家族の為ならどこまでも   作:実茶

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第38話 負の感情

ールフィサイドー

 

エースの処刑を知って助けるためにハンコックの力を借りてインペルダウンへと潜入した。そこの奴らは強敵でおれはかなりのダメージを負っちまった。

……けど、エースは絶対に助ける!!

level6までいったが間に合わずにエースはすでに連行されていた。

おれはマリンフォードまで行く!と、協力してくれたイワちゃんに宣言する。ジンベエって奴も手伝ってくれるみたいだ。

そこにはクロコダイルもいた。こいつを出すのは渋ったけど仕方ねえ

待ってろ、エース今行くぞ。

そう強く思いながらインペルダウンから逃げ出し、マリンフォードへと向かう。正義の門を越えてしばらくすると津波が襲ってきた。

津波に飲まれそうになった時、波が凍りその下ではすでに戦争が始まっていた。

エース!!ここでもたもたしてる時間はねえ!!すぐにでも行かねえと!!氷を滑り降りようと船を固めている部分を攻撃すると氷が割れ、おれたちは真っ逆さまに落ちた。

なんとかみんな無事だったけど

 

「エース!やっと会えた!!助けに来たぞォ!!」

 

そう叫ぶとエースともう1人の声がおれを呼ぶ。

誰かは分からなかったけど、気にしてる余裕はねえ!

クロコダイルが白ひげのおっさんを攻撃しようとしたから止めると奴の上から大量に水が降ってきた。見上げると子どもがクロコダイルを威嚇してた。

…ん?あいつ、もしかして…

 

「ニア!お前、ニアだろ?!」

 

こいつ、こんなとこに飛ばされてたのか!こいつがここにいるってことは本当に他の奴らも別なところに飛ばされてんだな!じゃあ、みんな生きてる!!

…よかった。

エース助けて仲間見つけたらこいつの家族を探さねえとな

おれがおっさんと少し話をしてエースを助けに処刑台の方に走ろうとするとフードの男がおれの首を掴み止める。

何度も止められ、おれが怒るとそいつはフードを外しおれを優しく呼んだ。

 

「おれを覚えてねえか?おれ。だよ、ルフィ。お前にはエースの他にもう1人兄弟がいただろ?」

 

エースの他の…もう1人の兄弟。

おれはその言葉に目の前の男を凝視する

………ま、まさか!!

 

「さ、さ、さ、サボォォォ?!?!」

 

なんで!?だってこいつ、死んだんじゃ…!!

目に涙が溜まるのがわかる。けど、今は泣いてる場合じゃねえ!!

おれはサボと一緒にエースを助ける為、今度こそ処刑台まで走った。

 

ーサイドエンドー

 

***********

 

わたしは青雉と対面する。

正直怖い。実践なんて数える程しかした事がない。

けど、負けられない!

彼が腕を直角にし、技を繰り出す

 

「アイス(ブロック)暴雉嘴(フェザントベック)!」

 

彼が氷の巨大な鳥を創る。

わたしは自分の周りに炎の竜がとぐろを巻くイメージをする。

すると炎がわたしを守るように立ち昇り氷の鳥を溶かした。

 

「あらら!なんつー火力!!」

 

その竜を操り青雉を襲わせる。追尾式のように青雉を追いかける

 

「うわっ!そんな危ないもん向けないで頂戴よ!溶けるでしょ?!」

「こおりはとけるものだよ!」

「なにげに酷いこと言わないでくれる?!」

 

抗議しながら彼はひたすら氷の塊を竜にぶつけて鎮火する。

 

氷河時代(アイスタイム)!」

 

次に足元を一瞬で凍らせた。

動きを止められる前に飛び上がり両手を下に向けて、砲弾くらいの大きさの火の玉をいくつか創り出し火山弾のように地面にぶつける。

氷は跡形もなく溶け、ついでに隕石でも降ってきたかのようなクレーターがあちこちにできた。

 

「おいおいおいおい……。ほんとに箱入りかよお前!これヤベェんじゃねぇの?お前さん1人に時間喰うわけにもいかねぇし…。ここは引かせてもらうぜ?」

 

青雉はわたしを無視して処刑台の方に向かって行った。

大将を3人揃えるのはまずいと思い追いかけようとしたが嫌な予感がしたので一旦オヤジさんのところに戻ることにする。身軽に走りオヤジさんの隣へ行く

 

