読まなくても支障はないです!
そろそろ時期も近いし、ちょうどいいかなと…(笑)
これはエースが白ひげ海賊団に入って少ししてからのお話。
「イオンにぃちゃ!もうすぐこのまえのはなしのきせつじゃない?!」
ニアがやや興奮気味で図書室のドアを開ける。
「やあ、ニア。どうしたんだい?そんなに興奮して。珍しいね」
「あのね!このまえよんでくれたおりひめさまとひこぼしさまのおはなしあったでしょ?」
「あぁ、七夕伝説のことかい?」
「そう!だからみんなでおねがいごとしたいなって!」
無邪気に言うニアにイオンは頬を緩ませた
「ふふっ。可愛いね、ニア。うーん、そうだねぇ…。じゃあ、隊長たちに内緒で準備をしてちょっとしたサプライズにしてあげようか」
「!!いいの?!わがまま…きいてくれる?」
「我儘だなんて、そんなことないよ。ニアがおねだりしてくることなんて滅多にないからね、頑張ろうかな。さすがに笹までは用意できないけど」
「うん!いいよ!たんざくにおねがいかいて、もやすくらいのかんたんなのでだいじょうぶ!」
そうしてニアはイオンの協力を得て七夕に向けて色々と準備を始めるのだった。
***********
ーイオンサイドー
ニアが図書室に来たとおもったら七夕の願い事の短冊をみんなで書きたいと言われた。
可愛いなぁ…。純粋で、可愛くて、いい子だね。本当に
ボクは勿論協力するよ。ニアがボクらに頼ることなんて滅多にないからね
ニアの数少ないおねだりは聞いてあげなきゃ
けど、ボクとニアの2人じゃ、さすがに準備しきれないかな
短冊と燃やすための囲炉裏か。あとは千羽鶴
ん?あれはロキアスにルーカスにカルガンじゃないか。
ちょうどいい、手伝ってもらおう
「ちょっといいかな?」
「おっ、イオン!どうしたんだ?珍しいじゃないか。お前が俺たちに話しかけてくるとは」
「なんだ?なにか悩み事か?聞くぜ?」
「俺も俺も!相談ならのるぜ!!」
「相談…って程でもないんだけどね、ニアがボクにちょっとしたお願いをしてきたから手伝ってほしいなって」
そういうと3人の目が輝いた。
「ニアが!?」
「それは手伝うしかない!!」
「なんだ?協力するぞ!」
ニアの事になるとみんな協力的なんだよね
ふふっ、ニアにもちょっとしたサプライズをしてあげよう
「うん、じゃあ手伝ってもらおうかな。ルーカスには短冊を用意してもらいたいな。青、赤、黄、白、紫の五色の短冊。」
「青、赤、黄、白、紫、だな。わかった」
「カルガンとロキアスは短冊を燃やす囲炉裏が欲しいからレンガか何かを集めてきてくれないかな?」
「了解」
「燃やす?火はどうするんだ?」
「それはエースにでも頼もうかなって思ってるよ」
「「「あぁ…。適任だな」」」
ニアのためだからね。頑張ろうかな。
さて、ボクはニアの衣装を作るとしよう
「おーい、何してんだ?そんなとこに集まって」
シースがボクたちを見つけると歩いてきた。
「シースかい?ちょうどよかった。君、鶴は折れる?」
「折り紙か?折り紙は得意だぜ?」
「ならニアを手伝ってあげてくれないかな?今、千羽鶴を折ってるんだ」
「は?なんで?」
「ふふっ。ニアのお願い事だよ。そろそろ七夕が近いからみんなでお願いを書いた短冊を燃やしたいんだって。ちゃんとしたやり方じゃないけど、みんなでやる事に意味があるからね。協力してくれるかな?」
「そういうことか!任せろ!ニアのおねだりは聞かねえとな!あいつはどこにいるんだ?」
「図書室だよ。今、一生懸命鶴を折ってるはず。あ、隊長と他の隊員には内緒にしておいてね」
「了解。んじゃ、行ってくるぜ」
ふふっ、楽しくなりそうだね
ーサイドエンドー
***********
カチャカチャカチャカチャ……
「お前、折るの早えな」
「これで200わ。よし、つぎ!」
