなの?ルフィさんがドラゴンさんのむすこだからどうしたっていうの?そんなからっぽのりゆうで…しょけいされるの?だれがどこにどううまれようがそのひとのせいじゃないのに、どうしてちすじのかんけいでひとをころすの?それが、かいぐんのかかげるせいぎってやつなの?」

 

そういうと元帥さんは言葉に詰まる。

だが、すぐに反論を返した

 

「……そうだ!…我々は"正義"だ!危険分子は排除しなければならない!火拳のエースは海賊王の実の息子!未来の有害分子だ!奴の血筋は絶やさなければいけないんだ!正義の名にかけて!」

「それは…だれにとって、なんのせいぎ?」

「海賊は善良な一般市民にとって恐怖の対象でしかない!そんな一般市民を守る為に我々が存在するんだ!海賊は悪!これは昔から決まっていることだ!」

 

海軍は"正義"で、海賊が"悪"。

揺らぐことのない絶対的な関係。

 

「…なにがただしくてなにがまちがってるかなんて、そんなの…だれにわかるっていうの!?だれかにとってのせいぎは、だれかにとってのあくだ!そんなふたしかなものをほこらしげにかかげて、うたがわしいってだけでばっするのがせいぎだっていうの?!」

「お前は子どもだから分からないんだ!疑わしきは罰するべきだ!何かが起こってからでは遅いんだぞ!!いいか、海軍は絶対なる正義!それは揺らがない真実だ!」

 

"絶対的な正義"

その言葉でわたしは昔を思い出した。

船で風邪が流行っていた時、わたしはイオンと『絶対無事に帰る』って約束した。けれど、あの時青雉に助けられなかったらわたしはイオンとの約束を破ることになっていた。

…そうだ。この世に《絶対》なんて事、ないんだ

 

「"ぜったい"なんて、ぜったい…しんじられないことばだ!こたえなんてひとによっていくらでもすりかわる!こどもだからわからない?!みかけでいいかげんなこといわないで!かいぞくはあくだって!?かいぞくだからっていちがいに『あく』ってことはないんだ!」

「さっきから…貴様は一体何者だ!白ひげの船のクルーなのか?!貴様のような子どもが何故火拳を助けようとする!!」

 

その言葉を聞きわたしはフードを外す。

顔が顕になり、海賊海兵共に騒ついた。

 

「銀髪に黄金と空色の目…だと!?貴様まさか、シャボンディ諸島でクザンとボルサリーノに傷を負わせて逃げきった奴か!?」

「…そうだよ。わたしね、むじんとうのもりのおくにすてられてたの。そんなわたしをかれらはひろってそだててくれたんだよ?ひとりでいきていくことができないうまれたばかりのこどもをすてるいっぱんしみんが"せいぎ"で、それをみつけてそだてることにしたかいぞくが"あく"?…ふふっ。おかしなはなしだよねぇ」

 

わたしの言葉にまた戦場が騒めく。

海兵たちに迷いが生じ始めたのがわかった。

本当に白ひげ海賊団は滅ぼされるべき悪で、火拳のエースは処刑されるべき存在なのか。

兵士達は迷い動きが鈍る。

だが、それは一部で数々の修羅場を乗り越えてきたであろう中将や大将は至って冷静だった。

 

「世の中は理不尽な事だらけだ。お前も海賊の味方をするのなら排除対象だぞ。」

「クザン大将や黄猿さんから逃げ切れる程の危険人物を放置しては置けない。君には悪いが消えてもらおう」

「そうだな。まだ10を超えたばかりのような小さな子が大将と同等の力を持っているなど…化け物じゃないか」

 

化け物…。そうだ、わたしは普通じゃない。けど、彼らはそんなわたしを家族だと言ってくれる。

 

「わたしが、ばけものにみえる?ふふっ…ふふふっ。『こどもをまもる』かいぞくと『こどもをののしる』かいぐんと…いまのじょうきょうを"ぜんりょうないっぱんしみん"がみたらどうおもうかな?」