「グララララ…。お前どこでそれだけの術を身につけたんだァ?そんなに戦えるほど戦闘に出しちゃいねえと思うが」

「…わかんない。けど、みんながいるならなんでもできるきがするんだ」

 

オヤジさんと話してると後ろから声がした。

 

「おやっさん…」

「スクアード!今お前に連絡を…」

「あぁ、すまねえ。おやっさん。後方はえらいやられようだ。」

 

なんとも言えない違和感を感じ、わたしは首を傾げる。

 

「なにしにきたの?」

 

そう言うと彼はゆっくりとわたしに視線を向けた

 

「…ニア、だったか?俺たち傘下の海賊はお前のことをあまり知らねえ。だが、隠される理由もわかる。そんな目立つ見た目してたんだな、お前。たまに見るときもフード被ってたから知らなかったぜ」

「はなしをそらさないで。なんでそんなにさっきだってるの?なにをゆらいでいるの?」

「ーーーっ!?」

 

わたしが違和感の正体を口にするとスクアードさんは目に見えて動揺した。

彼はオヤジさんを睨みつけ鞘から剣を抜くとオヤジさんに突き立てようとする。考える前に体が飛び出し、武装色で刃を掴むと指の力でへし折った。

…サボみたいなことした気がする。

 

「なっ!!」

「…なんのつもり?あなたもうらぎるの?うらぎりものには、せいさいを…」

「まてニア」

 

スクアードさんに近づき彼に向かって手を伸ばすとオヤジさんが伸ばした腕を掴み、止める。

 

「スクアード……。お前どういうつもりだ?」

「俺にこうさせたのはオヤジ達じゃねぇか!オヤジは裏で海軍と密約を交わしていて傘下の海賊の命と引き換えにエースの命も保証されてるって!俺達を囮に使う気なんだろ?!」

「…なにそれ。あなたばかじゃないの?そんなことしてるんならみんないのちかけてたたかったりしないでしょ。みんなのあのひっしなかおみて、エースのいのちがほしょうされてるなんておもうの?」

 

わたしがそう言うとスクアードさんは戦場を見渡す

状況がやっとわかったのか拳を握り歯を食いしばった

 

「仮にも親に刃物向けようとするとはとんでもねえバカ息子だな!!」

 

オヤジさんはそう言って彼を抱きしめる

 

「馬鹿な息子をそれでも愛そう」

 

…オヤジさんが許すなら仕方ない、か。

オヤジさんが彼と少し話すとわたしの方に来て頭を撫でる

 

「ニア、よく気づいてくれたな。助かった」

「ううん。たまたまだよ、とーさん。」

 

彼は膝をつき涙を流す

 

「すまねぇ、オヤジッ!俺はっ…!」

「さっきのこうどう…つぐなうきがあるならやることはなくことじゃない。いいおとななんだからじぶんのしんじたいものくらいじぶんできめたら?」

「お前……可愛い見た目とは裏腹に結構はっきり物を言うんだな」

「いったらだめなの?」

「いや、目が覚めた。礼を言う。一度揺らいだ俺をオヤジは許してくれた。お前は俺を信じれないかもしれないが……俺は戦う!」

「…そう。」

 

彼はわたしにそう宣言すると船を降り、海兵を蹴散らしに向かった

 

「相変わらず人の心に入るのが上手いなァ…お前は」

「うん?わたしはじぶんのやりたいようにうごいてるだけだよ」

「グララララ…。おれも出るぞ、ニア」

「わかった。きをつけてね」

 

オヤジさんが動いた。ここからが本番か。

あちらこちらで血が流れ命が散る。

あぁ、なんて痛いんだろう。

こんなにも敏感だったかなぁ……

ここは戦場だ。

恐怖、殺意、憎悪、嫌悪、嫉妬、嫉み、不安、軽蔑、絶望…

様々な負の感情があちこちで生まれてはわたしの心に突き刺さり、抜けない棘となる。

痛いけど、苦しいけど、わたしだって引けないんだ。

引けない理由があるから……。

【"自分"の"痛覚"を"拒絶"する】

……よし。わたしも動こう。

再び船から降り、ルフィさんとサボさんの所へと向かった。

 

***********

 

ーマルコサイドー

 

死んだと思ってた妹が生きていて、マリンフォードへとエースを助けにきた。

一緒にきたあの男は誰だ?…誰だろうとニアは渡さねえが。

ニアがフードを外し海軍を挑発する。おいおい、エースを助けるためとはいえ姿を簡単に見せるな…よ……い…っ!?髪が短くなってる、だと!?