「おいおい、何時間やってるつもりだよ。そろそろ休憩しようぜ?根詰めすぎると当日に倒れるぞ?」
「うっ…わかった。じゃあいったんきゅうけいする!シースにぃちゃ、おひざかりてもいい?」
「!!も、もちろんだ!!」
ニアはシースの膝に頭を乗せ仮眠をする
「(ニアに膝枕をする日が来るとは…!イオンの頼みを聞いてよかった!!…隊長たちに見られたら殺されそうだが…)」
「……すこしねてもいいかな?」
「もちろんだ。」
シースは「もう幸せ」とかなんとか思ってたそう。
***********
数日後、ロビーにて
「なんか、ここ2、3日ニアをあまり見なくなったな」
「ずっと図書室にこもってるみたいだよ。イオンが『ニアの為にもしばらくそっとしておいてあげてください』ってすんごい笑顔で言ってた」
「なんだ?なにか企んでやがんのか?」
そこをエースが通りかかった。
「おっ、エースじゃねえかよい。」
「おー、マルコ、サッチ、ハルタ。どうしたんだ?」
「いや、最近ニアをあんまり見ないからどうしたのかなと。お前、何か知ってるか?」
「あー…。まぁ、今夜のお楽しみだ。」
「「「はぁ?」」」
「ニアがみんなのために面白いこと考えてんだよ」
ニカッと笑っていうエース。そのまま甲板の方へと消えていった。
「なんだ?」
「俺たちのために面白いこと…ねぇ…」
「まぁ、今夜わかるらしいし。待ってみるか」
-そしてその夜-
ロビーには千羽鶴が飾られていていた。
「ふうっ!まにあったよ、イオンにぃ!」
「頑張ったね、ニア。…ちょっとおいで?」
「?」
イオンに連れられ別室に行くとナースが待っていた。
「あれ?ナースさん。どうしたの?」
「ニアちゃん!まってたわ、着替えましょ」
「???」
「ふふっ、驚いた?ボクからのサプライズ。着替えておいで、ニア」
「う、うん」
ニアはイオンの言う通りに着替えを始め、ナースがニアの衣装、髪型をバッチリ決めた。
しばらくすると部屋のドアが開く
ナースはどこかほくほくとしている
「イ、イオンにぃちゃ!なにこれ!!」
「ん?おや、ふふっ!可愛いじゃないか、ニア」
天女の羽衣の様なひらひらとした着物を見に纏ったニアが恥ずかしそうに頬を赤らめていた。
「ボクが作ったんだ。お気に召したかい?」
「つくった!?イオンにぃ、さいほうもできるの!?」
「ふふっ、今度教えてあげるね。ニアならきっとすぐ覚えれるよ」
なんでもできるイオンにニアは驚くがイオンはニアの着物姿を見て満足そうだった
イオンとニアがともにロビーに行くと、短冊を用意して待ってるルーカス、カルガン、ロキアス、シースがいた。
彼らはニアを見るなり騒ぎ出した。
「お、イオンとニ……ニア!?なんだその格好!?めちゃくちゃ可愛いじゃないか!!ちょっ、カメラ!誰かカメラ持ってねえか!?」
「あ、俺持ってる!部屋まで取りに行ってくる!ニア、ちょっと待ってろ!」
「ニアーー!天使か!?いや、天女か?!」
「すげえ!女って髪型と服装1つでこんな変わるのか!いや、ニアだからだな!」
シスコンはどこまで行ってもシスコンはだった
その騒ぎに何事だとシスコンを拗らせた隊長たちが集まってくる
「なんの騒ぎだよ……い……。イゾウ、天使がいる気がするんだが俺ちゃんと生きてるかよい?」
「大丈夫だ、マルコ。天使の様な妖精なら俺にも見えてる。」
「うわぁ…。すっごい似合ってる!!可愛いね、ニア!」
そこにカメラを取りに行ったカルガンが戻ってきた
「カメラ持ってきた!あ、隊長!どうせならみんなで撮ろうぜ!」
「ふふっ、じゃあボクが撮るよ、ほらみんな並んで」
パシャっ
ニアを真ん中にし、何枚か写真を撮る。
海賊とは程遠い光景だ。
「おーい、ニアー!…って、何だその格好!すげえ可愛いな!!こっちは準備できたぞ!」
