IF日本国召喚~憲法改正後の日本が転移しました   作:RIM-156 SM-2ER

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皆さまどうもSM-2です。
この話、防空戦と言っていますが前半は旅団長の茂木さんと参謀の会話が大半ですw。
では本編どうぞ。


第13話 ギム撤退戦(防空戦)

「旅団長!第3即応歩兵連隊が敵火炎弾攻撃を受けました!!かなりの負傷者がいる模様です!!」

 

第3即応歩兵連隊は第3遊撃旅団旗下の部隊だ。つまり第3遊撃旅団が攻撃を受けたことを意味していた。茂木は椅子から立ち上がるとすぐさま指示をだす。

 

「すぐさま第1空母打撃艦隊に連絡!!負傷者は野戦病院へ!クワ・トイネ公国軍と民間人の負傷者もだ!防空部隊には我々を攻撃したトカゲを叩き落とすように命令を出せ!!」

「はい!」

 

報告に来た通信兵はすぐさま部屋を出ていく。茂木はドカッと椅子に座ると目をつむって火炎弾の犠牲になった部下たちに謝った。そして数秒ほどして目を開くと、ふとそばにいた参謀に声をかけた。

 

「・・・・ワイバーンが火炎弾攻撃をしようとした時点で正当防衛で攻撃命令を出せばよかったな・・・・。そうすれば部下が被害にあうこともなかった・・・・・」

「いえ・・・・確かに日中紛争後も国防軍法*1の中に武器使用は国防軍武器等使用法、防衛省武器使用規則*2ならびに警察官職務執行法に準ずるとありますが、あの時点で攻撃命令を出してワイバーンを全機撃墜した場合、後で攻撃目標は我々ではなくクワ・トイネ公国軍だったと難癖をつけられて、国会やマスコミが旅団長や政府のことを叩くこともあったかと・・・・」

 

茂木はワイバーンが火炎弾攻撃をしようとした時点で正当防衛ということで警察官職務執行法にのっとって攻撃命令を出すことが出来たのではないかと後悔していた。

 

「・・・・君は正当防衛の成立要件をおぼえているかね?」

「ええ。急迫不正の侵害、自己または他人の権利を防衛するため、やむえない場合の大きく3つであったと記憶していますが」

「クワ・トイネ公国の人間はその()()には入らないのか?クワ・トイネ公国の人間の権利を防衛するために武力を行使してもよかったのではないか?」

「ですが、それは過剰防衛に値するとまた物議を醸す可能性があります。それにロウリア軍が火炎弾攻撃を準備してから実施するまでは非常に短い時間でした。あの時間では攻撃命令を発しても防空部隊の迎撃は間に合わなかったと考えます」

 

参謀はそう返した。

 

「それでも、やはり考えてしまう・・・・。”もっとやりようはなかったのか?”とね・・・・」

 

茂木はそう言って外をチラリとみた。既に防空部隊が迎撃を始めており、ロウリア王国軍のワイバーンはほとんど残っていなかった。

 

「そういえば君は部隊指揮の経験がほとんどなかったんだったな?君も部隊を任せられるようになればわかるさ。私の苦痛がな・・・・・。政治の犠牲になるのはいつも現場だ・・・・・・。さて、住人の避難を開始しろ!!司令部付憲兵中隊はクワ・トイネ公国軍と協力し住人の避難誘導を開始せよ!」

「はい!」

 

参謀はすぐさま部屋を出て行った。茂木は再び椅子に座るとぽつりとつぶやいた。

 

「・・・・指揮官に必要なのは屍を越えられるだけの強い心・・・・か」

 

茂木はスッと立ち上がり、そばにかけてあった自身の作業帽をかぶると部屋から出て行った。

――――――

「司令部より命令!!攻撃命令だ!!敵ワイバーンを撃墜せよ!!」

 

防空部隊の指揮官がそういうと、兵士たちは素早く動き始める。

 

「目標レーダー探知!ロック完了!いつでもいけます!!」

「よし!攻撃始めぇ!!」

 

自走高射機関砲の砲手は引き金を、地対空誘導弾の射撃担当は発射ボタンを押しこんだ。

 

シュゥウウウウウ

ダダダダダダダ

 