いや、似合うけど、なにがあった!?ティーチの仕業か!!

だとしたらほんとに許さねえあいつ!!

赤犬の前に立つものだから慌ててニアを救出すると比較的安全な所で説教をし、戯れる。

だが、そんな癒しのひとときでさえ今は邪魔される。大将が揃って俺たちの前に立ち主にニアを警戒する。

大将が散ったのをみて俺たちも散り散りになる。ふとニアを見ると青雉と同等に戦っていた。

あいつ、あんなに戦えたのか!?戦闘経験だって数える程しか無いはずなのに…!!さすがというかなんというか…。

その後なにを思ったのかオヤジの所へ戻った。

するとスクアードがオヤジを刺そうと剣を抜きそれをニアが止めた。

…まさか、スクアードの行動を読んでいた?いや、あいつは傘下の奴らとあまり関わってないはず。行動が分かるくらい親しい奴が傘下にいるわけ………っ!!?

彼女の目に光はなく、無機質な人形のように冷たい顔をしていた。

心をどこかに置いてきたような……。

あれか!ハルタたちが言っていたのは…!!

たしかに、ニアじゃないみてぇだ。怖いな。このままあいつをこの戦争に参加させてもいいのか?

 

「マルコ…。あれ、大丈夫なのか?」

 

ビスタが俺に声をかける。どうやら同じことを思ってるらしい。

その後オヤジも動き出し、船から降りる。

そこに1人取り残されたニアは痛む心を抑えるかのように胸に手を当て目を数秒瞑る。だが、すぐに目を開けニアも船を降りた。

そのとてつもなく昏い目に俺は胸騒ぎがした

 

ーサイドエンドー

 

**********

 

オヤジさんが動いた後、わたしも船を降りルフィさんとサボの所へ向かう。

 

「ルフィさん、エースをたすけるのはいいけど…てじょうはどうするの?」

 

いざとなったらわたしが拒絶すればいいだけの話だが、一応聞いてみる。

 

「ニア!お前、すげぇ強かったんだな!大将と戦えたのか?!…手錠のことなら心配すんな!さっきハンコックから鍵をもらった!」

「海賊女帝と知り合いだった事に驚いたぜ……って、ニア。お前大丈夫か?」

 

サボがルフィさんからわたしに視線を移すと痛々しいような表情を浮かべた。

 

「なにが?」

「気づいてねえか。お前今、物凄い酷い顔してるぞ。下がった方がいいんじゃねぇの?」

 

酷い顔って…。

今どんな顔してるのかな…。だって、すごく痛い。どうしてみんなそんなに平然としていられるんだろう?

 

「そうかなぁ……。ふふっ、だいじょうぶだよ」

 

サボがいる反対側からルフィさんを狙う攻撃を受け止めながら言う。

多分彼も物凄いダメージが蓄積してると思う。

PXとか言うのと戦って、くまさんの能力でどこに飛ばされたかは知らないけど囚人服着た人たちと落ちてきたからきっとインペルダウンとか言う監獄から来たんだろう。平気そうな顔をしてるけど内面はボロボロだと思う。

なら近くにいる時はサボが捌き切れない攻撃をわたしが捌こう。

 

「…にぃちゃたちには……いわないでね」

 

ボソッと言うと彼らは少し間を置いてから「わかった」という。

自分も致命傷は受けない様に気をつけながら攻撃を捌き、処刑台へと向かう。

するとミホークさんが立ちはだかった。

黒刀を抜きルフィさんに向ける。

 

「…悪いが赤髪。この力、慎みはせんぞ。この黒刀からどう逃す?」

 

ルフィさんを庇うサボの前に立ち脇差を抜くと彼の一撃を受け、その力を下へ流す。その際で足元に巨大なクレーターができるが気にしない。

なぜなら力を流さないとこの人の一撃は腕を持っていかれるからだ。

 

「ニア、生きていたのか。死んだと聞いたが」

「うん、きせきてきにね」

「随分と酷い顔をしている…。何があった?」

「いたいんだ。ここは、とても……いたい。」

「…お前は優しすぎるな…。悪い事は言わない…。心を砕いてしまう前に船に戻れ」

「だめだよ、エースをたすけるんだ。じゃまするならミホークさんでもようしゃしないよ?ルフィさん、サボ。ここはまかせて」

 