「ーーーっ!!!(しまった!!乗せられたか!)」

 

化け物だなんで自分が1番よくわかってる。

狂いそうになる自分を必死で抑えて微笑み余裕を見せる。

 

「命知らずなガキじゃのう。じゃが例え天地がひっくり返ろうが海賊は絶対的な悪!正しくないもんは死ぬべきじゃ!」

「そうだね。"あく"がいなきゃ、"せいぎ"もないもんね」

「ーーーっ!!まて!サカズキ!ここでそいつを攻撃したら思うツボだ!!」

 

わたしはマグマを纏い拳を振りかざす大きな人を微動だにせずに見ていた。

赤犬さんが拳を振り下ろそうとした時、身を守るために水の壁を作ろうとしたが体が無抵抗に横に持っていかれその拳がわたしに届くことはなかった。

 

「お前はっ!どうして危険に飛び込んでいくんだよい!馬鹿なのか?!死にたいのか!?つーか、どうしたんだその髪!!短いのも似合ってるけど何で短くなってんだよい!!」

 

赤犬さんの拳が振り下ろされる前にマルコがわたしを横から攫い比較的安全なところで降ろすと両肩を掴んで前後に振りながら説教を始めるがどこかズレてる気がする

 

「えっ!?そこ?!つっこむとこそこなの?!」

「他になにがあるってんだよい!ティーチか!?ティーチに何かされたのか!?」

「いや、もっとほかにあるでしょ!?なんでまっさきにきにするのがかみのけなの?!」

 

緊張感が一気に死んだ!!

なんてお人だ!

 

「…マルコ。今はシスコンを発揮させてる場合じゃない。だから、後で監禁して尋問しよう。言い訳はそのときに聞いてやろうじゃないか。」

 

イゾウ?!あなた最近ドS具合に磨きがかかってない?!

むしろヤンデレ!?

 

「…ニアッ!!お前…生きてっ!…よかっ……生きてたのはよかったけど!お前!なんで俺を庇ったんだ!もっと自分を大事にしろ!!」

 

これどういう反応で返せばいいの?!えっ!わたし怒られてるの?!感謝されてるの!?どっち!!?

 

「…俺たちの寿命をあと何年縮めたらニアは無茶しなくなるのかな?俺たちがどれだけ心配したか、守れなかったことをどれだけ後悔したか…。なんなら今すぐにわからせてあげようか?」

 

完璧な笑顔でめちゃくちゃ怖いこと言ってる!この人(ハルタさん)

 

「お前…実は俺たちが海楼石並みの硬さの心を持ってると思ってるだろ。エースがお前が死んだと言った時、俺たちの絶望具合を後で思い知らせてやるから覚悟しておけ」

 

怖い!

シスコンお兄ちゃんズのシスコン具合がカンストしたと思ったら上限解放されてる!?しかもヤンデレ方向に向かってない?!

 

「うわっ!!いいな隊長!俺もあそこ行きたい!ニアと戯れたい!!」

 

これ戯れなの!?なんなら今が1番の危機だと思うんだけど!!

 

「まて、カルガン!気持ちはわかる!痛いほどわかるけど持ち場を離れるな!」

「あとでたくさん愛でればいいんだ!俺らの天使は不滅なんだ!」

 

人を不老不死みたいに言わないで?!

 

「おいおい…。なんでそんなガキ1人を隊長が5人がかりで助けるんだいぃ〜?ニアちゃん、君は白ひげの船のクルーなのかァ?」

「どうせ全員死ぬんじゃ。別れの挨拶でもしたらどうじゃ?」

「油断するなよ。サカズキ、ボルサリーノ。あの中で1番厄介なのはニアちゃんだ」

 

大将が3人揃ってこっちに来た。思うツボだな、馬鹿なんじゃないの?