ギムのいたるところから白煙が上り、曳光弾が大空に向かって伸びてゆく。

ロウリア王国軍のワイバーンは一度上昇してから再度火炎弾攻撃をしようと再上昇中だったが、第3遊撃旅団の地対空ミサイルや自走高射機関砲の餌食になってゆく。

爆発で四肢がもげ肉片となった者、騎乗しているワイバーンごど曳光弾に貫かれハチの巣になって落ちてゆく者、形はそれぞれだが与えられている物は全て死であった。

 

「撃て!撃てぇ!我々に攻撃したことを後悔させてやれ!!トカゲ野郎を一匹たりとも逃すな!」

 

防空部隊の兵士たちは皆、犠牲になった仲間の復讐に燃えていた。

――――――

「うぉお!!くそっ!ついてくるな!!・・・・ギャッ!!」

 

また一人、竜騎士が爆煙に飲み込まれて落ちてゆく。アルデバランはその竜騎士を見ながら悪態をついた。

 

「くそっ!!ココは地獄か!!」

 

先ほどがギムの町のいたるところにある緑マダラの何かから、光の矢や光弾が発射されワイバーンを落としてゆく。最初は75騎いたワイバーンは、その数を7まで減らしていた。途中で何人かの竜騎士が光弾を放つ何かを攻撃しようと突っ込んでいったが全て迎撃されてしまった。

 

「ん・・・・・?」

 

アルデバランはまた白煙が上がったのを確認した。

 

「くそっ!またか!!」

 

白煙は光の矢がやってくるサインだ。この光の矢はとてつもない速さでワイバーンに迫ってきて、とても小型なため発見が難しい。発見して避けたとしても針路を変えてまっすぐワイバーンに突っ込んできて近くまで来ると爆発する。

正直、ミサイルが見えているのはアルデバランたち竜騎士が超人的な目の良さを持っているからだ。常人には初期段階以外のミサイルを見ることは難しい。だがその目の良さがアルデバランたちに迫りくる死を認識させ、恐怖心を駆り立てる要因となってしまっていた。

 

「クソォ!!こっちか!!」

 

光の矢はついにアルデバランの方にやってきた。アルデバランは自身のワイバーンを操り、右へ左へ回避運動を取って光の矢を避けようとするが、光の矢はその都度微妙に針路を変えて徐々にアルデバランに迫っていた。

 

「くそっ!くそっ!クソォオオ!!・・・・アギッ」

 

アルデバランは近距離地対空誘導弾の攻撃を受けてギム上空で命を落とした。

――――――

「敵ワイバーン全て撃墜!!」

 

レーダー画面を見ていた兵士は画面から最後の1つの光点が消えたところで嬉しそうにそう報告した。その瞬間、ギムは歓声につつまれた。

 

「まだ次がある!地上部隊が迫っている!!ヘリ部隊はギムの住人の収容を終えるまでは時間を稼ぐぞ!!準備を進めろ!!」

 

茂木の指示はそのまま無線を通じて全軍に伝えられる。第3遊撃旅団の兵士は小銃を持ち、無事な防塁や土嚢に機関銃を据え置いて迎撃の準備を始めた。

*1
自衛隊法を改正し、交戦規定や指揮命令系統、国防軍の規模の範囲などを明記した法律

*2
日中紛争後に決められた国防軍が武器を使用してよい場合などを明記したルール。内閣総理大臣、防衛大臣のいずれかの事前・事後の許可、承認が必要となっている。また宣戦布告を受けていた場合は下士官以上の国防軍人の判断での武器使用が許可されている。国防出動下では全兵士に武器使用判断の権利が与えられるとなっている。また正当防衛が成立する急迫不正の侵害に当たる事態であればいかなる状況でも武器の使用を許可するとなっている




いかがでしたか?
自衛隊の方々は厳しい法環境の中で頑張ってくださっていますね(感謝)。今の平和な日本があるのは自衛隊のおかげだと思います。
とってもプライベートな話ですが私の住む町で自衛隊のイベントが予定されていたのですが一部の団体の批判で中止になった時は少しいらっときました・・・・。意見を言うのは自由ですけど、他の楽しみにしている人の事を考えてほしい(TーT)。あなたたちが見なきゃりゃいいじゃん・・・。
ご意見ご感想お気に入り登録お待ちにしております。
それではまた次回。さようならぁ!

次回 第14話 ギム撤退戦(地上戦~序章~)

お楽しみに~~~

日本が転移した時に海外にいた日本人はどうしよう?

  • いつの間にか日本に現れている。
  • 取り残されてしまう。
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