わたしにミホークさんの相手を任せる事を不安に思ったのかルフィさんが戸惑うがサボがルフィさんを引っ張ってエースの所へとむかった。

それを横目で確認するとミホークさんと距離を取り斬撃を何発か飛ばす。

彼は驚いた顔をしたが冷静に全て受け流すと距離を詰め剣を振り下ろす。半身になって躱すと脇差を彼の首目掛けて振り上げる。

彼は空いてる方の手でわたしの腕を掴み剣を止めた。

自分でもここまでできるとは思わなかった。いや、彼が本気じゃ無いだけだ。

 

「背後にも注意しな!チビ!!」

 

後ろで誰かが刀を振るう気配を感じた。多分海兵だろう。

背後から斬りかかってくるとはいい度胸してるじゃないか。

…なら、死んでも文句いえないよね?

わたしは小さく笑うと腰のホルダーから銃を抜き、安全レバーを引く。

 

「(…今、笑ったか?……っ!銃を…!)よせ!今のニアに殺気を向けるな!」

 

ミホークさんがおそらく海兵に叫ぶがもう遅い。銃口を後ろに向けて撃つ。

人を1人殺す度に心が1つ消えるような感覚を覚える

けど、躊躇はしてられない。

迷ったら最後、大切な人を失うかもしれないんだ。

 

「ーーーっ!(何をしている、白ひげ!!早くニアを下がらせろ!これは相当まずい…。決壊したらマリンフォード(この島)は沈む!)」

 

後ろを見ずに背後を狙ってきたやつを撃つと辺りが騒然とする。

 

「あのガキ、全く見ずに!!」

「なんて奴だ!見ずに頭を撃ち抜くなんて!!」

 

海兵が叫ぶ。

見聞色使えばできるんじゃないの?

 

「…かなりまずいな。ビスタ!鷹の目の相手を頼むよい!」

「任せろ!ニア、下がれ!」

 

まずい?なんの話だろうか。

なにか戦況が変わるようなことでも起こったのかな?

マルコがビスタに指示を出すとビスタがわたしを下がらせ、ミホークさんと戦い始める。

……えっと、どうしよう。

じっとしてるわけにもいかないよね。ここはビスタに任せてわたしも先に行こう。

ルフィさんとサボのサポートをしなきゃ!

 

**********

 

ーマルコサイドー

 

ニアが鷹の目と交戦している時、あいつの背後を狙った海兵の頭を全く見ずに撃ち抜いた。

…なんつー腕してんだ。見聞色を使ったからと言ってあんな状態で1ミリも外さずに額のど真ん中撃ち抜くなんてイゾウでもできるかわからねぇってのによ

…だが、あれはかなりまずいな。

ティーチの所でなにか酷い目に遭ったのか知らねえがニアがおかしくなりかけてる。

今思えば当然のことだよい。あんなに優しいやつが人を殺してなんとも思わないわけがねぇ…。

なんとも思ってない()()をしてるだけなんだ。

ニアをどうにかして戦場から下げたいが下手なことを言うと逆に刺激しそうで怖えよい

 

「気づいてるか?マルコ。ありゃ、決壊するのも時間の問題だ。」

 

オヤジがニアを見て冷や汗をかきながらいう。

同じことを思ってるだろうよい

 

「あぁ、かなりやばいな。下手したらこの島沈むぞ」

「だろうなぁ…。止めれるか?…正直、見てられねえ」

「俺もだよい。やってみるが、難しいだろうな」

 

俺はビスタに鷹の目の相手を頼みニアに近づくがニアはエースのいる処刑台へと走っていった。

ニアを追いかけようとするとビスタと鷹の目の会話が聞こえる。

 

「お前達、何故アレを下がらせない?相当心を病んでいるぞ」

「…気にかけてくれんのかい、鷹の目。今そのために俺がお前の相手をしてんだ。」

「なら早くしろ。手遅れになる前に」

「何故そこまでニアをきにするんだ?お前、あいつの修行にも加担したらしいじゃないか。だいぶ虐めてくれたみたいだが」

「可愛いからに決まってるだろう?アレといると癒される。それに可愛いものはいじめたくなるというじゃないか。」

「・・・・殺していいか?赤髪と似た様なこというんじゃない、鷹の目」

「あの阿呆と一緒にするな」

 

………鷹の目ってあんなキャラだったかよい?

ニアに関わった奴ってみんなおかしくなってる気がするんだが気のせいか?