まぁ、気を引いてる隙にサボとルフィさんがエースを助けてくれるだろう。なら出来るだけ時間を稼がないと…

 

「やっかいだろうがなんだろうがわたしはわたしのまもりたいもののためにたたかうんだ!あまくみてるといたいめみるよ!」

「…ふん、ガキだろうが敵なら容赦せん!拾われたといっちょったな、小娘。可哀想にのう。ならず者に拾われてその命を落とすか。呪うんなら己の運命を呪うがええ!」

「ガキとかこどもとかいろいろいうけど、わたしこれでも15さいぜんごだからね!そこまでちいさくないよ!!」

 

小さいのは身長だけだよ!と、言うとお兄ちゃんズが微妙な顔をする。

 

「ニア、それは少し違うぞ」

「なんかズレてない?」

「お前、さっき自分で自分の事こどもって言ってなかったか?」

 

あなた達もさっき結構ズレてたよね!?

 

「わしからみたらガキじゃ!!小娘!」

 

赤犬さんが右手をマグマに変え、殴りかかってくる。

左手の平を前に出し覇気を纏わせ水の盾をイメージする。

地面から巨大な水柱が立ち、赤犬さんの攻撃を防ぐ。

すると、水が蒸発し水蒸気が昇り、視界を奪う。

視野が悪くなったところで弓を取り出し矢をつがえる。見聞色で気配を探り、矢の周りに一回り大きく水を張るイメージをして放つ

 

ドスッ。

 

「ぐはっ!…小娘ェ!!覇気使いか!!めんどくさいのう!!」

 

赤犬さんの腹部に当たったらしく逆上してきた。矢を抜きながら殺気をこちらに向けるが痛くも痒くも無い。

それを青雉さんが止める。

 

「まて、サカズキ!!ここで3人でこいつらを相手にするのは思うツボだ!分かれるぞ!」

 

青雉さんがいうと赤犬さんが舌打ちをしてルフィさん達の方へと向かった。

黄猿さんも別のところへ行く。

これは少しまずいな、いくらサボがいるとはいえ相手は大将だ。

ここはお兄ちゃんズに頑張ってもらおう。

 

「わたしはだいじょうぶ。にぃちゃたちもサボとルフィさんのえんごにまわって」

 

わたしがそういうとすこしの無言の後にイゾウさんがくしゃりと頭を撫でた。

 

「…チッ、仕方ない。今回の無茶は許してやる。」

「たが、死んだら許さねぇからな!」

「またあとでね、ニア!」

「妹に頼らなきゃいけねぇとは情けないな。ニア、無茶しすぎるなよい。」

「逃げることも戦いだからな。引くときは引けよ?いいな!」

 

そしてわたしたちも散り散りになりそれぞれの持ち場へとついた。

 

「ニアちゃん、君とはできれば戦いたくなかったんだが…」

「…わたしだってできればたたかいたくないよ。けど、うしないたくないんだ。わたしのかくご、みくびらないでよね」

「チビのくせに背負いすぎじゃねえの?ニアちゃん。でもまぁ、やるってんなら手加減も容赦もしねえぞ」

「のぞむところだよ。」

 

それぞれの場所で火花は散る。

…強いものが勝つんじゃない。勝ったものが強いんだ

 

***********

 

ーエースサイドー

 

処刑台に立たされ、死を覚悟した。

だが、オヤジが…みんなが助けに来てくれた。おれがみんなの言うこと聞かずに勝手に行動して捕まったのに…。

おれはニアを救えなかったのに、オヤジは「なら、お前まで死なせるわけにはいかない」と言った。

…みんなが命かけて戦ってくれる。そのことに涙が出そうだ。

するとマントで顔を隠した2人組が現れ、海兵を蹴散らしていく。

…誰だ?あいつらは。

そんなことを思ってるとルフィが空から降ってきた。

ル、ルフィ?!あいつ、ここまできやがったのか!!

なんて無茶な奴だ!しかも、なんて奴ら引き連れてんだよ!

