青天の霹靂と言うのには丁度良い出来事が目の前には起こっていた。
サイドヘアは腰辺りまで伸びているが後ろ髪はショートヘアーで明るい黒色、という髪の色をしている。そして頭には烏帽子と思われるが折り曲がっているものをかぶっている。とても鮮やかな緑色で右手に持っている笹と同じような色をしていて、襟と前掛けは白色で、そこには黄色いリボンが取り付けれている。襟には蝶ネクタイのようなものが、前掛けには細いリボンで蝶結びになっている。腰には黒いリボンをつけている。
左と同じく髪型と被り物は変わらなかった。しかし、髪色は茶色の方に近い髪をしている。どちらにせよ、綺麗な髪には変わりない。紅色のドレスのような服装であるが舞さんと変わらない。唯一違うとするなら、顔つきが幼く感じるのと何かを葉を持っているという事だろうか。一本の枝に葉を何対かついているもので葉の形は細長かった。
「舞さんと里乃さんですか。隠岐奈さんの二童子でしたね。今日は何をしに来たんですか?」
ついさっき、僕が会ったことのある人が時間を待たずしてここへと現れた。何が目的でここに来ているのかは全くもって理解出来ないが、もはや何をしたら良いのかは僕の指揮に任されている。
「僕は貴方について行きたい。それだけだよ。」
そんな事を言われても、僕はまさかの事態にどうしようか迷った。そもそも何のためにここまで来たのか、隠岐奈さんは許しているのか。そんなところを考えてしまう。
「隠岐奈さんはどのように言っているんですか。」
僕は目の前の二人がとても怪しかった。
「何も。好きにしていいって言われているよ。」
その言葉はどこまで信用していいものなのだろうか。そもそもそれは信じていいのだろうか。
「ふーん。それは、困りましたね。僕には責任が取れません。それに何処かに行かせるのも気が引けます。どうしましょう。」
「なら、僕達に貴方の住処を分けてよ。眠る場所があったらそれで良いよ。」
「あー、その手が、ありましたね。何というのか、とても理解しにくいですが。」
僕は舟に取り付けられている櫂という水かき用の道具を用いて紅魔館へと漕いでいく。
「ねぇねぇ。名前は?」
そう聞かれた。丁度力を込めて漕ぐところで言われたので誰が僕に話しかけてきたのかはよく分かっていない。それに舟に分けられる水の音があり、話せたものではないのかもしれない。
「ヒカルです。」
そう言えば、あの時は急にテストを称して弾幕勝負をしていたような気がする。少しだけ体が何をしたのかを覚えている。あの後戸の国での出来事は抜けていたり、強く印象付けられていたりするがどちらも半々程度で結局のところ、あまり覚えていないという言葉に収束する。
「ヒカルって言うんだ。宜しくお願いしますね。ご主人。」
「あ、いや、僕がご主人にはならないよ。あとで紹介するからその時に話すね。」
「ご主人、私に何かやれることはありますか?」
「いや、別にないかな。先に地面に向かっていても良いけど。ここで話し相手くらいならやれる、かな。」
「「それなら僕(私)たちが応援してあげる。」」
その言葉通り、僕は応援と称して何かをされた。僕は最初のうちは何とも感じなかった。だが、櫂によって押し出された水が溢れるほど力が強くなっていた。そしていつもより負荷がかかるはずなのに別に問題ないほどに感じた。とても軽い、それが僕の第一印象というところだろう。それから何をしたのかと言われると減速していき、紅魔館のある離れ小島までは辿り着いた。そこには紅く塗られた館があり、僕が今のところ間借りしている紅魔館というものが見える。ここからは舞さんと里乃さんに任せてみる事にしよう。
僕はその後、美鈴さんの横を会釈で通り、咲夜さんにお客様が来た事を伝えた。事情を話してレミリアさんのところまで案内をさせてもらえる事になった。咲夜さん曰く、お嬢様はどう思われるか、それは私でも分からない、と言われた。それに肯定の意を示した僕は静かに舞さんと里乃さんを連れていく。