そんなことを思いながら止まった足を動かし彼女を追う。

ニア…。お前はいつだって自分を犠牲にしてきたな。

その小さい体に抱えきれないほどの想いを背負って何度お前は死にかけた?

もういい、ニア。よく頑張った。もう十分お前には助けられた。

不甲斐ない兄たちを許してくれよい。次は必ず守るから、そんな顔しないでくれ…。

 

ーサイドエンドー

 

**********

 

ルフィさんとサボを止めるべく、沢山の海兵がこちらに向かってくる。オヤジさんも、マルコたちも海兵を蹴散らすがなんせ相手は将校や七武海だ。簡単に行くはずもなく手こずっていた。

 

「白ひげ!未来が見たいなら今見せてやる!やれ!」

 

元帥が執行人に指示を出しエースを処刑しようとした。

オヤジさんが動きそれを止めようとするが胸を抑え吐血し、膝をついた。

っ!!そうだ、病気が進行してるんだ!

マルコさんがそれに気づき慌ててオヤジさんの元へと向かう。

 

「オヤジ!!」

 

その隙にマルコは海楼石の手錠をつけられ、黄猿さんにレーザーで撃ち抜かれた

 

「マルコ!!」

「余所見したろ!今!」

 

ジョズがマルコに意識を逸らすと青雉さんがジョズを凍らせる。

すると赤犬さんが右手をマグマに変えオヤジさんを貫いた。

 

「っ!!!」

 

ほんの数秒、迷ってる間に事態は悪化していった。

どうする?ますはエースの処刑を止めないと…!

そう思って覇王色を放とうとすると誰かが先に使った。

 

「やめろぉおぉおぉぉ!!」

 

…ルフィさん!持ってたんだ。なら話は早い。

エースは彼らに任せて、マルコ達を…!

わたしは急いでマルコのところへ行った。

 

「マルコ!だいじょうぶ?!」

「ニアか。大丈夫だよい」

「うそ!きざるにうたれてだいじょうぶなわけない!わたしにはむちゃするなっていうのになんでじぶんはむちゃするの!」

 

そう言ってわたしは海楼石とマルコの怪我を拒絶した。

この力のせいでバケモノと罵られても、これで助けられるならいくらでも悪は受け入れよう。

 

「おいおい…、何だァ?今のは。ニアちゃん、何をした〜…?」

 

黄猿さんはわたしがマルコに何かをしたのだと思ったのか問いかけてくる

その問いに対しマルコが顔を顰めた

 

「…っ…もういい、ニア。よく頑張った。お前は下がれ」

「わたしは…じゃま?」

「ちがうっ!そう言うことじゃねえよい!」

「だいじょうぶ、ジョズととーさんもたすけてくる」

「待てよい!ニア!」

 

マルコが腕を掴み止める。

黄猿さんはわたし達の会話が終わるのを待ってくれるわけもなく攻撃を繰り出してくる。それに気づいたマルコがわたしを庇う様に抱きしめ黄猿さんの攻撃を背で受けようとするが…そんなことさせるわけない

 

「きょぜつする。」

 

ポソっと呟くとマルコと黄猿さんの間にガラスの様な壁ができそれが光の球体を吸収すると消えた。

それを目の当たりにした黄猿さんは何が起きたのか分からずに唖然としていた。

 

「ーーーっ!?」

「マルコ、だいじょうぶ。」

 

彼の手が緩んだところで拘束から抜け出しジョズのところへと向かう。

"凍らされた"という"事実"を"否定"すると氷が()()()

溶けたのではなく、消えたのだ。

そんな不可思議な状況を目の当たりにした青雉さんだが、わたしの仕業だということに気づくと睨みつけてくる。

 

「ーーーー…ニア?……俺は確か…。……っ!!まさかお前っ!!馬鹿!海軍の前で何使ってるんだ!!」

 

氷が解け、すぐに覚醒したジョズは状況を理解するとわたしの心配をする

 

「わたしはへいき!」

 

そう言ってこんどはオヤジさんのところへ行こうとするが青雉さんが両棘矛(パルチザン)を撃ちわたしを威嚇する。

それをかわし、青雉さんと向き合う

 

「おい、何した?ニアちゃん。今のはなんだ?」

「うるさい。じゃまするならころすよ?」

 

早くオヤジさんのところに行きたいのにそれを阻止されて苛立ち口調が乱れる。

 

「…こりゃあ、まずいな(正直、ニアちゃんのが白ひげより何倍も厄介なんじゃない?)」

 

冷や汗をかいている青雉さんに銃を向ける

 

「いそいでるの。どいて」

 

覇気を纏わせ何発か撃つが彼はそれをかわす。

まぁ簡単にはやられてくれないよね。

弓に持ち替え、矢を持たずに弦を引く。

 

「……?」

 

彼はわたしの行動を訝しげに見る。

イオンから学んだ。"見えない"って、怖いよね?