ルフィがオヤジをクロコダイルから守ると帆の上にいる子どもを呼んだ。

 

「あーっ!!ニア!お前、ニアだろ?!」

 

?!ニア、だと?!いや、だってあいつは…

って、なんでルフィがニアを知ってるんだ?!もしかして、ニアが奇跡的に生き延びてルフィに会った、とかか?

じゃ、じゃあ…ほんとにニアなのか?!

 

「もう!うるさいよ!ルフィさん!おりれるならとっくにおりてるから!」

 

どうやら、ほんとにニアらしい。おれの頬に涙が伝った。

 

「火拳、なんだ?あの少女は」

 

元帥がおれに聞く。

何って言われてもあいつは大事な妹だ。それ以外なんでもない

 

「ニアだ」

「…質問を変えよう。あの少女がお前達がさっき言っていた『妹』か?」

「そうだ。おれたちの大事な妹だ。もう、会えねえと思ってた…」

 

ニアが生きていた…。それだけでおれは十分だった

その後もいろいろ聞いてきたが元帥の言葉は耳に入ってこなかった。それほどまでに嬉しかった

ルフィがおれのところに向かおうとするがマントの男に何度も止められる。

ルフィとマントの男が話すと、ルフィが叫んだ。

 

「さ、さ、さ、サボオォォ?!?!」

 

サボ?!サボだと!?う、嘘だろ!!

だって、あいつは…。死んだって…!!

今までどこで何してたんだ!!生きてたなら連絡の1つくらい入れやがれ、馬鹿野郎!!

死んだと思ってた大切な兄妹が2人とも生きていた。

これほど喜ばしいことはない。

ニア、サボ…ありがとう…!!

生きててくれて、ありがとう!!

だがこんな馬鹿のせいでルフィとサボがきずつくのは見てられない。

おれは追い返そうとするが2人は帰らなかった。

…なら、おれはもう足掻かない。おれを裁く白刃の刃も、おれを助ける救いの手も全て受け入れる。じゃないと、みんなに悪い。

命をかけて戦ってくれてるんだ。おれも命をかけよう。

 

ーサイドエンドー

 

***********

 

ーサボサイドー

 

エースを助けるためにルフィと共にエースの元へと向かう。

 

「にししっ!またサボとこうして一緒に走れるなんて夢みてえだ!」

 

ルフィが無邪気にいう。

…まぁそうだろうな

ニアと会わなかったらおれたちはこうして再び出会う事も無かったかもしれない。

 

「全部ニアのお陰だな!踏んだり蹴ったりだぜ!」

「…馬鹿は相変わらずだな、ルフィ。それをいうなら至れり尽くせりだ」

「それだ!…それより、ニアってすげえんだな!おれらを守るように色んなもん纏った矢が飛び交ってる!」

「そうだな。あれだけ広範囲攻撃が出来る矢を放ってるのに、おれ達に一切被弾しないって……狙撃のプロだな」

 

そんな話をしながら走ってるとエースが叫んだ。

 

「ルフィ!おれにはおれの冒険がある!おれには、おれの仲間がいる!!お前に助けられる筋合いはない!!帰れ!ルフィ!なんできたんだ!!そして、サボ!お前今までどこにいたんだ!?なぜ今更現れた!!」

 

ごめんな、エース。心配かけて

けどもう大丈夫だ。記憶も戻ったし、お前は死なせねえよ

 

「おれは弟だァアァァ!海賊のルールなんて知らねえ!おれは死んでも助けるぞォ!」

 

…ははは!相変わらずだな、ルフィは。

けど、おれも同意見だ。

すると元帥が拡声器でルフィの父親の名を明かした。

 

「そいつの父親は革命家ドラゴン!」

 

…はぁっ!?ドラゴンさんの息子だと!!?

あの人息子いたのか?!

こりゃ、驚いたぜ…。だが誰の子だろうが関係ねえよ。

お前たちはおれの大切な兄弟だ。

2人とも死なせないさ!

 

ーサイドエンドー

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