IF日本国召喚~憲法改正後の日本が転移しました 作:RIM-156 SM-2ER
20XX年
十五年前に体験した尖閣紛争で日本は憲法改正を行い自衛隊は国防軍に生まれ変わった。空母や爆撃機、弾道ミサイルや核などの攻撃兵器を導入しアジアで3番目の軍事力を持つ*1ようになった。また、集団的自衛権が認められ、日米地位協定などの条約も改正された*2。
そんな日本は突如として異世界に転移してしまうのだった。
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まず、その異変に気が付いたのは喜界島通信所だった。突如として大陸からの電波が消えたのだ。通信所の職員は直ちにそのことを防衛省に連絡した。
次に異変に気が付いたのは国立天文台だった。星の位置がまるっきり違ったのだ。そのほかにも領空外を飛行していた航空機がレーダーから突如消えたり、海外と通信がつながらなくなった。事態の収拾をはかるため日本政府は国防軍に対し付近の調査やレーダーから消えた航空機の捜索を命じた。
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中央暦1639年1月24日
クワ・トイネ公国軍の竜騎士マールパティマは自身のワイバーンを操り公国より北東約100kmを哨戒飛行していた。公国から北東には何もなくただ大海原が広がるだけである。新天地を求める冒険者が北東の方角に向かったが帰ってきたものはいまだ一人としていない。
さて、マールパティマは雲一つない青空を心地よく飛んでいると違和感を覚えた。違和感の正体をつかむべく、その違和感があったほうを見ると何かが見えた。
そのなにかは黒くのっぺりしており羽ばたいていなかった。
「なんだ!あれは!」
ワイバーンや鳥ではない何かが自分しかいないはずの空を飛んでいた。マールパティマは魔信機のスイッチを入れると司令部に連絡した。
「我、未確認騎を発見!これより要撃を行う」
相手は相当早いらしくすでに輪郭がはっきりするほどまで近づいた。その飛行物体は翼の先をピカピカと光らせキィーーンという甲高い音を発していた。
未確認騎とすれ違うと反転し一気に距離を詰める・・・・はずだった。だが未確認騎はとても早く時速235kmを誇るワイバーンをいともたやすくおいていく。
「くそ!なんなんだ!あれは!」
マールパティマは驚愕しつつも司令部に連絡を入れた。
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一方マールパティマとすれ違った未確認騎―――R-3戦略偵察機のパイロットとガンナーも驚いていた。なにせ、架空の生物であるはずのドラゴン(正確にはワイバーン)とすれ違ったのだ。
するとガンナーがとあることに気がついた。
「機長!
「124・・・・・?航空機にしては遅くないか?民間のセスナより遅いぞ?」
パイロットは報告を怪訝に思いつつ前方に目を凝らした。すると青い空にぽつぽつと黒い点が見えた。じっと目を凝らして見ると先ほどと同じドラゴンのようであった。
「ドラゴンだ!さっきのと同じ奴だと思う」
そのまま機をまっすぐ進める距離が2kmほどになったところでドラゴンの口に炎が見えた。パイロットはそれが自分たちに対する攻撃だと理解するとジョイスティックを操作し機体を上昇させた。
機体下部に設置された高性能カメラでドラゴンをみると、その背には人らしきものが乗っており驚いた様子で此方を見上げていた。どういうわけだかドラゴンたちはそれ以上上昇してくることはなかった。パイロットはほっとしつつ機をドラゴンたちが来た方向に向けた。
すると、すぐに何やら都市のようなものが見えた。高性能カメラで見ると都市は此方をみて混乱しているようだった。腰を抜かしていたり馬が暴れまわったりしている。都市は現代のように鉄筋コンクリートでできたビルが乱立しているのではなく中世のような作りだった。するとパイロットはガンナーに指示を出す。
「おい、この都市の様子をカメラで撮っておけ」
「はい!」
ガンナーはタッチパネルを操作し、高性能カメラや赤外線カメラなどあらゆるカメラで都市のいたるところを撮影した。3分ほど写真を撮り続けた後パイロットはこう言った。
「この写真、必ず日本に持ち帰るぞ」
パイロットは日本の方向に機体をむけた。
その日の内にこのR-3やそのほかの偵察機、哨戒機などが撮影した写真は市ヶ谷の防衛省に届けられ、精査されたのち、緊急の閣僚会議が開かれ満場一致でまずドラゴンなどの存在から日本が異世界に転移したことの認定やこの写真の国家との国交樹立が決定。また大規模な穀倉地帯が見られたためこの国からの食糧輸入を目指すことなどが決定された。
そして後日、佐世保の軽航空母艦「りゅうじょう」*3を旗艦とする第3空母護衛艦隊を護衛につけた使節団を派遣した。
R-3戦略偵察機 サイレントスカウター
最大離陸重量 17トン
最大速度 マッハ1
行動半径 10932km
全長 21m
全幅 35m
エンジン ゼネラル・エレクトリック F124 2基
乗員 2名
武装 AIM-9 サンドワインダー 4発(自衛用)
ボーイング社が開発した高高度用ステルス戦略偵察機。高度なステルス性と赤外線カメラや超高精度カメラなどの高性能偵察機器を搭載している。限界高度は高度25000mである。ただ武装は自衛用のAIM-9サンドワインダ―4発を翼下のハ―ドポイントに搭載できるのみである。音速での飛行が可能。ただやはり偵察機、戦闘機ほどではない。愛称はサイレントスカウター(静かな斥候)
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次回
第1話 使節団派遣1
日本が転移した時に海外にいた日本人はどうしよう?
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いつの間にか日本に現れている。
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取り残されてしまう。