風を操り空気を集めて矢にするイメージをし、弦を離す。

もちろん空気だか見えるわけない。例えるならエアガンを人に向けているものだ。

 

そんざいしないもの(ロスト・ワン)

 

空気で創られた矢は彼の右肩を貫通し血を流す。

自分に何が起きたのか分からず右肩を触りその手に血がついているのを確認すると驚愕の表情を浮かべた。

放心してる彼を無視してオヤジさんのところへ向かい怪我と病気を拒絶する。

胸に風穴が空いてたわけで、それが治ったことにより海軍側が騒ぎ出した。

 

「なんなんだ、あの子は!!さっきから…怪我を治しているのか?!」

「治すなんてレベルか!?あれ!!」

 

感じるのは、恐怖、畏怖。

まぁ、当然といえば当然だ。けど、やっぱり痛い

今まで向けられたことのない感情だ

 

「ニア…。酷え面してるぜェ?辛いんならさがってなァ。お前は十分よくやった。」

「だいじょうぶ、わたしはへいき」

「…大丈夫じゃねえ奴ほど大丈夫って言い張るんだよ、ニア。そんな酷え面で平気と言われても説得力ねぇぜ」

「うん。でも、ひけないの。もう…あとには、ひけないんだ」

 

そう言ってサボたちを狙っている黄猿さんに矢を放つ。

そしてついに、サボとルフィさんが、エースを解放した。

 

「「「火拳のエースが解放された!!」」」

 

その叫びに安堵する。

あとはみんなで無事に帰るだけだ。もうちょっとだけ…あとちょっとだけ…耐えなくちゃ。

 

***********

 

-ハンコックサイド-

 

軍艦と共にマリンフォードに降ってきたわらわの愛しき人…。無事じゃったか、ルフィ!心配した!

さすがルフィじゃ!!

ルフィはこの戦争の序盤で突然現れた謎の少年少女と知り合いらしく話し始めた。

…その少女は誰じゃ、ルフィ!わらわというものがありながら…他の女と仲良くするとは…!!まさか浮気!?

あの娘はルフィのなんじゃ!!気になって仕方がない…!

しばらくするとルフィと謎の少年が共に走ってきた。

煙がルフィを襲おうとしたからとりあえず蹴飛ばした。

わらわの愛しき人に手を出すとは…殺してやろうか?この男

 

「ハンコック!!」

 

っ!!また、わらわの名を!!

 

「なっ…!ルフィお前、女帝と知り合いか?!」

「あぁ!ハンコックのお陰でおれはここまで来れたんだ。感謝しても仕切れねえ」

 

そんな、感謝だなんて

わらわはわらわのしたい事をしただけじゃ…ポッ

 

「と、ところでルフィ。その男と共に来たあの少女は誰じゃ?」

「ん?あぁ、ニアのことか?ニアは白ひげのおっさんの船のクルーらしくてな、迷子のあいつとシャボンディ諸島で会って、家族のとこに返してやるって約束したんだ」

 

なんと!迷子とな!?

そんな子にまで力を貸してやるとはなんて優しいのじゃ!

あぁ、さすがはルフィ!!

はっ!いかんいかん、感極まってる場合ではない!

わらわは鍵を出しルフィに渡す

 

「ルフィ、兄の手錠の鍵じゃ」

「………!!ハンコック!!」

「…お前、七武海だろ?いいのか?海賊に加担して」

 

なんと無礼な男よ。

こやつは何者じゃ?只者ではなさそうじゃが…

 

「わらわは何をしても許される…そうよ、わらわは美しいから!」

「………そ、そうか。」

 

男が引きつった顔をしておるがわらわはルフィ以外どうでも良いのじゃ

するとルフィが抱きついてきた

な、な、なっ!ル、ルフィ!こんな周りの目がある所で大胆な!!

 

「ありがとう!恩にきるよ!!」

「よ、よいのじゃ!気にせず先を急ぐのじゃ、ルフィ!!」

 

そう言うとルフィは男と共に先に行った。

わらわも戦おう!ルフィのために!!

 

ーサイドエンドー

 

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