エースもやってきた。
「じゃあルカにぃ!みんなにたんざくわたして!」
「ほいほい。はい、隊長。…と、お前らも」
ルーカスが色とりどりの短冊を配る。
「お?何の集まり………ニア?!何だその格好!天使か!?」
「…天使というか、妖精というか…。とりあえず可愛いな」
サッチとビスタもやってきた。
「サッチにぃちゃとビスタにぃちゃも!たんざくにね、おねがいごとかくの」
「願い事?願掛けのようなものか?」
「うん!じゃあ、エース!かんぱんいこ!」
「「「まてまてまて!!!」」」
シスコンを拗らせた隊長たちが全力で止めに入る
「その格好のまま甲板に行く気かよい!?」
「可愛すぎて心配だ!外に出せない!」
「何でそんなに可愛いの?!ニア!その格好、俺ら以外の人に見せたらダメだよ!?」
「この妖精を外に出して飛んでいったらどうする気だ」
「空に帰る気か、ニア。ダメだ、そんなことさせられない」
「何言ってんだ、こいつら」と、ニアは内心思う。
「ふふっ。ボクがいるんだから大丈夫ですよ、隊長方。たまにはこういうのも悪くないでしょう?」
イオンが笑顔でそう言うと、それもそうだな と言い、いつも以上に過保護になりながらもみんなで甲板へ向かった。
「グラララ!可愛いじゃねえか!ニア!!」
甲板には白ひげもいて、ニアを見るなりそう言った
彼は一足先に短冊お願い事を書いたらしい
「ありがとう!けど、ちょっとはずかしい…。あんまり、こういうかっこうしないから…」
頬を染めて恥ずかしそうに言うニアに対し、周りの隊長や隊員は「可愛すぎるだろ!」と、思ったとか
「そ、それはそうとたんざくかいちゃおうよ!」
恥ずかしさを隠すようにペンを取る。ニアが短冊に願い事を書くとマルコにペンを回した。
「と、言われても…。願い事、ねぇ…。ニアはなんてかいたんだよい?」
マルコが聞くと彼女は「ふふっ!」と笑い、満面の笑みで言った
「とーさんと、にぃちゃたちのねがいがかないますように!」
無邪気な笑顔で言う彼女に一同は嬉しくて堪らないと言うようにニヤける顔を必死に取り繕っていた。
「そ、れは…百人力だな。(ニアの笑顔が消えませんように…っと。)ほい、サッチ」
マルコはサッチにペンを回す
「俺か…(ニアの無茶が減りますように…)よしっ。ビスタ」
「ふむ。(ニアが元気でいられるように)こんな感じか?ほら、ハルタ」
「はーい。(これからもニアが笑顔でいられますように!)はい、イゾウ!」
「お前書くの早いな。(ニアに幸あれ…っと)…これで全員か?」
イゾウが書き終わるとシースがペンを受け取り、それを確認したニアは「じゅんびかんりょう!」と嬉しそうに言った
「じゃあ、もやそう!」
「ん?これ燃やすのかよい?あ、だから火が焚かれてんだな」
「せっかく書いたのに燃やしちゃうの?」
ハルタが言うとイオンが説明した
「煙は上に昇っていくでしょう?燃やした煙が上に昇っていくことから願いが天に届くように。という意味が込められているんですよ」
「ははは!ロマンチックだな、それは!よし、じゃあ燃やすか」
イオンの説明にイゾウが返すと全員で一緒に短冊を火に入れる。
立ち昇る煙を見上げるとそこには満天の星空が広がっていた
「わぁ…。すごい綺麗…。長いこと海賊やってるけどこんな風にじっくり夜空見上げたことないなぁ…」
「たまにはこういうのも悪くねえな!」
そして、夜空を見上げるニアが呟く
「わたしね、いまとてもしあわせだよ。みんな、であってくれてありがとう」
静かな甲板にその声はよく聞こえた。
甲板にいるみんなが感極まっているとイオンが声を出す
「あ、ふふっ!ニア、ご覧。天の川だ」
彼が指差すとそこには雲状の光の帯が広がっていた。
「すごい!きれい…」
そして、ほのぼのとした1日は幕を閉じた。